こんにちは、LIGエディターのあやまんです。
わたしは普段オウンドメディア「LIGブログ」の運営に携わっています。前職ではオウンドメディアのライターをしていて、コンテンツSEO記事の制作をしていました。
とはいえ当時はズブの素人からはじめていたので、いわゆるSEO記事を書きはじめる前に必要とされている、
「ツール」を使ってキーワードをたくさん調査して……
優先順位を考えて効果的な「キーワードを選定」して……
「構成案」を考える……
とか、そんな時間のかかることはしていませんでした。ググりながらとにかく書く。以上。
正直SEOツールを使って一生懸命データを集めても、その情報をどう判断・処理したらいいのかわからなかったですし、とにかく記事数を増やさなきゃととりあえず自分が書けそうなキーワードで書いていました。
……が、そのときは気づいていませんでした。
自分が無駄記事量産マシーンになっていたことを。
今になればわかるのですが、このキーワード選定や構成案づくりをおろそかにすると、いくら頑張って記事を書いても思うような成果が出ません。やがて「自分は一体なんのために記事を書いているんだ……?」という状況に陥り、ついには書くことが嫌になってしまいました。
今回はそんな当時のわたしのような、迷えるコンテンツSEO担当者の方に向けて、キーワードの選び方と構成案の作成、つまりSEO対策の基礎をあたらめて記事にまとめてみようと思います!
以前LIGブログで紹介した、株式会社オロパスが提供するSEOツール「パスカル」を使うと、作業時間が圧倒的に削減できそうだったので、今回は「パスカル」を用いた方法についても一緒に紹介したいと思います! パスカルを導入していなくても、コンテンツSEOをする上での考え方など参考になりそうな情報をまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね!
目次
これ一つで圧倒的工数削減のSEOツール「パスカル」とは
パスカルはSEO施策やコンテンツマーケティングの手間がかかる「調査」や「分析」を圧倒的に時短してくれるSEOツールです!
- パスカルでできること
-
- 記事執筆直前までの面倒な準備が楽ちんになる
- 記事のリライトをする際に、超具体的な改善方法を教えてくれる
- 日々の順位変動を一覧表示! わかりやすい効果検証
まずはじめに:手順の紹介
ざっくりこの3ステップでキーワード選定から構成案作りに進んでいきます。
まずはじめに記事の目的やターゲットを定め、次に具体的なキーワードの選定に入っていきます。その後の構成案作りですが、キーワード選定をしっかりおこなえばスムーズに作成できるはずなのでご安心ください!
STEP1:記事の目的とターゲットを決める
すでに大枠のテーマや取りたいキーワードが決まっている場合はこの過程は飛ばして問題ありません。
そもそも記事の目的やターゲットが曖昧なまま、「とりあえずキーワード決めなきゃ……」と前のめりになってしまっている方も多いと思います。この部分が定まっていないと、キーワードを絞っていく過程で必ずつまずいてしまいます。
まずは、なにが目的でどんな人に届けたいのか、記事の前提条件をはっきりさせていきましょう。
目的
記事を書く目的は企業によってさまざま。しかし大きく分けると、「事業の問い合わせを増やしたい」「PVを増やしたい」の2つになるのではと思います。
たとえば弊社の場合、Web制作、コンテンツ制作、スクール・コワーキング運営などさまざまな事業があります。今回は例として、お客様のメディアの運用をお手伝いする「外部メディア運用サービス」の問い合わせを増やす、ということを目的にしたいと思います。
ターゲット
次に、ターゲットを考えます。「外部メディア運用サービス」の見込み顧客となりうるのは、ざっくり下記の2パターンとなります。
- 興味・関心ステージ:なんらかの課題を抱えていていろいろと調べている段階。
- 比較・検討ステージ:すでにサービスや企業に興味を持っている段階。
※ ただしサービスの種類によってはさまざまなパターンがあるので、あくまで参考程度に考えてくださいね!
