こんにちは。エディター兼ディレクターのケイ(@yutorination,前列真ん中)です。
さて、昨年度から開催している「信濃町ライター講座」ですが、今年度も全4回の講座を先日終えました。その様子をレポートしたいと思います。
▼今回の講座の開催告知記事はこちら 地域の発信力を高める!好評の「信濃町ライター講座」、今年も開催します。
2020年度の講座内容
今回は下記のような内容です。僕がメインで話しつつ、先輩エディターのきょうこさんにときどきコメントを貰いながら進行していきました。
講義概要 | 内容 | |
第1回 11月21日(土) 12:00-14:00 @Zoom |
「ライター・編集者の仕事」 「メディアとは、ブログとは、概論」 「企画のつくり方」 |
ライターと編集者、それぞれの役割、共通点・相違点、編集部の役割、メディアの役割について概論を学ぶ。 |
第2回 11月21日(土) 15:00-17:00 @Zoom |
「写真の基本」 「取材/インタビューのやり方」 「ブログ記事の書き方」 |
実際の記事制作に必要な技術を具体的に学ぶ。 |
第3回 11月22日(日) 12:00-14:00 @Zoom |
【ワークショップ】 「ありえない、いなかまち。」の企画を考えてみよう |
自分のやりたい企画を考え、発表し、講評を受ける。 課題:オリジナル企画をつくる。 |
第4回 12月5日(土) 15:00-17:00 @信濃町ノマドワークセンター |
「制作フローについて」 「課題のフィードバック」 |
第3回で立てた企画をこの第4回までに進行して提出。第4回ではフィードバックをおこなう。 |
第1−3回はZoomウェビナー形式で開催
第1−3回は、Zoomウェビナー形式での開催でした。我々は東京・上野のLIG本社から配信しました。
▲Zoomでは全員にパネリストになってもらい、スライドをもとに受講生のみなさんと話しながら講義をしました。
土日で一気に合計6時間という長丁場の講座でしたが、事前告知がうまくいったのか、受講生の方々が大変モチベーションが高い方ばかりで、活発に対話しながら進められたと思います。「Zoomでも双方向性を入れた講座はできるのかも」と思いました。
僕は基本的に、講座をやる際にはできるだけ「アクティブ・ラーニング」の要素を入れたいと思っております。
アクティブラーニングとは?生徒がより能動的に学習するための指導方法
活発な対話ができた理由として、最初にスライドのなかに「質問があれば、講師の言葉をさえぎってでも気軽にマイクをオンにして話しかけてください」とお伝えしておいて、スライドのなかにも「ここまででもし質問があればどうぞ!」というページもちょこちょこ挟み込んでおいたのも、よかったのかなと思います。
配信環境の面では、なるべく高画質・高音質で配信したいということで、いいオフィス上野スタッフのはるちゃんにお願いして「ATEM mini(エイテム・ミニ)」という機材を借りて実戦投入しました。
今日から信濃町ライター講座( #ありえない講座 )、土日で合計6時間やります!Zoomウェビナーでできるだけ高画質、高音質で配信しようということで配信機材をありもので揃えました。ミキサー/スイッチャー/キャプチャボード機能すべて揃ったBlackMagicのATEM miniめっちゃ便利…! pic.twitter.com/WjLGtuYm6k
— 中野 慧 / ケイ (@yutorination) November 21, 2020
ATEM miniのいいところは、
- マイクミキサー機能(講師側は僕ときょうこさんそれぞれがピンマイクを使用したので、Zoom配信時には音声ミックスが必要になります)
- キャプチャボード機能(ビデオカメラや一眼レフカメラなど、外部カメラを使用する際、Zoomに映像を流し込むためにはPCのあいだに画像をキャプチャする機械をはさまないといけないです)
- スイッチャー機能(配信側で2カメ、3カメを使いたい場合は、配信でカメラを切り替える必要があり、この切り替えを「スイッチング」といいます。ただ、このときは1カメで配信しました)
の3点が一台で完結する、というところです。僕は昔、仕事半分・趣味半分でニコ生配信などもやっていて生放送はそれなりに経験があるのですが、数年ぶりに今回こうして最新の配信環境を用いた生配信が経験できたのもよかったです。ATEM miniは値段も4万円ほどなので、個人的にも欲しくなってしまいした(笑)。
ちなみに今回の講座では、クライアントである信濃町役場から「講座のアーカイブ映像を制作してほしい」という依頼がありましたので、Zoomの録画機能を使って講座の様子を記録してYouTubeに関係者のみ見れる形式でアップすることになっていました。
「講座のアーカイブ映像をつくる」となるとなかなか大変な気がしていましたが、事前に機材のセッティングを完璧にしておいたので、動画編集の作業もそこまで時間がかからずに済みました。Zoomと、配信機材をうまく使いこなすことが肝要だと思った次第です。
第4回は長野・信濃町の「ノマドワークセンター」で開催
そして最終回となる第4回のみ、現地である長野県信濃町にある、でらオシャレな法人向けワーキングスペース「信濃町ノマドワークセンター」でおこないました。
個人的には「雪深い山奥で、ネット経由で集まった人々が……」というシチュエーションには『金田一少年の事件簿』ノベルス第3弾、そう、金田一少年ノベルス史上最高傑作と名高いあの作品を思い出します。
でも、そもそも12月初頭時点ではあんまり雪が降っておらず、当日はめちゃくちゃ快晴でした。
参加申込者には長野県外、関東や新潟の方もいらっしゃったのですが、なんと県外参加者も全員がわざわざ信濃町に来て、講座に出席してくれました。
「せっかく信濃町のメディアなので、一度は信濃町を訪れてみてほしい!」という気持ちから、第4回を現地でやることにしたので、みなさんいらしてくれて本当に良かったです。
Zoomで3回の講義をやった後なので、「あ、◯◯さんですね!はじめまして!」という、オフ会的な楽しさがありました。本当は講座をやったあとにLAMP野尻湖で打ち上げをやろうと思っていたのですが、さすがにコロナを考慮して見送りました。残念……。
ちなみに当日は、Zoom配信の必要はないとはいえ、やはりアーカイブ動画を作る必要があったので、スライドと講師と受講生の3つを同時に収録すべく、Zoomでレコーディングをおこないました。
①講師、②会場カメラ、の2カメ体制での収録に挑戦したのですが、ATEM miniのスイッチャー機能がバッチリ活躍してくれました! ウェビナー/生放送配信に自信ニキになれたのも、個人的に今回の講座をやってみて良かったな〜と思うところです。
まとめと今後の課題
というわけで全4回の講座が終了しましたが、受講生のみなさんの企画を、これから「ありえない、いなかまち。」で公開すべく制作を進めていかねばなりません。
受講生のみなさんの企画はどれも面白いものばかりなので、これから実現をすべくがんばっていこうと思います!
また、こうした「地方創生×Webメディア」の取り組みをやってみたいという地方自治体の関係者の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください!
▼本プロジェクトの実績と効果については下記の記事にまとめました! 誰もが「発信」の担い手になる時代、地方創生×Webメディアの可能性について