U・Iターン転職で失敗しないために注意すること!実体験を踏まえて紹介

U・Iターン転職で失敗しないために注意すること!実体験を踏まえて紹介

Taiga Akiyama

Taiga Akiyama

こんにちは! 教育事業部のトラです!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営メンバーとして、日々奮闘しております!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは
多くのクリエイターを輩出してきた「デジタルハリウッド」とWeb制作会社「LIG」が手を組んでスタートした、Webクリエイターを育てる学校。通称「デジLIG」。

主な業務としては、お客様に目的に沿ったスクール活用をご提案する「個別説明会」の実施をしています。

この説明会に参加される方には、将来は地元や地方で暮らしたいと考えている方も少なくありません。都会の喧騒を離れて自然の中で暮らすっていいですよね。特にこのコロナ禍の中で、「Uターン転職」「地方移住」「ワーケーション」などは、改めてよく目にするようになりました。

実は私も、元々は地元である長野県軽井沢町で、出版・広告代理店で営業を6年半やっていました。その経験から、説明会では参考までに「私が思う地方暮らし」についてお話させていただくこともあります。

そこで今回は、失敗しない「U・Iターン転職」「地方移住」のために、良いことだけでなく注意した方がいいことについて調べてみました。さらに私の経験も踏まえてお伝えできればと思います。

あくまで、私の個人的な所感も含まれた内容になりますが、ご参考になれば幸いです!

ターン転職の種類

Uターン転職

「Uターン転職」とは、地方で生まれ育った人が都会に進学後、そのまま都心で就職をした後に、故郷に戻って別の仕事に就くことです。私の場合は、都内の大学卒業後に新卒で地元に戻ったので、この「Uターン就職」となります。

Iターン転職

都会で生まれ育ったあと、そのまま都会で就職した後に地方に転職することです。シンプルに「地方移住」になると思いますが、旅行などのきっかけでその土地が好きになったり、また起業や独立でその土地の資源に注目して移住したりなど、きっかけは様々あるそうです。

個人的にIターンの「ターン」とは何? とも思いますが気にせず……笑

Jターン転職

地方で生まれ育ち、都会に進学・就職した後に、別の地方に転職することを指します。自然環境のあるライフスタイルが合っているものの、希望の仕事が地元には無く、近くの地方都市に移住するケースも多いそうです。程よい利便性と地元との近さも有しているので、移住ハードルが低く生活しやすいように感じます。

参考:マイナビ転職 地方に移住して働く! Uターン・Iターン・Jターン転職とは

Oターン転職

Uターンで就職・転職した人が、再び都会に転職することを指します。私の場合はこれも当てはまります。このOターン転職の理由としては、地方での暮らしが理想と合っていなかったり、仕事や生活に不満があったり……などネガティブなものが多い傾向にあるそうです。

ただ、私はコロナ禍にも関わらず都内に引っ越したのですが、決してネガティブな理由ではありません……! いずれはまた長野に戻りたい気持ちもあります!

参考:株式会社HRビジョン 日本の人事部

Uターンが増加する中、Oターン転職も増加傾向にあるそうですが、その理由を紐解いていくと、「理想と現実とのギャップ」があるようです。「地方移住」には事前の情報収集が大切ということですね。

では、Uターン転職や地方移住を考えている方が、「こんなはずじゃなかった」とならないために、地方暮らしをする上で気になることを見ていきたいと思います。

生活コストについて

田舎暮らしは生活費を下げられるのでは? という印象があるかと思います。ただ私の経験上では、都会でも地方でもトータルで大きな差は無いと思います。都会に比べて抑えられる費用もあれば、地方特有の費用も掛かるためです。

都会と比べて大きく変わる生活費は「居住費」です。総務省統計局による平成30年の指標では、「1ヶ月あたりの家賃・間代」は東京都が81,001円に対して、私の地元の長野県は43,252円と半分近くの差があるようです。私が住んでいたアパートも、駅徒歩5分くらいの2DKで家賃50,000円くらいでした。

参考:総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査

一方で地方は車社会です。一人一台ないと行動範囲は大きく狭まります。車両費やその維持費、忘れた頃にやってくる税金や車検などは必要な費用となるでしょう。また、その土地の自然環境にも生活費は左右されます。寒冷地であれば冬場の光熱費は高額になります。

思い切って家を購入する場合など、自治体によっては移住バックアップとして補助金を活用できることもあるそうなので、気になる地域には直接聞いてみるのが良いでしょう

参考:一般社団法人 移住・交流推進機構

生活コストは事前に計算しておくことが重要です。

自然に囲まれた生活について

「豊かな自然環境での生活を求めて」という点も移住の理由の一つによく挙げられます。ですが、「何となく快適そう」でスタートするのはやはり危険です。その土地の気候や災害はしっかりと調べておきましょう。

森が多ければ台風で倒木は頻繁に起こりますし、土砂災害や河川の氾濫も起こり得ます。日常生活であっても、見たことないグロテスクな虫や野生動物とも共存する場合もあります。

ちなみに私の地元には「浅間山」がありますが、中学生の頃に爆発し、灰が降る中で登校したこともあれば、数年前には観測史上初の大雪が降り、自衛隊が出動する事態にもなりました。

自然災害はどこに住んでいようと起こり得ますが、その土地特有の災害には事前知識を持っておき防災・減災対策含めて、慎重に土地選びをすることも大切です。自治体によっては「ハザードマップ」などを出しているので、活用してみましょう。

参考:国土交通省 ハザードマップポータルサイト

人間関係や地域の慣習について

地方移住や田舎ぐらしを検討するなかで、その土地のコミュニティやルールに縛られるのでは? という疑問点もあるかと思います。確かに行動範囲が都会に比べて遥かに狭いので、少しの外出で近隣の人には頻繁に会いますし、人間関係に面倒さを感じる場面もあり得ます。