興味・関心ステージ
まずひとつ目は「興味・関心ステージ」の人たちです。今回の例というと、「オウンドメディア運営に課題を抱える企業の事業担当者」と言いかえることができます。この人たちは、いますぐにサービスを求めているのではなく、自力で解決できないのか、その方法を探っている段階です。すぐすぐ問い合わせにつながるというよりは、将来的に顧客になる可能性の高い層といえるでしょう。
比較・検討ステージ
一方で、よりお問い合わせに近いのは「比較・検討ステージ」。つまり「すでにオウンドメディア運用代行サービスを知っていて、比較・検討している企業担当者」です。ただし前者に比べると母数も少ないことが多いです。
この2つのどちらのフェーズを狙うのかは、サイトやサービスの認知度によっても変わってきます。まだ立ち上げたばかりでコンテンツも少ないようであれば、より母数の多い「興味・関心ステージ」にし、自社やサービスの認知度を上げたほうがよいでしょう。ある程度サイトが成熟していて、サービスの認知度もあるようであれば、「比較・検討ステージ」に絞ってもよいでしょう。
もちろんどちらも押さえておくに越したことはないので、2つの方向性で進めても良いと思います。ということで、今回は2つの方向性を視野に入れつつ、キーワード選定していくことにします!
目的 | 「外部メディア運用代行」の引き合いを増やしたい |
---|---|
ターゲット |
または
|
STEP2:大枠のテーマが決まったらキーワード調査して狙いをつける
大枠のテーマが決まったら、具体的なキーワードに落とし込んでいきましょう。このSTEPで見るべきチェックポイントは以下です。
- そもそもどんなキーワードがある?
- キーワードはどれだけ検索されている?
- 自社サイトがそのキーワードですでに順位獲得できているか?
- どれくらいの記事数が必要?
- ざっくりどんな内容になるのか?
- どのくらいのコンバージョン(成果)が見込める?
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
そもそもどんなキーワードがある?
今回は先程のテーマ例を用いて説明します。まずは、オウンドメディアの運用方法に課題を感じている人がどんな検索をするのか考えてみましょう。ぱっと思い浮かぶところでいうと……「オウンドメディア 運用」「オウンドメディア 運用方法」「メディア運用」などが浮かびます。
とりあえずいくつかキーワードが思い浮かんだら、実際にGoogle検索でチェックしてみましょう。サジェスト機能をみると、どんなワードが一緒に検索されているかがわかるので、よりイメージが膨らみます。
ほかにも、チームでブレストして考えるのもありですね! 一般的なのは、「Googleキーワードプランナー」などのWebサービスやキーワードツールを利用してキーワード候補を取得する方法です。
キーワードはどれだけ検索されている?
たとえば、「オウンドメディア 運用」「オウンドメディア 運用方法」「メディア 運営」など同じような表現で悩んだとき。ちょっとした言葉のニュアンスで検索結果が違ってくるケースもあるので一概にはいえませんが、一般的にはより検索数が多い表現を選んだりします。検索ボリュームが大きければ大きいほど、記事の流入も増えますからね。なので、どのキーワードにするのか優先度を決める上で「検索ボリューム」は重要な指標となります。
こちらも一般的には、「Googleキーワードプランナー」などのWebサービスやツールを使って調べます。
自社サイトがそのキーワードですでに順位獲得できている?
メディア運営期間がある程度ある場合は、一度自社サイトでの順位獲得状況を調べる必要があります。すでにそのキーワードで検索順位を獲得できている場合は、新規記事で書くよりもリライトのほうが適している可能性もあるからです。
こちらは「Search Console」を使って調べることができます。「オウンドメディア」を含むキーワードで検索すれば、関連クエリ(検索されたキーワード)とページが一覧で確認できます。自社が獲得できているキーワードからヒントを得ることもできるので、一度確認してみることをおすすめします!
- 知っておきたい! ワンポイントアドバイス
- 同一の検索結果画面において、同一ドメインのページが複数表示されることがありますが、その数はGoogleによって制限されています(基本的に2ページまで)。
むやみに同じキーワードの記事を増やしたところで、上位表示を独占できませんし、重複ページとみなされる可能性もあります。すでに上位圏内に自社記事が表示されている場合は、まずリライトを検討しましょう。
どれくらいの記事数が必要?
