Webデザイナーだからこそ取得しておきたい資格「ウェブ解析士」とは?

Webデザイナーだからこそ取得しておきたい資格「ウェブ解析士」とは?

Ten Tanaka

Ten Tanaka

こんにちは! デジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営担当の天(@10TEN10TAN10)です!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住にて受講生を募集中。無料説明会は毎日開催中!

STUDIO by LIG(以下、デジLIG)では、Webデザイナーを目指す受講生さんの学習や転職のサポートを行っています。

その中でWebに関係する資格を調べていたのですが、パソコン検定やワープロ検定など、高校・大学時代にも挑戦したことのあるものや、ITパスポートやウェブデザイン技能検定など、専門知識が必要な資格などたくさん出てきます。

そんな中で最近よく耳にするようになったのが「ウェブ解析士」という資格……。

みなさん、ご存知ですか? おそらくWebの解析ができる人……なんだろうけど、実際にどんな資格なのか、資格を取るメリットを調べてみました!

「ウェブ解析士」とは?

ウェブ解析士とは、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が運営する民間の検定資格です。2010年9月に「上級ウェブ解析士」、10月に「初級ウェブ解析士」(2016年より「ウェブ解析士」)、11月に「ウェブ解析士マスター」の資格を立ち上げ、累積の受講者数は43,000万人に達しています(2021年9月現在)。

どんな資格?

Webを活用し、ビジネスを拡大させるためには、闇雲にサイト制作を行なうだけでは成果に繋がりません。

そこでWebマーケティングの知識が必要になってくるわけですが、そこでもアクセス解析だけの知識だけではなく、KPI設計や計画立案、プロジェクトのファシリテーションなど、多くの能力が必要になります。

Webサイトのアクセス解析と聞くと、Googleアナリティクスなどを利用したWebサイトの分析を思い浮かべるかもしれませんが、これはWeb解析の中の一つでしかありません。

ウェブ解析士は、電話問い合わせ数や営業担当の成約率など、オフライン含めビジネスの成果につながるマーケティング全般の解析を行います。

あらゆるデータを活用してWebサイトの課題点を見つけ、改善策を立案することで、ビジネスにプラスの効果をもたらす役割を果たせるような知識を持ち実務で活躍できる人材を育成する資格です。

3種類の資格

ウェブ解析士

Web解析及びウェブマーケティングの知識を習得

アクセス解析をはじめとしたWeb解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導きます。Web解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得することができます。

上級ウェブ解析士

KPI設定や戦略立案のほか実践的な提案・コンサルティングスキルを習得

多くのマーケティングフレームワーク、ビジネスフレームワークを使い、Webにとどまらないお客様の経営課題にまで踏み込んだKPIの設計から、データに基づいた根拠のある提案をできるようになります。試験では実際にレポート作成があるなど、より実践的な内容です。Webコンサルティングとして必要なスキルを体系的に学べるカリキュラムになっています。

ウェブ解析士マスター

ウェブ解析士の育成や企業研修等の講師に必要となる教育・指導スキルを習得

ウェブ解析士マスターは、ウェブ解析士の最上位資格です。

ウェブ解析士マスターとして認定されるには、現役のウェブ解析士マスターによる審査があり、一定のレベルを満たすことが求められます。現在在籍しているウェブ解析士マスターはウェブ解析士の10%未満であり、まさに精鋭と認められた方々。

ウェブ解析士マスター認定講座では、少なくとも150時間以上のレポーティング課題と講座の開設準備に割くことが求められます。

受験方法

公式テキストを購入、学習をし直接試験を受けることもできますし、各地で開催されている認定講座を受けてから、試験に挑むこともできます。試験は定期的に開催され、制限時間60分の問題数60問でオンラインでの受験が可能です。合否はその場で判定されます……!

