控えめに言って万能なSEOツール「パスカル」でコンテンツSEOを時短してみた

控えめに言って万能なSEOツール「パスカル」でコンテンツSEOを時短してみた

Nozomi Nishiyama

Nozomi Nishiyama

SEOツールパスカルを使ってみた

こんにちは、LIGのエディターののぞみーるです。

私は普段、お客様のメディア運用やサイト内のコンテンツ制作を担当しており、面白系だったりインタビュー系だったり様々な企画を作っていますが、SEO施策のご依頼も多くいただきます!

突然ですがSEOに携わるみなさん、

SEO作業って時間がかかりませんか?

何百記事書いても目標のアクセス数に届かなかったり、SEOの項目に気をつけてリライトしてるのになかなか順位が上がらなかったり、なんてことよくありませんか?

SEO施策って事前調査にめっちゃ時間がかかるわりに、正しい分析ができていないとなかなか成果には結びついてくれません。SEO嫌いになりそう……と苦手意識を持っている方も多いのでは。

他にもこんな課題があるのではないでしょうか?

SEOコンテンツ制作担当者の課題あるある
  • SEOに関して社内にしっかりとしたノウハウがない
  • 知識量や編集力が属人的で、成果にもバラつきがある
  • 自己流だから時間がかかるし成果もなかなか出せず、結局専門会社に外注する
  • でもSEO施策の依頼は多いので社内でできたら一番いい
  • なんやかんやSEOツールって月額費用高い
  • 様々なSEOツールを月額払って導入するも使いこなせていない

あげたらキリがないですが、大きく分けて、
①ノウハウ面 ②リソース面 ③コスト面
で悩みを抱えている会社は多いかと思います。

しかし、これらを一挙解決できるSEOツールを見つけてしまったんです……。

その名も、パスカル!!

控えめに言って万能なSEOツール「パスカル」とは?

パスカル 作業画面

パスカルはSEO施策やコンテンツマーケティングの手間がかかる「調査」や「分析」を圧倒的に時短してくれるSEOツールです!

検索エンジンで上位に表示されているページをリアルタイムに分析して、

  • 上位に表示されるページの共通点
  • 自社サイトを上位に表示させるための具体的な改善点
  • 狙ったキーワードで上位表示させるために必要なコンテンツ

などを教えてくれます。

SEOツールって世の中にいっぱいあるし、SEOに携わっているみなさんなら色々試したことあると思うんですが、ぶっちゃけ多機能すぎるSEOツールって使いこなすの難しくないですか?

「へーパスカル? まあSEOツールなんてどれも一緒でしょ」って思うかもしれませんが、パスカルは違うんです。実際に私がこのツールを2週間ほど使ってみてわかったことがあります。

ここがすごいよ! パスカルの実力

  • SEO中級者〜プロまで使える! 分かりやすい操作画面
  • かゆい所に手が届く! 作業時間を時短できる高機能ぶり
  • 月額6万円前後! 圧倒的なコスパのよさ

SEO中級者〜としたのは、SEO施策を担当したことがあったり、他のSEOツールを使用したことがある人の方が、初級レベルの人より一層このツールの良さを実感できると思ったからです。

では実際何ができるのか? どのくらいの時短になるのか? 私が使ったレビューとともに詳しくご紹介していきます。

「パスカル」まずは無料お試し

パスカルで何ができるの? SEO施策を実践!

パスカル 作業画面

はい! まずこちらがパスカルのTOPページなのですが、めちゃくちゃシンプルで驚きました。

ほかにもSEOツールを使ったことがありますが、高機能なものほど項目が多くてどれからチェックしたらいいのか迷っていたんですよね……。パスカルでは「ランキング」「記事作成」「競合分析」「流入分析」の4つの機能で入口が分かれています。わかりやすいのでやる気が出ました!