しかし、地域コミュニティを通じて移住ライフを豊かにできる可能性もあります。

私は5つくらいの地域団体に入っていました。最初は人脈作りと仕事獲得が目的で「仕方なく」でしたが、掛け替えのない経験ができたと思っています。

そもそも私は地元なので「貢献する」想いも多少ありましたが、移住されてきた方も参加するのは珍しくありません。結果的に地元企業のサイトやイベント販促物など案件に繋がり、仕事にも活かせました。

また、地域団体といえど種類は様々です。「消防団」では行方不明者の捜索や、火災現場への出動、消火活動の大会など経験しましたし、「商工会」や「青年会議所」など地元経営者が集まりイベントを実施する組織もあります。

正直、こうした地域団体への印象は、人それぞれで良し悪しが大きく変わります。

私個人としてはやっていて良かったと思いますし、仲間もできるのでオススメはしたいですが、土日返上になることも事実です。地元民には「地域をより良くしたい」「次の世代に伝統を残したい」などのアツい想いや多様な価値観を持った人もいるはず。

必ずしもその土地にコミットする必要はないですが、自分の目で見つめて、判断することをオススメしたいです。

仕事について

基本的に求人数は都会に比べて断然少ないため、働き方はいろいろな選択肢を考えた方が良さそうです。

地方企業に転職

地場の企業や、本社が都心にありその地方支社に転職する選択が、まず浮かびやすいかと思います。また企業に就く場合、業界や職種にもよりますが、やはり給与水準は都会に比べて低くなります。

厚生労働省の統計によると、賃金の全国平均は307,700円であり、これより高いのは5都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府)とのことです。

参考:厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査

また「のんびり働きたい」と望む方も多いかと思いますが、働き方は企業によりけりです。自分の求めることが叶えられるかどうか、しっかりと情報収集して慎重に見極める必要があります。

観光業や飲食店などはコロナの影響も大きいと思いますし、自治体などその土地に詳しい人から情報を得ることもオススメです!

地方企業の探し方
  • 移住先に特化した転職サイトを活用する
  • 自治体の就職支援情報や就・転職フェアを活用する
  • ハローワークの活用
  • 転職サイトで地方支社の求人を調べる など

リモートワーク推奨の企業に転職する

フルリモートの企業に転職するのも、選択肢の一つです。クリエイター職と相性がいいように感じますが、営業職や事務職でもリモートのハードルは低くなっているので、求人情報をチェックしてみてはいかがでしょう。

起業・フリーランスとして独立する

理想の環境で自分のペースで仕事を進められるので、移住の利点を大きく得られる働き方かと思います。アウトソーシングで東京の仕事も取り組めますが、移住先で人脈を作ることも大切

私が長野で働いていたときは、地元のフリーのデザイナーやWebクリエイター、ライターとお仕事することが多かったです。地方だと、実際に顔を合わせたいと思う人は多いのですが、一方で専門的なスキルを持った人は少ないので、一度繋がりがあると継続的に頼まれやすい印象です。

初めの一歩が大変かもしれませんが、地域コミュニティなどで、地道にネットワークを築けると良いでしょう。

地域おこし協力隊

自治体からの支援のもと約1〜3年の任期で移住をして、PRや地域支援活動に取り組む働き方です。「地方創生」に興味のある方にはピッタリですし、その土地の人々と交流する機会も多いので、定住のハードルも低くなるのではないでしょうか。

今後、国も協力隊を増やしていく目標を掲げているので、一度選択肢として検討してみるのをオススメします!

参考:総務省 地域おこし協力隊とは

以上のように働き方は様々になりますが、しっかり情報取集をして移住スタイルを見つけていきましょう!

あくまで個人的な経験では、都会に比べると時間の流れはゆったりしていたと思います。ガツガツと仕事をするよりは、プライベート重視の方が多い印象ですし、良くも悪くも競争心が薄いかもしれないです。ですが、自分の仕事に誇りをもっている方も多いです。給与水準も低いと書きましたが、「スキルが低い」わけではありません。

地方にもその業界のプロは多くいるので、成長や経験を積むスタンスで向き合うべきだと思います。都会での仕事の仕方やネットワークはリセットし、新天地でゼロからスタートする位の覚悟も必要ではないでしょうか。

まとめ

今回はUターン転職や地方移住で気になることについて調べてみました! 都会と地方で、働き方やライフスタイルには一長一短がありますが、「失敗した」とならないために、足を使って自分の目で見て情報収集することが大切と感じます。

また自分の経験を振り返ってみると、私が住んでいた軽井沢のように「別荘地」「観光地」のエリアや地方都市は、新たに商売やサービスを始める人も多く、生活環境も整っているので、初めての移住には向いているかと思います。

豊かな地方ライフを過ごすために、これまでの経験やスキルを掛け合わせて、自ら仕事を生み出していく意識も大切です。実際、長野で生活していた頃、移住者が新たな文化やコミュニティを築いていく様子は強く感じていました。

「東京から出たい」だけではなく、その土地でなければいけない理由、そして新天地で何をしたいのかを明確にすることが、移住する際の大きなポイントになるのではないでしょうか!

以上、トラでした〜!

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Taiga Akiyama
Taiga Akiyama Digital Education / School Adviser / 秋山 大河

大学卒業後、地元長野で地域密着型のメディア・出版・広告を扱う会社に企画営業を経験。並行して、複数の地域振興団体に所属し、自治体と青少年育成・まちづくりに取り組む。その後に不動産会社で広報職を経験し、LIGに入社。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのセールス・企画・運営を担当し、クリエイターを目指す方々のサポートを行う。

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