認定試験合格者は受験日から2週間以内に認定申請レポートを提出する必要があります。認定レポートはGoogleアナリティクスを操作し、エクセルシートに記入して作成します。レポートが受理されると、晴れて「ウェブ解析士」として名刺や履歴書への掲載ができるようになります。

参考:ウェブ解析士

資格を取ってどうだった? ひろみょんにインタビュー

ウェブ解析士として活躍されるWebデザイナーひろみょん(@rokooooo71)にインタビューをさせていただき、取得のきっかけや、学習のポイント、習得後の活用に関して楽しくお話しさせていただきました!

取得を検討している方や、取得後の活用を考えている方への参考になったらとてもうれしいです。

ico 人物紹介:ひろみょん(大和田博子)2020年10月にデジタリハリウッドSTUDIO横浜を卒業後、2021年2月からフリーランスで活動。Webデザイン、SNS運用のお仕事と、デジタリハリウッド横浜のオンライントレーナーを担当。
やりたいと思ったことは何でもチャレンジ!ビールと海が大好きです。
クリエイティブ集団「つながるわーく」運営メンバー。

「Webデザイナー」のお仕事を知るまで

天:今日はよろしくお願いいたします! デジタリハリウッドSTUDIO(以下、デジハリ)の横浜校でWebを学んだということなのですが、これまでの経緯を教えてください。

ひろみょん:異業種から、3年前に転職したオンライン英会話を運営する会社が、ベンチャー企業ということもありWebのディレクションや、動画制作、メルマガの運営をしたりなど、いろんなことに挑戦させていただける会社で、Webのディレクションを通して「Webデザイナー」というお仕事を知りました。

天:そこで、Webデザイナーとしての知識をもっと深めたいなぁと、すぐにデジハリに?

ひろみょん:もともとすごく興味があったわけではないのですが、お仕事を通してWebデザインに興味を持ちその世界にのめり込んでいきましたね。

Webデザイナーになりたい憧れは持っていたのですが、勉強法などがわからず、Webを学べるスクールがあることも知らなかったので、Progateさんで学習してみたり独学で初めてみたりしつつもやっぱりなかなか難しく。2年くらいかかってようやくデジハリにたどり着き、入学しました。

ウェブ解析士を受験するきっかけ

天:この記事の執筆にあたり、Twitterで「ウェブ解析士を知っていますか?」というアンケートを取ってみたのですが、半分くらいの方がそもそも「ウェブ解析士」を知らないという結果が出たんです。

資格って持っていると履歴書にもかけるので、就職・転職を考えている人は調べているでしょうし、Webに関する資格も多いわけではないので、みんな知っているものだと思っていたため、結果には少し驚きました。ひろみょんさんが、この資格を知ったきっかけや受験の理由を教えてください。

ひろみょん:前職に勤めている頃から「ウェブ解析士」という言葉をなんとなく知っていたんですが、資格の存在を知っているくらいでした。デジハリでウェブ解析士 認定講座・試験というプログラムがあり、なんかいいじゃん! と思って、自分の強みの一つとして習得を目指しました。

受講期間中でも卒業生でも受講可能な夏期講習のような講座で、私はデジハリのWebデザイン専攻を卒業をしてから受講しました。プログラム内容としては5時間程度の講座を一度受講し、受講後2週間以内に各自試験を受けるような流れです。一緒に講座を受けた人はだいたい受験にも合格していました。

講座の中で、内容がわかりやすかったことはもちろん、ここがポイントですよ! と教わり、それが試験に出てきていたので、講座を受けたからこそ、一人では絶対に勉強できなかったなって思います……!

天:ウェブ解析士になってよかったなぁと思うことはありますか?

ひろみょん:やっぱり知識が増えたことが良かったです。根本的な考え方を知っているのと知らないのだと大きく違ってきます。例えば、Webデザインを行なうときも、ただ作るだけでなく、作る前にターゲット層を考えたりできるようになったことは自分の中でとてもプラスになっています。

また、ウェブ解析士協会は資格を持っている人にチャレンジの場を提供してくれるんです。先日もウェブ解析士のキャンペーン企画のプロジェクトにご一緒させていただいたのですが、ウェブ解析士マスターの人たちと一緒にお仕事ができました。オンラインセミナーの企画で、当初300人の集客を目標としていたのですが、最終的には700人以上にお申し込みいただき、実績も作らせていただくことになりました。

学習を進める中で大変だったことや、取得後のポイントは?