渾身の記事を1つ書いたからといって、上位表示されるわけではありません。キーワードによっては、上位表示するために、サイト内にキーワードに関連した記事が複数必要になるケースもあるのです。
具体的に何記事必要なのかを調べるには、上位表示しているライバルサイトの状況を調べるのがよいでしょう。
関連記事は、Google検索上で調べることができます。
site:ドメイン intitle:キーワード
検索窓で上記のように検索すると、指定のドメイン内でタイトルに指定のキーワードが含まれているページ数がわかります。たとえばLIGブログ内で「オウンドメディア」がタイトルに含まれた記事数を調べたい場合は……
site:liginc.co.jp intitle:オウンドメディア
このように検索していきます。ただし実際には関係のないページも含まれてしまうので、目安として考えてください!
- 知っておきたい! ワンポイントアドバイス
- なぜ順位を上げるには関連したページが複数必要になるのでしょうか? 正確にはただ存在していればよいというわけではなく、ユーザービリティを考慮して関連した記事同士が適切にリンクされている必要があります。
たとえば「オウンドメディアの概要」について書かれた記事を読んだユーザーが、今度は「オウンドメディアの成功事例」について知りたくなったとします。このとき「概要」記事に「成功事例」記事がリンクされていると、ユーザーは嬉しいですよね。
このように適切にページ同士をリンクさせていくことでユーザーも情報を探しやすくなり、ページの評価も高まり、やがてサイト全体の評価も上がっていきます。
ざっくりどんな内容になるのか?
キーワードだけ眺めていても、実際にどんな内容の記事を書けばよいのかなんてわかりませんよね。まったく見当違いのキーワードを選ばないためにも、実際に検索してみて上位記事の内容を調べてみましょう。
具体的には検索結果1位~10位の記事のタイトルやメタディスクリプションを眺めて、どんな内容の記事になるのかざっと判断していきましょう。候補となっているキーワードで検索したときに、きちんと想定しているターゲットが求める内容になっているかどうかを調べるのは大切です。
一つひとつのキーワードを調べるとなると、かなり大変な作業になると思います。とはいえ、この工程はこのあとの構成案作りにおいても重要なので、必ず目を通しておきましょう。
- 知っておきたい! ワンポイントアドバイス
- 検索結果上位に表示される記事のジャンル(商品比較系、辞書系、ショッピング系etc)は、ユーザーのニーズを考慮してGoogleが決めています。つまり、キーワードごとに、すでに上位表示されるジャンルの枠は決まっているのです。
極端な例ですが、「アウター」で検索したとき、1~10位はファッション系のECサイトで独占されています。たとえノウハウ系の記事を書いたとしても「アウター」で上位を狙うのは難しいでしょう。必ず実際の検索結果のジャンルを調べた上で、キーワードを決めるようにしてください。
どのくらいのコンバージョンが見込める?
これはキーワード選定の上で必ず必要な情報というわけではありませんが、記事を書くことでどれだけのインパクトを与えられるかを示したいときに役立ちます。
月間の予想売上は、下記の数式で求めることができます。
- 月間予想売上=①CV単価 × ②(月間検索数×CTR) × ③CVR
それぞれの出し方について簡単に説明します。
①CV単価
サービス1件あたりの単価です。仮に10万円としましょう。
②月間検索数×CTR(クリック率)
ここの計算では、月にどれくらいの流入数が見込めるかを求めています。
ここで想定しなくてはならないのが、何位を目標にするか。実は下記のように、順位ごとのクリック率はある程度予想することができます。
※データ参照元:GOOGLE ORGANIC CLICK THROUGH STUDY WHITEPAPER
いきなり何位を狙えるかを予想するのは難しいと思いますが、とりあえずは現実的な5~10位を想定するとよいでしょう。仮に月間検索数1,000、目標順位を5位とすると……
1,000 × 3.42% = 34.2
見込みの月間流入数は、月間で34.2回となります。
③CVR(コンバージョン率)
コンバージョン率とは、コンバージョン数(成約数・問い合わせ数など目標数値)を総流入ユーザー数で割ったものです。
仮に総ユーザー流入数を1,000人、そこからの契約が3件あった場合は、3/1,000=0.03%となります。
↓
資料請求:15人・・・15/1,000=1.5%
↓
その後、問い合わせ:5人・・・5/1,000=0.5%
↓
契約:3人・・・3/1,000=0.03%
上記をまとめると、月間予想売上=100,000 × 34.2 × 0.03 =102,600円となります。
たとえば上司や同僚に「記事を書くことで具体的にどんなメリットがあるのか?」と聞かれたときに、具体的な数値があるのとないのでは、大きく説得力が変わってきますよね。
・
・
・
と、小難しい話になってきてしまいましたね。
ここまで調べるのにはおそらく数時間はかかると思いますが……
ここまでのすべての作業、パスカルなら約1分以内でできます。
取り急ぎこちらの動画を見てください。キーワード記入と1クリックで、上記の⑥まで一瞬で網羅されていますね。早すぎでは?
