新しいワーケーション!3泊4日の松江市のワーキング ヘルスケア プログラムが充実過ぎた!

新しいワーケーション!3泊4日の松江市のワーキング ヘルスケア プログラムが充実過ぎた!

セコ

セコ

こんにちは! 地方創生事業担当兼LAMP壱岐支配人のセコです。

コロナ禍で多くの方たちが仕事のやり方を変え、リモートワークに切り替えている人も多いのではないでしょうか。LIGも新型コロナウイルスの感染拡大防止対策と社員の安全面を考慮して、2月より基本はリモートワークとなり、今でも続いています。このような流れの中で加速しつつある働き方のひとつが、「ワーケーション」です。

場所を選ばずに作業ができる職業の方は地方へ行っても働けるため、都会から離れ自然豊かな環境で仕事をする人たちが増えています。

都市部の企業にとっても「地方で自社ビジネスを展開したい」「地域課題を見つけサービスを創出したい」「地域のプレイヤーと接点が持ちたい」「地方の優秀な人材と共に働きたい」等、地方に関わるさまざまなニーズがあります。

今回ご紹介するのは、上記の要望やニーズを叶えるため島根県松江市が行っている新たなスタイル、その名もワーキング ヘルスケア プログラムMATSUEです。

ワーキング ヘルスケア プログラムMATSUEとは、松江市内外企業、大学、自治体等のさまざまな主体が参画し、産学官の座組にて実証実験を行うプログラムのことです。働きながら自身の心と体の健康状態を把握し、島根県松江市ならではの自然環境を活用したアクティビティや研修によって、心と体の健康状態が改善していくプログラムの開発や各種データの可視化を行っています。

要するに、松江市で仕事をしながら心拍数、睡眠の質、唾液アミラーゼ※1の計測によってストレス計測、さらに松江で体と心の使い方を勉強し、そのデータから今後のより良い自分なりの働き方を見つけていこうという取り組みですね。

(※1)唾液アミラーゼは炭水化物を加水分解する消化酵素で、交感神経のストレス評価として用いられる

 

こちらはパッケージの特徴をまとめた図です。

一般的にいわれるワーケーションは「働く場所の提供と豊かな自然環境」に留まる一方、松江の滞在パッケージは、地域との交流やマッチングがより促進されるように積極的にアレンジをしたり、滞在中と滞在前後でのストレス値の比較分析をして、ストレスや生産性の視点で定量的に効果を振り返ったり、自然に囲まれてよりストレスケアの効果を最大化するために、マインドフルネスに基づいたアクティビティを体験できるそうです。

松江市に滞在すると、日ごろのストレス値が下がる!? それって、本当でしょうか。今回のプログラム第1号として、LIG社員4人が実際に体験してみましたので、皆さんにレポートしたいと思います!

今回のプログラムを案内してくれるのが、このお二方。

ワークアット株式会社代表取締役社長 CEOの林郁枝さん。もともと日系・外資系の大手IT企業でバリバリ働いていた林さん。2018年に松江市へ移住。現在は地域資源活用コーディネータやプロデューサーとして幅広い人脈や戦略的マーケティングをもとに、自治体とともに関係人口や地域資源の新たな活用手法などの実証実験プロジェクトに携わっています。またマインドフルネスヨガや瞑想のインストラクターとしても活躍中です。

 

松江市役所の産業経済部定住企業立地推進課の副主任である土江健二さん。企業誘致やUIターンを主に手がけており、「働きやすい松江市」や「暮らしやすい松江市」といったような、“健康都市 松江”というブランドをつくりあげている方です。

このプログラムをはじめるにあたり、オンラインでプログラムについての事前説明会があり、プログラムに使用するスマートウォッチ兼フィットネスアプリ『Fitbit(フィットビット)』の使い方やプログラム内容、地域交流会のテーマなどを、わかりやすく説明してくれるため、安心して参加することができました。

 

それではメンバーの中でも、一番の都会に住んでいるWebディレクターのなべちゃんにスポットをあててみましょう! なべちゃんは港区内に住み、Webディレクターとして平日10時から19時まで、みっちり働いております。

休みの日は、気になっている遠方のサウナまで足を運ぶほどのサウナー。東京の忙しい日々と趣味でバランスをとって生活をしています。

このプログラムでは、『Fitbit(フィットビット)』を使って、東京で松江に行く前後1週間と、松江市での4日間の睡眠状態や脈拍を計測してストレス度合いを測定します。