ひろみょん:やっぱり覚えることは多いなと思います。初級は特にテキストベースで勉強しなきゃいけないので、実践という部分ではまだ弱いなぁと正直感じるのでそこは大変でした。

試験内容が多岐にわたりすぎているのですが、私の場合は問題集を解いてみて、試験の内容をイメージしていました。おそらくみなさん得意分野が違うと思うので、基本的なお勉強方法にはなってしまうんですが、問題集をやってみてわからないことは深めていく、というのがお勉強のポイントかなぁと思います。

2021年度版からテキストがデータになってしまったんですが、試験は持ち込みが可能なので、当時使用していたテキストに付箋をたくさん貼っていました。うまくまとめておくと試験中も時間内に素早く調べられそうかなと思います。PDFなので印刷するのもありかもしれないですね!

▲ウェブ解析士認定試験公式テキスト

天:パソコンを使ってお仕事をしていますが、アナログが良いときもありますよね……! 資格を取得したうえで、先程も協会に入るメリットを伺ったのですが、ウェブ解析士の活用ポイントはありますか?

ひろみょん:今お仕事でSNS運用とWebデザインをやっているのですが、SNS運用もターゲット層を絞ったり、運用しデータを集めて仮説を立てて、どうやって回していくかなどの根本的な考え方はウェブ解析士で学んだ知識を活かせていると思います。

また、Webの知識が浅い方への提案の際、Webできるんです! というより、ウェブ解析士の資格を持っているよとお伝えすると「なんかわかんないけど、解析はできるのかな」とちょっとした信頼につながるので、アピールポイントとして資格を持っていることはお伝えするほうが良いと思います。

ただ、変に期待を煽ってしまっているかもな? とも思ってしまうので、そこは今後自分自身の課題とも感じています。

なので今年は上級も受けてみようかなぁと検討中です。レポートの作成数が多く大変と聞きますが、実践的に学べるのでスキルアップに繋がりそうだなと思っています。

これから受験を検討される皆様にメッセージがあればお願いします!

ひろみょん:Webを学ぶうえで、ウェブ解析士の資格を取得する、勉強するということは、活用できるできないは置いといて、マイナスになることはありません。

また、ウェブ解析士の試験はテキストを見ながら受験もできるので、他の試験よりもやりやすいのかなぁと思います。私は本当に資格を取得することで変化がありましたし、自分の幅を広げることができるので、ちょっとでも興味があればぜひ受けていただきたいと思います。

天:ありがとうございました! ウェブ解析士としても、Webデザイナーとしてもひろみょんの活動を応援しています!!

いかがでしょうか?

「解析」って難しそうなイメージがありますが、Webデザインに携わっていく中では知っておくことで活用ができそうな技術であり、それを総合的に学習できるのがウェブ解析士の資格であることがわかりました。

自分の学びがどれだけ確かなものなのかを確認できるきっかけにもなりそうですね。また協会を活用することでチャレンジの幅が広がるということがとても魅力的でした。私もちょっと取得に向けて講座を受けてみようと本気で考えてしまいました……!

天でした◎

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Ten Tanaka
Ten Tanaka Digital Education / School Operator / Leader / 田中 天

大阪市立デザイン教育研究所、成安造形大学卒業後、京都芸術大学院を修了。在学中は芸術学を中心に多くのコンペティションに挑戦し功績を残す。カプセルトイメーカー、キャラクターライセンス事業の広報を経て、2018年にLIGに入社。デジタルエデュケーション部にてクリエイタースクールであるデジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営を中心にキャリアサポートを行う。

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