何が起きたかというと……パスカルTOP画面の「記事作成」という機能で、大枠のテーマとなるキーワードを入力するだけで……
ドンッ!
実はこの一画面のなかに、いままで見てきたポイントが網羅されてます。
- キーワード候補が検索ボリューム順に見れる!
- 自社サイトのキーワード獲得状況がわかる「検索順位」
- 何記事必要なのかがわかる「お勧め記事形式」「必要な子記事数」
- 上位記事のざっくり内容がわかる「上位表示するジャンル」
- どのくらいのコンバージョンが見込めるかがわかる「シミュレーション機能」
それぞれの機能を詳しく見ていきましょう!
キーワード候補が検索ボリューム順に見れる!
テーマキーワード「オウンドメディア」を入れただけで、キーワード候補が月間検索数順にズラァァァァァ……
あれこれググる前に、大枠のテーマが決まった時点でとりあえずパスカルをつかってキーワード候補を眺めてみる、という使い方ができるので、かなり時短できるはず! 右側のキーワードマップにより、キーワード同士の関係性もわかるようになっています。
自社サイトのキーワード獲得状況がわかる「検索順位」
Search Consoleと連携することで、自社サイトの順位獲得状況もひと目でわかります。
何記事必要なのかがわかる「お勧め記事形式」「必要な子記事数」
「お勧め記事形式」を見ることで、上位表示するために必要な記事数が1ページだけでいいのか、複数ページ必要なのかがわかります。「オウンドメディア」というキーワードの場合、LIGブログだと7ページ以上必要みたいですね。
- 単一ページ:1ページの記事で上位表示する可能性がある
- 構造化ページ:1ページ単体では上位表示に不十分。複数の子記事を作成する必要がある
構造化ページになっている場合は、「必要な子記事数」を見ることで具体的に必要なページ数がわかります。
さらに「記事の候補」をクリックすると、子記事作成におすすめのキーワード群が表示されます。Search Consoleと連携していれば、すでに順位獲得できている記事候補も確認できるので、新規作成か既存記事をリライトすべきかの判断も可能です。
これをもとに再度7ページ分、キーワード選定・記事作成を行っていく必要があります。大変ですね……難易度が高いわけです。
- 知っておきたい! ワンポイントアドバイス
- 構造化ページの場合、最終的にはもっとも優先順位の高いキーワードを親記事として、関連した子記事をリンクさせていきましょう。子記事の評価をリンクを通して親記事に集めることで、上位表示できる可能性が高まります。
上位記事のざっくり内容がわかる「上位表示するジャンル」
なんと「上位表示するジャンル」では、上位記事のジャンルがわかります!