 

いつも私がSEOコンテンツを作る時の流れはこんな感じです。

①キーワード選定と提案
・お客様のサイトにとって足りないキーワードを調査、新しいコンテンツ制作の提案
・改善すれば流入が見込めそうなキーワードを調査、既存記事の改善提案

②新しいコンテンツの制作or既存記事のリライト
対策するキーワードが決まったら、新しいコンテンツを制作したり記事のリライトを行う

③効果検証
実際に制作し、公開したSEOコンテンツの成果を確認する→その後は、効果検証の結果次第で再びメンテナンス(キーワードの見直しやリライトするなど)

この流れに沿って、パスカルの機能を紹介したいと思います。

お客様のサイトを扱うことはできないので、今回はLIGブログを例に使用してみます。

キーワード選定と提案

SEOコンテンツ施策をするときって、大きく分けて「新しい記事を作る」「今ある記事をリライトする」の2つですよね。パスカルでは、それぞれのパターンによってキーワードの選定方法と使う機能が異なります。

【新規記事を作成する場合】

お客様のサイトにとって足りないキーワードを調査し、新しいコンテンツ制作をする場合は「記事作成」機能が最適です。

【既存記事をリライトする場合】

改善すれば流入が見込めそうなキーワードを調査し、既存記事をリライトする場合は「流入分析」と「競合分析」機能が最適です。

それぞれの方法を紹介していきます。

新しい記事を作る時に使える「記事作成」機能

パスカル 作業画面

まずは「新しい記事を作る」時に役立つのが「記事作成」。「記事作成」の機能は大きく分けて二つ。①対策の難易度情報をもとにキーワード選定ができることと、②記事構成案が作れるということ。①のキーワード選定の方法から見ていきましょう。

対策の難易度情報をもとにキーワード選定ができる

パスカル 作業画面

狙いたいテーマキーワードがざっくり決まっていればOK。キーワードと対象のサイトURLを入れて分析を開始します。今回は実際に取りたいキーワードとして、「web制作」を入れてみました。

パスカル 作業画面

するとワードツリー状にキーワードの候補が表示されます。月間検索数とともに難易度などの情報が出てきました。(Googleサーチコンソールと連携すると、検索で取れているワードは順位が表示されます。)

「やや易しい」ってどれぐらいのレベルなんだ? と思ったのですが、この難易度、先ほど入れたサイトの情報と連動しているんです。「web制作」を狙うなら546ページ以上の関連ページが必要とされています。道のりが遠すぎる……と思いきや、LIGブログではその関連ページがすでに約1040ページあると表示されています。

パスカル 作業画面

つまり他サイトなら「難しい」レベルのキーワードでも、LIGブログなら過去記事の蓄積によって「やや易しい」レベルになっているということですね。 パスカル 作業画面

「web制作 フリーランス」のキーワードを見てみると、難易度が「易しい」に変わりました。

ここでチェックしてもらいたいのが、おすすめの記事形式。「web制作」ではおすすめの記事形式が「構造化ページ」だったため、たくさんの子記事を作ってリンクさせる必要がありました。その点、「web制作 フリーランス」なら「単一ページ」なので、ひとつのページだけで上位表示が狙えることを示しています。

難易度だけでなく、達成するための形式までわかるとは! 構造化が必要なキーワードなのに単一ページで勝負をかけようとしたら大変ですもんね。
今まで月間検索数や上位表示サイトを見て「このサイトたちなら勝てるかも?」「このキーワードは取れないかもなあ」と肌感覚で判断していた難易度が、こうして数値化されるのはかなり嬉しいポイントです。クライアントに提案する際も、「なぜこのキーワードで上位を狙うのが難しいのか」について根拠を持って伝えることができます。

上位表示10ページの情報をもとに記事構成案が作れる

狙うキーワードが決まれば、次は「記事作成」ツールの真髄・構成案の作成です。対象のキーワードでGoogle検索上位10ページの情報を取り込んで、「上位ページはどんな内容を書いているのか」「タイトルや見出しは?」「どんな言葉が鍵になるの?」といった情報をデータ化してくれます。

パスカル 作業画面

▲上位10ページの見出しの平均。どんなトピックで構成すればよいのか参考になります。

パスカル 作業画面

▲上位ページの記事ジャンル。知識系のお役立ち記事なのか、最新情報を取り込んだトレンド系記事なのかなど、上位の傾向を参考に作る記事のジャンルを考えます。

紹介したのはデータの一部で、他にも「記事に使用すべきワード」や「最適な文字数」など、構成案を作る時に必要な情報が盛りだくさん……!

ico のぞみーるの「ここがオススメ!」記事構成を作成してライターさんに依頼することが多い私にとって、この機能が一番魅力的でした! 記事構成を作るときってとにかく競合分析に時間を使うので、記事に盛り込むべき情報がこうして一覧できるのはかなりの時短に繋がります。

しかも「記事作成データ」はダウンロード形式がCSVとHTMLから選べて、そのままクライアントに提案資料として渡せるんです。資料作成に取られていた時間を使って、どんどんSEO施策をスピーディに進められますね。