 

この『Fitbit』は、なんと今回のプログラムに含まれておりプログラム終了後も利用しつづけられるという嬉しい特典付き。なべちゃんには、松江市に行く1週間前から『Fitbit』をつけて生活をしてもらいました。

そして1週間後、なべちゃんも連れて松江市に出発です。気分は旅行! でもきっちり仕事をしなくてはならないという気持ちが頭の中で戦っています。

松江市
島根県の東部に位置しており、東に安来市、南に雲南市、西に出雲市と接している。中心部は、沖積地に発達した城下町で東西に中海と宍道湖をひかえ、市街地は大橋川で南と北に二分されている。日本海に突出する島根半島部は、北山山地を越えて海に面し、複雑なリアス式海岸線をもっており、南部は大部分が丘陵の多い農村地帯で、中海又は宍道湖に面している。総じてこの地方は、古代出雲文化の発祥の地で古社、古墳等が多く、戦災を受けていない松江市には、城下町の遺構としての文化財も多く残っている

それでは、3泊4日のワーキング ヘルスケア プログラムMATSUEのレポートをしていきましょう。

体も心もすっきり!4日間の充実すぎるプログラム

松江に到着しました。事前に先方と組んスケジュールに沿ってワーケーションを行います。スケジュールはニーズに合わせてカスタマイズすることも可能です。

 

今回の松江市滞在中の全体スケジュールはこんな感じです。しっかりと仕事の時間をスケジュールにいれているため、ワーケーションに来たのに仕事が滞ってしまうという不安は一切ありません。

ポイント①:快適に働く・泊まる

今回、働きながら宿泊した場所は3カ所です。

美しい街並みにたたずむ登録有形文化財の美保館

まずは1日目の美保館

島根半島の東端、三方を海に囲まれた美保関町は、出雲の歴史が深く関係しており、神々が宿る港町として知られ、古くからの温泉宿が点在する場所です。

 

明治41年に竣工した美保館は国の登録有形文化財にも登録される建造物。現在も建具や電灯などは当時のものを使用しており、石畳の町並みともに圧巻の一言のです。

 

『千と千尋の神隠し』のモデルになったとされる趣ある建物でゆっくりと仕事をさせてもらいました。

 

緑に囲まれた絶景のファームビュー、ココリト大根島

2日目の作業場と宿泊場所は大根島にあるゲストハウス・ココリト大根島です。

ここのゲストハウスの魅力は、ガラス張りの宿から眺められる、ファームビュー。

 

中もおしゃれでドミトリー空間も広々ゆったりしていて、快適に寝ることができます。

 

緑を眺めながら仕事中。モニターも設置してあるので、すごく助かります。

 

宍道湖に沈む夕日を眺望できる松江ニューアーバンホテル

3日目は昼までココリト大根島で作業を行い、次の宿泊場所である、松江市中心地で宍道湖を望む天然温泉付きリラクゼーションホテルの松江ニューアーバンホテルへやってきました。

 

このホテルのオススメは、なんといっても宍道湖を望む絶景です。

 

ゆっくりと温泉に浸かりながら、旅と仕事の疲れを癒やすことができます。

 

ポイント②:地域食材や健康になる食

地方へワーケーションに来て、楽しみなのはやっぱり地元の食ですね。松江市は、日本海で採れた海鮮、宍道湖七珍、素材あふれる食の宝庫といわれる街です。私たちもここぞとばかりにたくさんの美味しいものを堪能しました。

島根の新鮮魚介から野菜まで堪能できる根っこや

松江駅から徒歩5分の場所にある根っこやでは、松江市近海で獲れた新鮮な魚介や天ぷら、しまね和牛を食べました。

 

テーブルに乗り切らない程のとても豪華なランチは1,500円で、とてもリーズナブルです。

 

神々が宿る港で食す絶品すぎる紅ズワイガニのお刺身

美保館では、なんといっても旬の紅ズワイガニのお刺身です。

11月上旬から3月までしか食べることができないので、ぜひ行く方はオススメです。

紅ズワイガニのお刺身は口にいれた瞬間、甘みが広がり、とろける舌触りです。

 