▲「詳しく」を見るとこんな感じ。上位表示されてるページがどんなジャンル傾向にあるかがパッとわかる。
つまりはこの機能により、どんな内容で書けば上位表示するのかが一瞬でわかるわけですね……。パスカルでは下記のように記事ジャンルが振り分けられています。
記事ジャンルの種類
- 知識・・・「〇〇する方法」「〇〇とは」などノウハウ記事
- 解決・・・「どうしたらいい?」など知識解決記事
- 権威・・・政府や自治体、大学、医療機関などが運営しているサイト
- まとめ・・・まとめ系記事
- 鮮度・・・「2021年夏の最新トレンドファッション」など情報鮮度が高い記事
- 比較・・・「徹底比較!◯◯と◯◯どっちが痩せる?」など比較記事
- おすすめ・・・「おすすめ枕◯選」などおすすめ記事
- ランキング・・・「人気ゲームランキング」などランキング系記事
- モール・・・ショッピングサイト系
このジャンルをみることで、ユーザーがなにを求めているかを判断することができます。上記青色で示しているのは興味・関心ステージ(なんらかの課題を抱えていていろいろと調べている段階)のユーザー向けの内容で、ピンクは比較・検討ステージ(すでにサービスや企業に興味を持っている段階)のユーザー向けの内容となっています。
つまりキーワード選びの際に、ターゲットが興味・関心ステージの場合は知識・解決ジャンルが上位表示されるキーワードを、比較・検討ステージを狙いたい場合は比較・おすすめ・ランキング・モールのジャンルが上位表示されるキーワードを選べばよいということですね。
どのくらいのコンバージョンが見込めるかがわかる「シミュレーション機能」
さきほど計算した予想売上も、「シミュレーション機能」により自動的に計算してくれます。この機能を使うには、あらかじめ下記の設定が必要です。
- 目標検索順位:何位目標にするか
- CVポイントの名前:コンバージョンの意味するものはなにか
- CVR(コンバージョン率):コンバージョン数を総流入ユーザー数で割ったもの
- LTV(ライフタイムバリュー):顧客1人あたりが自社で使ってくれるお金の総額。CV単価でも可。
・
・
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と、ここまでさらっと機能の説明をしてきましたが、上記の機能を使いつつあらためてSTEP1で決めた目的・ターゲットを考慮すると……
目的 | 「外部メディア運用代行」の引き合いを増やしたい |
---|---|
ターゲット |
または
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今回のキーワードは「オウンドメディア 運用」に決定!
選定ポイントとしてこちら!
- 単一ページの作成でOK
- 検索ボリュームも適度にある
※ リライト可能な記事候補も教えてくれましたが、今回は新規記事執筆のほうがよいと判断しました。
「オウンドメディア 運用代行」という比較・検討ステージのキーワードもあったのですが、検索ボリュームがかなり小さかったということもあり、今回は興味・関心ステージのキーワード「オウンドメディア 運用」で行くことにしました!
STEP3:キーワードが決まったら上位の競合ページを参考に構成案を作成
さて、キーワードが決まったらお次は構成案の作成に入っていきましょう。
そもそもどうして構成案が必要だと思いますか? 構成案がないまま書き始めると、記事の目的を見失ってしまったり、脱線しすぎていつの間にか別の話題がメインになってしまったりと、収集がつかなくなってしまうことがあります(実際わたしがそうでした^^)。
構成案は、下記の手順で進めてみてください。今回は「見出し案を作ること」までできればゴールとしたいです。
上位表示記事を読み込む
まずは上位表示されている記事の内容を読み込んで、どんな内容が、どんな順番で書かれているのかを把握しましょう。
要素を書き出してみる
ある程度読めたら、目次などを参考にして、記事の要素を箇条書きで書き出してみてください。複数記事で扱われている要素はマストで押さえるべきなので、できれば何回登場しているかもメモしておきましょう。
見出し案を作ってみる
上記で書き出した要素をもとに、見出し案を作ってみましょう。とりあえず並べるのではなく、まとめられそうな要素はまとめてみたりと自分なりに再構成してみましょう。また複数回登場した重要な要素は上部に、補足的な内容は下部に置くなど、見出しの順番も工夫してください。
アレンジを加える
最後の仕上げに、作ってみた見出し案と1位の記事を比べてみて、足りないところを考えてみてください。わかりやすい画像があるか? 難しい言葉が入っていないか? 冗長になっていないか? などなど、自分がユーザーになった気持ちで考えてみましょう。
実はコンテンツSEO作成において、この客観的な視点はもっとも重要といっても過言ではありません。自分が書けそうな内容でもなく、上位記事に書かれている内容でもなく、ユーザーが求めている内容に一番の重きをおきましょう。
- 知っておきたい! ワンポイントアドバイス
- なかには自分にとって専門外のジャンルの記事を書かなければいけないケースもあると思います。そんなときは、はじめから完璧につくろうとせずに、まずは60点くらいの出来でもよいのでアップしてみることが大事です。その後、結果を見ながら足りない点などをリライトしてブラッシュアップしていくとよいでしょう。ただしこの方法は自社メディアでのみ試してくださいね!
