こんにちは、人事のれいこです。前回、「避難訓練の作り方【準備編】」を書きました。
避難訓練の作り方【準備編】
準備編では、避難訓練を実施する前にやっておかなければならないことなどについて書きました。今回は実践編ですので、弊社で実際に避難訓練を実施した様子をお届けしたいと思います。
目次
避難訓練の当日の流れ
今回の避難訓練は、12~13時までの約1時間の予定で、火災を想定とした避難訓練です。
1階キッチンで火災が発生し、火災を見つけた社員が消火活動を行ったものの、火が消えないので全社員で避難をする……というシミュレーションです。本番を想定して、火災を検知して非常ベルが鳴り、ベルを止めるという流れも練習します。実際に煙を出すことはできないので、非常ベルは自分で押して、自分で止めます(笑)。
それではさっそくはじめましょう!
11:00 当日の朝にリマインド
避難訓練はお昼の12時から開始なので、1時間前に全社にリマインドしました。避難訓練の日が連休明けだったので、金曜日にもリマインドをしています。しつこいですが、「あ、今日だったっけ」と思う人も多いと思うので、念には念を。
来客されたお客様などにも、受付で避難訓練があることを伝えてもらうようにお願いしました。
11:00-11:30 準備物を用意&各所に声がけ
購入しておいたメガホンを用意し、避難訓練に参加してもらう予定の社員に、今日の流れなどをあらためて確認しに行きました。はじめてのことなので、徐々に緊張してきました……。
11:50 避難訓練開始のアナウンス
いよいよ避難訓練開始です! Slackで全社員向けにこれから避難訓練が始まることをアナウンスしました。
11:50 消防署の方が到着
ちょうどそのアナウンスをした頃に、消防署の方が到着しました。
避難訓練を始める前に、各階にある火災報知器の警報を受信する「火災受電盤」の使い方を教えてもらいました。マニュアルを見たりもしましたが、対面で教えてもらうと安心感があります。
12:00 非常ベルを作動
火災が発生したときのシミュレーションをするために、実際に非常ベルを鳴らしてみます。本来は煙を感知して火災報知器が鳴りますが、今回は練習なので、非常ベルの赤いボタンを自分で押して鳴らします! 非常ベルなんて押したことなんてないので、ドキドキです。
「いいですか? 押しますよ? 本当に押しますよ????」の顔。
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ポチッ
\ジリリリリリリリリリリリリリリリリ/
心臓がバクバクするくらい、大きい音がビル内に響き渡りました!
非常ベルを押す前に、ベルの止め方も教わっていましたが、うまくできなくて焦りました。
やっと止まって、一安心……。練習だとわかっているのに、怖かったです!
非常ベルの文字が書かれている部分が蓋のようになっていて、蓋を開けて中にあるバネを下に引っ張ると、押されていたボタンが元に戻り、音が止まるという仕組みです。
非常ベルを止めただけだと、隣にある火災受電盤に火災の情報が残ったままになってしまうので、火災受電盤も操作して、元に戻します。実際に火災が起こった場合は、非常ベルを止めたりせずに、とにかく逃げましょう!
12:05 火災発生のアナウンス
けたたましいベルが鳴り響いたので、おそらく気づかない人はいないと思いますが、全社員向けにSlackで火災発生のアナウンスをしました。
ビルに放送設備がないので、もしものときはどうするべきか悩みましたが、Slackでアナウンスすることにしました。弊社は新型コロナウイルス感染防止対策として、在宅勤務をしている社員が多く、各フロアに電話をしても出ない可能性があるため、誰かが必ず気づくであろうSlackを活用することにしました。
12:10 消防署に通報する練習
1階で火災が発生した想定なので、1Fのいいオフィスのはるちゃんに協力してもらい、119に電話するシミュレーションをしました。社員同士で電話して練習するつもりだったのですが、消防署の方が「私がやりましょうか」と言ってくれたので、本番さながらに電話の受け答えを練習しました。もしものときに落ち着いて通報できるように、練習しておくことは大事ですよね!
12:15-12:25 メガホンを持って、各階で避難誘導
社内への連絡と、消防署への通報が終わりました。今度は社内にいる人を避難誘導します。5、6階にいる管理部門が中心となり、メガホンで声がけをして避難誘導をしながら下に降りていきました。執務スペースや会議室だけでなく、トイレや屋上なども忘れないように声がけをしていきます。
12:30 避難完了
各階へ声がけをしながら、ビルの外へ避難しました。当初の予定では、このエリアの避難場所になっている小島公園まで行く予定でしたが、ビルの倒壊の恐れや火が大きくて近づけないという状態でなければ、ビルの外まで出ればOKと消防署の方に言われました。消防車が到着したら、逃げ遅れはないか、火元はどこかなどを伝えなくてはいけないので、近くにいてもらった方がいいとのこと。なるほど!
これで避難完了です!
12:35-12:50 消火器の練習
避難訓練のあとは、消火器の使い方を学びました。
消火器の使い方はなんとなく知っていましたが、実際に使うのは初めてでした。今回は練習用で、中に空気が入っている消火器を消防署の方に持ってきていただきました!
まずは使い方を学びます。
消火器って、どのくらい噴射できるかってご存じですか?
なんと、粉末消火器で10秒から15秒程度で、強化液消火器は1分程度しか噴射できないんですって! 短くないですか??? 完全に火が消えるまでもっと出続けて欲しい。。。
消火薬剤の有効な射程距離は3~5メートルだそうです! キッチンで火が上がったときに一次対応として消火器を使うのにはいいのですが、大きく燃え上がってしまったら、消火器で消すよりも逃げた方がいいんだなということがよくわかりました。遠くから消火器をかけても意味がないので、上がっている火ではなく、火元に当てるのが大事だということを教えてもらいました。
教えてもらったとおり、火元を狙って消火活動をしています! 今回は空気が入っている消火器とはいえ、勢いがすごかったです。
全体を振り返って
イチから避難訓練を準備し、なんとか実施することができてよかったです。事前に一連の流れを練習したりしていましたが、実際にやってみるといろいろと気づきもありました。
もしものときが来ないことを祈っていますが、備えあれば憂いなし! 今後も定期的に避難訓練を実施していきます。