「記事作成」でわかること詳細はこちら

既存記事のリライトは「流入分析」×「競合分析」

続いては「既に今ある記事をリライトする」手順でやっていきたいと思います。

パスカル 作業画面

「流入分析」で強化すべきキーワード候補を導き出す

まず「流入分析」のトラフィックに調査したいサイトのURLを入れて、ドメイン全体で月間検索数が多い順にキーワードを分析します(ここではLIGブログを例に出しています)。

パスカル 作業画面

ちなみにここは自社サイトやクライアントのサイト以外のURLを入れても調査できるので、競合サイト分析にも使えます。Googleサーチコンソールを入れている管理者じゃなくても、流入キーワードがわかるので便利!

パスカル 作業画面

このように、LIGブログ内の記事で検索順位100位以内に入っているキーワードが、月間検索数が多い順でズラッと表示されました。「検索順位」「月間検索数」「現在の流入数」「1位の流入数」「URL」が表示されているので、月間検索数が多くて順位がそこそこ高いキーワードと該当するページを知ることができます。営業で提案すべき狙い目のキーワードもここで見つけることができますね。

パスカル 作業画面

ではこの中から実際に狙い目のキーワードを選定してみます。やり方は様々ですが、私は検索順位が高い順に並び替えて、現在11〜20位で頑張れば検索1ページ目に表示されそうなキーワードを選ぶことにしました。さらに月間検索数を参考に、1万前後で戦える可能性のある「英語 翻訳 正確」というキーワードをチョイスしてみました。

具体的な改善点がわかりやすすぎる「競合分析」

パスカル 作業画面

さらにすごいのが、その既存記事をどうリライトすればいいかも提案してくれるところ!

先ほどの「英語 翻訳 正確」で月間検索数27,100/順位17位がとれてる「Google翻訳をより正確に!英語翻訳の精度を高める5つのテクニック」という記事を「競合分析」機能で見てみると、「コンテンツ」「タグ」「インデックス」「ドメイン」「被リンク」の5軸から100点満点のスコアを出してくれるんです。

この記事は「コンテンツ」のスコアが低いので、ここを強化すればよいことがわかります。

パスカル 作業画面

さらにその下には、点数を上げるために必要な約50項目が「SEOシグナル」として細分化されていて、改善が必要なものを円の位置や大きさで示しています。「最優先で改善が必要」など優先度合も表示されるので、それを参考に「ふむふむ、情報の網羅性、h1の文字数あたりで改善が必要なのか〜」とわかるのですが、それだけではありません。

「改善箇所を見る」とクリックすると、

パスカル 作業画面

情報の網羅性:非常に重要
次の情報(単語)が未使用です。検索上位ページでの使用率が高く、かつ、共通して使用している情報のため、ページ内で使用するようにしてください。

というような超具体的な改善方法を教えてくれるんです。

改善点が全てズラーッと表示されていて、指示が的確な上に、地味に修正にかかる時間の目安まで書いてくれてるのが親切……。これも例のごとくPDFでデータをダウンロードできるので、リライト指示書として使えます

ico のぞみーるの「ここがオススメ!」今までリライトするときって、競合サイトをたくさん見て対象サイトには足りたい情報を書き出したり、ターゲット層にヒアリングして調査したり、地道な情報収集をしていました。それでも自己流の仮説だから「これが正解!」という自信が持てなくて……。それがパスカルなら、上位表示されているページの情報から「検索エンジンに評価されやすいページ構成」のデータを算出しているので、しっかりとした根拠に裏付けされているんです。自信を持って改善に取り組めるだけでなく、クライアントに改善を提案するときの説得材料にもなるのが嬉しい!

「競合分析」でわかること詳細はこちら

効果測定に使える「ランキング」

先ほどの「競合分析」機能で提案された改善点のアドバイス通りに、「英語 翻訳 正確」で17位表示の記事をリライトしてみました。すると……

パスカル 作業画面

ご覧の通り、15.4点だった「コンテンツ」のスコアが78.7点に向上されました! これは気持ちいい! ちなみにこれ、リライトして記事更新したのが午前中なんですけど、その日の午後にはもうデータがアップデートされてました。クロール早すぎ。

 