構成案作りでも大活躍! 「パスカル」を使うとこうなる
構成案作りにもパスカルを活用してみましょう!
「記事作成データをダウンロード」をクリックすると、「オウンドメディア 運用」というキーワードで記事を作るための構成案作成手順がレポートで出力されます。
▲レポートの一部。こんな感じで記事作成のヒントがギュッと詰まった構成案レポートを抽出できます。
ここからは、構成案作りに役立つレポート内容をピックアップしてご紹介します!
記事の作り方がステップごとに示されていて迷わない
レポートでは、構成案作りから記事作成までの道のりが、わかりやすく下記の5ステップにまとめられています。
- 新規ページ作成か? 既存ページリライトか?
- 記事の方向性を確認する
- 記事の見出し構成を決める
- 記事の網羅性を高める
- タイトルと紹介文を決める
キーワード選定の過程で、頭のなかで考えていた記事の方向性(新規かリライトか、どんなジャンルの記事かなど)を、ここであらためて問い直してくれます。なんとなーくキーワードを選定してしまっていても、ステップどおりに進めれば「あれ、なんか違うかも」と気付ける親切設計になっているんですね!
たとえば最初のステップでは、新規ページを作成すればよいのか、既存ページをリライトすればよいのかをあらためて確認することができます。
リライトの候補となる既存記事ページも一覧で出ており、リライトのほうがよいと判断した場合には「競合分析」というリライトに特化した別の機能に飛ぶこともできます。新規記事を作成する場合は、そのままステップ2へ。
このように次になにをすればよいのかが明確なので、迷うことなく記事作成に取り掛かることができますね!
見出しに使うべきキーワードを提案してくれる
構成案を作る際に重要になるのが見出し。パスカルのレポートでは、検索上位ページの見出しの傾向から、使うべきキーワードや見出しのおすすめ個数を教えてくれます。見出し案を作る際に、あるのとないのとでは工数がだいぶ変わりそうです。
h1が決まったら、h2(中見出し)を決めましょう。h2は7個程度設置します。h2は、記事の骨格を構成する上で非常に重要です。h2をリストアップしたらユーザーが読みやすい順番に並べ替えましょう。
このように具体的な指示もしてくれて心強い……!
さらに、検索1~10位までの記事の見出し(目次構造)が一覧で出力されます。タブを何個も開きながらの確認作業も不要なので、快適に要素の書き出しができますね!
記事内で使用すべきキーワードを提案してくれる
見出し構成が決まれば、次に本文に必要な文字数や使用すべきキーワードを提案してくれます。記事の網羅性を高めるうえで大事な情報ですね。
今回紹介したレポート内容は一部です。上記のレポートはcsvもしくはHTML Document形式(.html)で見ることができます。構成案作りでありがちなタブを何十個も開いて、いったりきたり……というような煩わしい作業もなくすことができますね! ありがとうパスカル!
まとめ
コンテンツSEOのキーワード選定や構成案作成は重要な過程であり、地道な作業が必要です。自分だけの力でなんとかしようとせず、パスカルのようなSEOツールをどんどん活用して時短していきましょう。また、今回の記事で扱ったようなSEOの基礎をもっともっと理解することで、ツールの良し悪しや活用法についての理解も深まるはず。
無駄な記事を量産しないためにも、上手にツールを使いながらキーワード選定&構成案作りをマスターしましょう!
パスカルの機能をもっと知りたい! 詳細はこちら
控えめに言って万能なSEOツール「パスカル」でコンテンツSEOを時短してみた