Webデザイナーの副業に必要な3つのスキル!案件獲得の方法も紹介

Webデザイナーの副業に必要な3つのスキル!案件獲得の方法も紹介

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

「Webデザイナーとして副業で仕事することはできますか?」

Webデザイナースクールを運営する中で、このようなご相談をいただく機会はよくあります。

Webデザイナーは副業で仕事をしてる方が多く、市場も盛り上がりを見せています。未経験の方も実際にスクールを卒業した後、副業で収入を得ている人も多くいます。

本記事では、これからWebデザイナーとして副業で仕事をしたいと思っている方に向けて、必要な情報をまとめました。

Webデザイナーの副業は在宅や時短でできるケースが多い

近年、Webデザイナーという職業が副業として注目されているのには理由があります。仕事の性質的にどのような理由から、副業に適しているのかをみていきましょう。

在宅で仕事ができる

Webデザインを副業で行う場合、基本的には在宅で仕事をしていくことが可能なケースが多いです。

Webデザインは一般的にWebサイト制作やWeb広告、アプリケーションなどの画面デザインを行う仕事。基本的にはPCとソフトのみで作業を行うことができます。

ネットワークがつながっている場所であれば作業を進めることができるため、自宅でも作業をすることが可能です。

Webデザイナーの仕事は基本的に納期までに、制作したデザインを納品する仕事になります。

近年のWeb制作業界において、クライアントとのミーティングなどはオンラインで実施するケースが多いです。また、デザインの共有などに関してもソフトによっては共有機能がついていることもあり、対面で顔を合わせずとも、スムーズなプロジェクトの進行を行えるようになっています。

つまりオンライン上でコミュニケーションを図りながら、納期までに制作したものを納品していくことができれば、いつどこで仕事をしていてもクライアントとしては問題がないため、在宅で仕事がしやすい性質の仕事であると言えます。

業務量に幅があり、スケジュールに合わせて仕事ができる

Webデザイナーの担当する仕事は、Webサイト制作、バナー、Wordpress構築など、様々な種類があります。制作物の予算や、規模感も小さいものから大きいものまで様々あり、制作期間においても規模感によって大きく異なってきます。

例えば、コーポレートサイトと呼ばれる会社のHPを制作する場合、一般的には1ヶ月〜2ヶ月くらいを要するケースが多いです。一方でバナー制作(Web広告の制作)などにおいては、手慣れたWebデザイナーであれば1枚あたり2〜3時間あたりで制作を進めていきます。

つまり案件によって必要な時間も違いますし、時間や工数に応じて報酬額も変わっていく仕事ということです。

本業の仕事と並行して副業を考えている方であれば、本業の時間外で仕事を進めていかなくてはいけません。そのため、業務量のコントロールができるものでないと成立はしにくいでしょう。

家事や子育てなどをしている方も、色々なスケジュールの合間を縫って仕事を進めなくてはいけません。

その点、Webデザインでは、仕事内容によって必要な時間や工数を計算して仕事を受注していくことができるので、副業としてコントロールのしやすい職業であると言われています。

Webデザイナーにおける副業の市場感

実際に副業で仕事をしていく上で、市場の成長性はどうなっているのでしょうか。


出典:「【ランサーズ】フリーランス実態調査2021

日本最大級のクラウドソーシングサービスのランサーズ株式会社による実態調査から見るに、副業の市場性が日本国内で見ても伸びていることがわかります。

それに加えて、フリーランス全体の市場規模は数年前と比べて、大きな幅で増加していることや市場として、フリーランスとの協業を図る企業も増えてきていることもわかります。また、副業で仕事をしようとしている人口は増加傾向にあり、副業ワーカー市場が伸びていることが伺えます。

副業の仕事の見つけ方

「実際に副業を始めようと思っても、どのように仕事を受注していけば良いのかわからない」と考えている方もいるかもしれません。ここからは、副業の仕事の見つけ方についてご紹介していきます。