リライトは、どれだけ順位が変動したかの効果測定までがリライトです。でも正直ずっと追うのは手間なんですよね……。

パスカル 作業画面

そこで使うのがランキング機能です。

パスカル 作業画面

「こんなキーワードが上位表示されてましたよ」って日々の順位変動を見せてくれる機能で、キーワードを登録しておけば毎日の順位を一覧で表示してくれます。登録した翌々日になると自動で順位が表示されるので、「英語 翻訳 正確」を追ってみました。

すると……

パスカル 作業画面

なんと17位から7位に上昇しています! 目標の1ページ目にランクイン! まさかこんなに早く効果を実感できるとは正直思っていませんでした……。パスカルすごい。

ico のぞみーるの「ここがオススメ!」個人的に嬉しかったのは順位変動のアラート機能です。Googleアルゴリズムのアップデートなどで大きく順位が変動したときや、昨日の検索順位と比較して大きく変動があったときなどにアラートメールを受け取れます。順位をチェックしたいときって順位変動があったタイミングなので、そこで漏れなくお知らせがくるのであれば安心です。日々の「義務感からの順位チェック」からも解放されました。

「ランキング」でわかること詳細はこちら

パスカルで約40%の時短ができました

パスカルで時短

これまでSEOコンテンツをクライアントに提案して納品する場合、以下のような工程が必要でした。

  • 先方にGoogleアナリティクスやサーチコンソールの閲覧権限を付与してもらう
  • 流入のあるキーワード、ないキーワードを手作業でピックアップ
  • 新しく狙うキーワードを調査
  • 狙うキーワードについてクライアントへの提案資料の作成
  • 競合サイトやターゲット層を分析して、記事構成を作成
  • 競合サイトを参考にしながら記事執筆&リライト
  • 順位チェックツールで効果測定
  • クライアントへの報告資料の作成

それが、パスカルによってこう変わりました。

  • Googleアナリティクスやサーチコンソールの権限がなくても分析できる(パスカルとサーチコンソールを連携することも可能。より正確な分析ができる)
  • キーワードをパスカルでピックアップ
  • 提案資料は「記事作成データ」など、パスカルのデータをダウンロードすればOK
  • 「記事作成」を使ってサクサクと記事構成を作成
  • 「競合分析」を参考にしながら記事執筆&リライト
  • 「ランキング」で効果測定
  • クライアントへの報告資料はパスカルのデータをダウンロードすればOK

流れはほぼ変わらずに、感覚値としては作業時間が約40%ほど削減できました! パスカルに慣れてもっと使いこなせるようになれば、さらに時短ができそうです。

外注する場合と比べて、これだけお得

外注と比較した場合

パスカルを使えばSEOコンテンツ作成の内製化も夢ではありません。社内でノウハウやリソースが不足していて、外注する企業さんもいらっしゃるのでは。例えば1本3万円の記事作成費用と月10万円のコンサル費用で外注していた場合、これだけコストが削減できます。

外注の場合
コンサル費用:10万円
月10本の記事作成:30万円
月額:計40万円
パスカルの場合
コンサル費用:0円
月10本の記事作成:0円
パスカル使用料:約6万円(※1)
月額:約6万円(※2)

※:費用感は一例です。
※1:月額6万円の他、月額4.5万と月額8万円のプランがあります。
※2:パスカル使用の場合も別途社内人件費は発生いたします。

内製する分、もちろん社内リソースが必要になりますが、社内でナレッジが共有できるし、コンサルとのやりとりが減ってさらなる時短に繋がります。

まとめ

ということで、やはりパスカルは控えめに言っても万能なSEOツールでした。

なかでも、記事改善の機能が個人的にはお気に入りですね。パスカルが提案してくれる的確な指示のもとに記事を改善するだけで、すぐにその結果が順位にあらわれたのでSEO作業が楽しく感じました。

今まで独自の手法でSEOコンテンツ作成を頑張ってきましたが、今回パスカルを使ってみたことでもっと効率化できるし時短できることに気づきました。調査に使う時間はできるだけ短縮して、クリエイティブなことにもっと時間を使いたいもの。私と同じくSEOに携わっている人はぜひ試してみてください!

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Nozomi Nishiyama
Nozomi Nishiyama Digital Marketing / Media Director / 西山 望美

大学卒業後、出版社にて記者・編集者としての経験を積む。編集者として、エンタメ雑誌の媒体担当として4誌を歴任。その後SEO・Webマーケティング会社に転職し、年間50社以上のSEOコンテンツ制作に携わる。LIGでは、主にLIGブログのPR記事を担当。Webツールレビューや経営者インタビューなど幅広いテーマの記事を企画・制作している。

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