ここまでの美味しい蟹は今まで経験したことがないとメンバー全員が感動しました。

お城を見ながら最高のいずも蕎麦を堪能

続いて島根といえば出雲蕎麦。美味しい出雲蕎麦を食べられる松江城の近くにある有名そば処の八雲庵です。

 

日本庭園が美しいこの場所では人気の鴨なんばんと割子そばをいただきました。

 

鴨は臭みがなく柔らかく、しっかりと出汁が効いていてそばとの相性がばっちりです。

 

割子そばは絶妙な歯ごたえで風味豊か。つゆを直接かけるのですが、ざる蕎麦のようでざる蕎麦と違う。薬味をふんだんに使って混ぜて食べるので自分好みの蕎麦をつくれるのがうれしいですね。大満足です。

ポイント③:すっきり快適なアクティビティ

ストレスマネジメント

日ごろのストレスと向き合っている中で、もっとも活用していきたいと思ったのが、このストレスマネジメントでした。

このプログラムでは、ストレス対策として身につけたい「マインドフルネス※2についての講座を聞きながら、ふだん気にしていない自分の体や心の状態に気づくことを目的としています。

※マインドフルネスは、マインドフルネスストレス低減法ともいわれ、<今ここに集中している心のあり方>のこと。Googleをはじめとした欧米企業も多く取り入れており、ストレスマネジメントやセルフマネジメントに用いられている。心理学的治療法にも用いられることもある。

また瞑想やヨガをやり、心や体の落ち着かせ方を学べる内容となっています。

 

はじめて瞑想とヨガをやってみましたが、本当に気持ちと体がスッと楽になるんですね。

大根島サイクリング

大根島のゲストハウスココリトに宿泊した翌日、サイクリングツアーがありました。

 

青空の中、緑や自然の中を走る爽快感は格別です。

 

さらに出雲の神話に関係した場所をゲストハウスのオーナーの説明付きでめぐり、体を動かしながら学べる楽しいサイクリングができます。

ポイント④:観光・歴史文化に触れる

美保神社で巫女舞の見学

初日に宿泊した美保関は、全国3,000以上あるえびす様の総本宮の美保神社へお参りにいけます。

 

敷地内に入ると、神様がいつも以上に近くにいるような気がしてきます。

 

ここでは毎朝8時半から朝御饌祭と呼ばれる巫女舞があります。太鼓と笛の音に合わせて舞う姿が神様と交信しているかのようで、神秘的な時間を体感できます。
※神楽は日によって「巫女舞」の場合と、太鼓・笛のみの場合がございます。

宍道湖の夕日スポットへ散歩

天気のいい日でないと見ることは難しいですが、仕事の合間に宍道湖の夕日スポットに散歩しました。
 

静かで穏やかな宍道湖だからこそ美しい夕日。海では味わえない、きれいな夕日の光の道ができていたので、日が落ちた後も参加メンバーは感動に浸っていました。

ポイント⑤:地域交流会

プログラムの中で松江市の方たちとの地域交流会も用意してもらいました。参加企業や地域企業のニーズに応じた地域ビジネス創出や雇用、人材育成を目的に地元企業や団体とのマッチングや交流会も企画してくれます。

松江市で移住されて、地域おこし協力隊として盛り上げている方、企業として松江市にかまえられた方、市役所の方たちなど多くの方々が交流会に集まってくれました。

もし、地方でのビジネス展開方法の進め方に悩んでいらっしゃる都市部の企業さんがいらっしゃれば、都市部と松江市の2拠点で活躍されている会社さんも多数あるのでさまざまなアドバイスをもらうこともできます。

 

さすが、企業誘致数トップクラスの松江市。松江市を盛り上げたいという方々が交流会途中からも、どんどん集まってきます。美味しい地元の食材を使ったお食事や日本酒などをいただきながら、松江市に移住されてどう変わったのか? 地方での生活はしにくくないのか? などたくさん意見交換をさせてもらい、とても有意義で楽しい時間でした。

 

ポイント⑥:ストレス値の計測・分析

国立大学である島根大学の協力のもと、松江市に滞在した4日間と滞在前後1週間の東京でのFitbitを使った生活の計測でストレスを計測してくれました。

 

松江市滞在中はFitbitでの睡眠状態や脈拍計測に加え、唾液アミラーゼの計測によって就業前・中・後と1日に3回ストレス計測をして心身の変化を数値化していきます。

 