クラウドソーシングサービスを活用する

近年、クラウドソーシングと呼ばれる、インターネット上で不特定多数の群衆に対して、仕事を発注する仕組みが一般的となりました。「Lancers」「CrowdWorks」など、国内でも大規模のクラウドソーシングサイトが存在し、誰もが仕事の受発注をインターネット上で行うことができるようになっています。

クライアントが仕事を発注するだけでなく、なかにはマッチングプラットフォームのような仕組みのものも増えています。

案件や人材をインターネット上で受発注する仕組みが整っているため、仕事を獲得するのも比較的容易になってきていると言えます。

SNSを介して仕事を獲得する

フリーランスや副業で仕事を行う方のなかには、SNSで仕事を獲得する方も増えています。ご自身ができることや実績をSNSで発信をしたり、コミュニティを利用することで、得意分野における仕事を受注することができるケースも多いようです。

Webデザイナーにおいても、SNSを活用して仕事を受注するケースは多く、ご自身の実績や人柄を知ってもらうツールとして活用されています。

人脈で仕事を得る

フリーランスや副業を行うWebデザイナーも、人脈はとても大事な案件獲得のルートになります。元々いた会社の方から仕事の依頼を受けたり、知人からの紹介など、様々な方向性がありますが、こういった人づてに仕事を受けるケースは多いでしょう。

実際どれが一番結果が出るの?おすすめの案件獲得法

Webデザイナーが副業で案件を獲得する方法は、サービスの普及により多種多様になっています。実際、どのような形で案件を受けていくのが良いのでしょうか。

出典:「【ランサーズ】フリーランス実態調査2021

データを見てみると、人脈で案件の受注をしている傾向が高いことがわかります。まだまだ人づてで仕事受ける姿勢は持っていかないといけないようですね。

特に未経験から副業を始めようと思っている場合には、実績がない状態で仕事をいただくことになるため、まずは知人などからお仕事をいただきながら実績作りを行なっていくことが必要であると言えます。

オンライン上での仕事の受発注を利用する割合も増えてきており、クラウドソーシングやプラットフォームを活用した受注の仕方も視野に入れながら、様々な方法をうまく活用していき案件を獲得していく姿勢が求められています。

Webデザイナーの副業における仕事内容

副業におけるWebデザインの案件でも、様々な案件があり、規模感や予算感も多種多様です。どのような仕事があるのかをみていきましょう。

バナー制作

バナーと呼ばれるWeb広告のデザイン案件です(アプリやWebサイト、SNSなどで表示される広告画像のこと)。

1枚の画像制作のお仕事のため比較的安価な案件が多いですが、その分制作時間は短い傾向があります。ちょっとした時間にデザインで案件をこなしたい方などに適しています。

LP制作

LPとはランディングページの略称で、商品やサービスに特化したWebサイトのことを指します。バナー広告などを踏んだ際に、最初に訪れるページとして活用をします。

基本的に1枚のページで構成されており、制作期間も比較的短いものが多く、1ヶ月以内で制作する傾向が多いです。単価に関しては数万〜数十万円くらいが相場ですが、必要な作業日数や工数によって変動します。

Webサイト制作

コーポレートサイトやメディアサイトなど、Webサイト全体のデザイン業務になります。制作期間は1ヶ月〜3ヶ月くらいなど、バナーやLP制作に比べると、作業工数が多い分、比較的時間をかけて制作することが多いです。制作における工数が多く発生する分、単価なども高い傾向があります。

単発案件だけでなく、期間的な契約方法もある

副業でお仕事をしていく上では、一つの案件につき報酬を得る形が一般的です。しかし、作業内容や契約方法によっては、期間的な契約を行う「準委任契約」と呼ばれる形もあります。

例えば「1ヶ月間で10時間は作業時間を確保するので、10万円お支払いします」といったような、案件ベースではなく、時間ベースでの受発注の仕組みあります。

仕事の受け方に関しても様々な形があるので、自分のスケジュールに適した案件を探していくことも必要になってくることを理解しておきましょう。

Webデザイナーとして副業する上で必要なスキルセット

Webデザイナーとして副業をしたいと考えている場合、どのようなスキルセットが必要になるのでしょうか。最低限抑えておくべきスキルセットとして、「デザイン」「コーディング」「CMS構築」があります。項目ごとにご紹介していきます。

デザイン

バナー制作や、LP、Webサイト制作のデザインを制作していく上では、デザイン力が必要となります。「Illustrator」や「Photoshop」を用いて、素材やパーツの制作、写真の加工、合成などツールを用いたデザインスキルが必須です。

またそれだけでなく、配色や配置、情報設計など、デザイン思考と呼ばれるデザイン構成力も必要となります。近年では「XD」や「Figma」と呼ばれるWebデザインに特化したツールも主流となっており、総合的にデザインスキルをキャッチアップしていく必要があります。

コーディング

コーディングは「HTML」「CSS」「Javascript」と呼ばれる言語を用いたプログラミングスキルです。これらの言語は、デザインで制作したページデザインを、実際にWebサイトとして構築していくために使用します。オリジナルでWebサイトを制作していく際に、必須のスキルです。

デザインだけでなく、コーディングスキルを身につけていくことで、Webデザイナーとして案件を受ける際の仕事の幅が広がっていきます。もちろんコーディングのみでも案件があり、デザインはできないけどコーディングで副業を行なっている方もいます。

CMS構築

CMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれる、更新機能や拡張機能を持ったシステム構築を行なっていけるとよりベターです。一般的にはWordpressと呼ばれるCMSのシェア率が高く、業界でも用いられることが多いです。

Webサイトは制作して終わりではなく、運用していくためのものなので、ブログの更新機能をつけたり、クライアントさん側でカスタマイズできるようなサイトの仕様が求められることがあります。

こういった場合にCMSが必要となるため、デザイン、コーディングに加えて、CMSの構築の知識も身につけておくと、さらに案件の幅や単価が上がる可能性が高くなってきます。

スキルセットを得るための方法

Webデザイナーとして副業をしていくためのスキルを身につけたい! と思われている方は、Webデザインスキルを学習していく必要があります。

独学で学ぶ

独学でWebデザインを学習していく場合には、参考書やネット上の参考動画を見ながら学習していく形になります。メリットとして、安価ではじめやすく、ご自身のスケジュールに合わせて学習を進められます。

一方で教えてもらえる人がいないことから、わからないことがあった場合に学習の進捗が進みにくく、非効率かつモチベーションの低下につながる傾向が多いです。

Webデザインスクールで学ぶ

Webデザインを教えているスクールは多く、全国的に展開しているスクールもあります。未経験からWebデザイナーになるためのカリキュラム設計を整えているスクールも多いため、しっかりとスキルを身につけていくことができます。

金額に関しても安いスクールから高いスクールまで様々ありますが、値段相応にサポートが受けられるようになっているため、しっかりとサポートを受けたいと考えている場合には、それなりに費用がかかることを覚悟しないといけません。

オンラインのスクールでWebデザインを学びたい方はこちらの記事を参考にしてください。

スクールで副業の案件紹介を受けることもできる

スクールのなかには副業などの案件を紹介する仕組みが整っているスクールもあります。現に、私が運営しているWebデザインスクールに関しても、単発での案件紹介や、プロジェクト単位での案件のご紹介をするケースもあり、実際に受講生、卒業生が参画する事例は数多くあります。

副業をするにも実績を提示することが大前提である

Webデザイナーの副業についてまとめました。副業で案件を取得していくためには、「私はその仕事をできますよ」と発注サイドに提示をする必要があります。

Webデザイナーに関しては、実際に制作した制作物や、これまでに担当した案件などを提示することが必要です。いきなり大きなプロジェクトに関われることはほとんどないですが、一つひとつ小さなものから案件をこなしていくことで、Webデザイナーとして副業で案件をこなしていくキャリアパスも現実的になってきます。

もしこれからWebデザイナーとして副業をしていきたいと思う方がいれば、本記事が少しでも参考になっていただけたら幸いです。

働きながら、Webデザインを勉強するなら……デジタルハリウッドSTUDIO by LIG

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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