口にこのようにくわえ、唾液を採取します。

 

それを計測機械にいれると、なんとその場で数値が表示されます。ちなみに唾液アミラーゼの数値が30以上だと高ストレスがかかっている可能性があります。

なべちゃんは、数値はなんと3。松江市滞在開始から終わりまで、ほぼ3という数字を記録し、ストレスのかかりにくい体質という結果がでました。普段からサウナに通い続けてる効果かもしれませんね。

ストレス値の結果報告

東京に戻ってきてからストレス値の結果報告がありました。ブログ内では個々のデータではなく、メンバー全員の平均値の一部データを公開いたします。
※個々のデータも出してもらえます

唾液アミラーゼ活性の結果は滞在中の2日目以降、最終日まで低値であり、ストレスレスな状態であったことが示されました。

 

Fitibitのデータからとった睡眠指標の結果は、就寝時間や正味の睡眠時間は延びませんでしたが、途中で何度も目が覚める中途覚醒の回数は減少していました。上記のデータ以外にも気分や労働生産性のアンケートを使ったデータ化、Fitbitを用い心拍数を計り滞在中の安静や活動のデータをとって細かな分析をしてもらうことができます。

この4人のデータの結果報告は以下です。

  • 松江滞在中において、ネガティブな気分は低下した。滞在日が経過するにしたがって良好な状態となったが、帰京後はおおむねリバウンドする傾向が見られた。
  • 交感神経活動を反映する唾液アミラーゼ活性は、全体的に低値を示したが、特に初日よりも2日目以降で顕著であった。
  • 滞在中において、ベッド内での時間や睡眠時間は減少したが、睡眠中の中途覚醒は減少した。
  • 安静時心拍数はやや高まっていた。比較的低い強度の活動が多かった可能性が考えられる(常に動いている状態)。

このデータ結果から、松江市滞在中はストレス値が下がって、心身ともにリラックスしてストレスも少なく仕事に取り組める良い変化が出ました。

プログラムを終えてみて

松江市の滞在わずか3泊4日で、仕事と自身の体と心に向き合う濃密な時間を過ごすことができました。

今まで地方でワーケーションは何度も体験してきましたが、自分の体と向き合いながら過ごすというのは初めての体験でした。

 

ワーキング ヘルスケア プログラムMATSUEで、自分の体と心の状態に気がつく方法を学ばせてもらい、今後どういうワークライフが自分に望ましいのかを考えるきっかけを教えてくれるプログラムでした。

 

そしてなにより一緒に笑いあう充実した4日間は、チームビルディングの研修には最適だなと思いました。

 

このプログラムは企業のさまざまなニーズや活用シナリオに合わせたコーディネートが可能なので、自分たちの目的に沿った形で取り組むと効果抜群だと思います。

 

たとえば、私たちは行わなかったプランでは、キャリア開発やテレワーク導入整備にむけた準備や検証なども取り組めたりもしますので、ご興味のある方はぜひご相談してみてください。

 

皆さんもこの機会に、自分の心身を見つめ直しながら、心身ともにリラックスできる充実したプログラム「ワーキング ヘルスケア プログラムMATSUE」に参加してみてはいかがでしょうか?

チームビルドにも最適ですし、体と心の使い方も学ぶことができますよ!

結果:
松江市に来るとストレスが下がる&ストレスのかけない体と心の使い方を学べた

それでは、ここからはこのプログラムの料金と内容に関してです。

パッケージ価格/人
3泊4日基本パッケージ
9.8万円~/人(内容によりご相談に応じます)
▼内容
・宿泊、ワーキングスペース、アクティビティー
・各種研修 交流会1回、ストレス計測、パッケージコーディネート代など一式
・交通費は除く
・食事代は除く
・内容に応じて別途アレンジ料金が必要になる場合あります
・滞在ホテルなどにより価格が異なります
・1グループ7名以上10名まで
・大根島コースの定員は5名まで

それでは、楽しいワーク&ライフを!!

ワーキングヘルスケアプログラムMATSUEの詳細はこちら

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いいオフィス支配人の勢古口です。3年間お世話になったスペインから帰国してWebディレクターに返り咲き、2014年夏からお酒の力を借りつつラテンのノリで楽しませる特技を活かして、いいオフィスの支配人に。あっ、教育事業のSTUDIO上野 by LIGの支配人にもなりました。

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