はじめまして。2020年9月よりLIG BiTT開発マネージャーとして入社した久松です。その風貌から「LIGのくま」と呼ばれつつあります。最初に言い始めたのは妻です。
今回お伝えしたいことはその開発、内製化します? です。
目次
自己紹介
まず最初に自己紹介させていただきます。
- 20代:学部1年で「インターネットの父」 慶應義塾大学村井純教授に弟子入りし、動画転送やP2Pの研究に打ち込みそのまま12年が経過。大学教員を目指す。
- 30歳:リーマンショック、事業仕分け、震災などが重なり予算都合で30歳で高学歴ワーキングプアに。その後、マッチングサービス・アフィリエイトの会社にジョイン。内製化体制の構築、SRE、リクルーター情シス部長を担当。
- 30代後半:リクルーターの経験を元にエンジニアのキャリアパスについて課題感を持つ。人材紹介の会社に転職。開発部部長と人材紹介事業の技術顧問を担当し、後者ではエージェント教育に従事。採用セミナーなども多数実施。
8月末に前職の退職エントリや、アラフォー中間管理職の転職活動記録を投稿しているので、ぜひご覧いただけますと嬉しいです。
レバレジーズを退職します/人材紹介の最前線で見えたITエンジニアとして長く生き続けるための傾向と対策
【やってみた】アラフォーミドルの転職 IT中間管理職編 〜コロナ禍の激闘23社
ライフワークはエンジニアのキャリアパス探求、AIも交えた労働資源の最大化についての構造的な取り組みです。
なんでまたLIG?
エンジニアのキャリアパス探求を謳っている私がLIGに参画した理由についてお話しします。
LIGっておもしろWeb制作の会社じゃないの?
転職エージェントからオススメされた際、最初は私もこう考えていました。LIGを最初に知ったのは砂浜にCEOを埋めた記事でした。今まで在籍していた企業が奇しくもLIGとは縁があり、ざっと探しただけでも下記のようなものがあります。
「アダ名はメスライオン」4ヶ月で20名を採用するスカウト文の原点とは
CTOと格闘家って何が違うの?気にいらないから比較してみた。
渋谷のおしゃれオフィスで働くIT社長を激辛カレーで懲らしめた話
「代表に縛り付けてカレー食わせる会社」に開発の話があるんだなというのが第一印象でした。そんななか、BiTT開発の話を聞き、ピンと来たわけです。
オフショアのようでオフショアではないBiTT開発
BiTT開発。Build Team Togetherの略だそうでして、現在はフィリピン セブに開発拠点を設けています。一般的なオフショアとの違いは、1つのプロジェクトに対して固定メンバーをチームとしてアサインするところにあります。
これまで他社のオフショアや海外開発拠点はプロジェクト数にして6つほど見てきましたが、印象としては下記のようなものを抱いていました。
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- 担当者が固定なのか変動するのかわからない
- ブリッジSEがすべてを被って品質を担保するため、ブリッジSE次第(ブリッジSEガチャ)
- オフショア企業にとってより好条件の案件があれば、ブリッジSEがそちらに行く(品質が下がる)
- 顔が見えない上に品質が低かった場合、納品後の発注者の社内開発部隊でプロダクトのすべての責任をオフショア理由にしがち(他責の念)
- 発注者からオフショアに対しての奢りが通常の国内受託以上に感じられる違和感
漫然と不透明感を抱いていたのですが、BiTT開発を内側から見ていると下記のような状況であることに気づきました。
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- 担当者は原則固定
- 現地の採用基準が厳しく、技術力が高い
- 外資系企業からの転職者、コンピューターサイエンス修了者が多い
- PHP、C#.NET、Vue.js/React.js/node.jsなどJS多めだが多様なタレント
- QAエンジニアをフィリピン側に有し、アウトプットをフィリピンの開発組織内で一定以上担保できる
- 日本側にはテクニカルディレクターが固定で立ち、発注企業に寄り添う
- ブリッジSEも存在し、コミュニケーション不全になりにくい体制
- チームメンバーなので地続きな関係値
こうした実情から、これまで私が携わってきたWebシステムであれば概ね発注できるな、と確信するに至りました。
エンジニア不足を解決するLIGの新サービス「BiTT(ビット)開発」ってなんだ?
社内内製化の課題は採用にあり
昨今話題のDX※1化でも「内製化」は一つのキーワードになっています。リクルーターやEM※2業務を担当してきてもっとも苦しく、大きな問題だったのが国内でのエンジニア採用です。とくに需要の高い35歳までの経験者エンジニアであればわがままに振る舞えますし、採用する側も選り好みするので採用シーンは激化しています。結果、エンジニア採用は年々複雑さが増しており、人もお金も際限なくかかるという状況があります。これを図示したのが下記です。
▲クリックで拡大(別ウインドウで表示されます)
ITエンジニア採用の難しさを要素分解・図示してみた 2020
果たして経営判断として内製化に踏み切って良いのかと言われると予算との相談が立ちはだかります。中途半端に採用施策を出してもまとまった効果には繫がりません。私も幾度となく経営層になじられる施策選択をしました。今では安心して意思疎通ができる受託先があれば、それで良いのでは? と考えるに至りました。
※1 デジタルトランスフォーメーションの略。情報通信技術の浸透により、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること。
※2 エンジニアリングマネージャーの略。
Life is Goodの理念とBiTT開発
LIGってLife is Goodの略称なんですよ。私はオファー面談まで知りませんでしたが、奥田民生氏みたいで気に入っています。
前職でインド支店があった都合で、インド-日本間の採用シーンについて情報収拾をしていました。ある日本語教師から教えてもらいましたが、某大手企業などでは来日前の一定期間を研修施設に缶詰にし、日本企業色に染め上げるそうです。ただ家族を大切にするインドの文化にあって、しばしの別れを惜しむのではなく研修に捧げなければならないのが酷くストレスで、脱落する人も少なくないといいます。
果たして生まれ育った国を離れて就業するのが幸せな選択肢なのでしょうか。コロナショックもありましたが、自宅で家族といながら適切な待遇を得つつ働けることに加え、日本とフィリピンの間を取り持つスタイルであるBiTT開発のスタイルにLife is Goodを見た思いです。
くまはLIGで何をしているのか
メインミッションは教育システム開発、BiTT開発テクニカルディレクター、アカウントプランナー少々、採用少々です。今のところ。
とくに教育システムについては入社理由でもあり、下記のようなコンセプトを描いています。リリースした暁には久しぶりに論文投稿などしてみようと思っているのですが……
- プログラミング初級者が論理的思考力を身に着け、基礎体力をつけることができる
- プログラミング初級者がBiTT開発にジョインできるくらいに成長できる
- 経験者が自習スタイルで鍛錬できる
このシステムを通して東南アジアを起点としたエンジニア発掘・育成、生活水準の向上、労働資源の最大化、そしてあわよくばLIGへのジョインを狙っていきたいと夢描いています。
お気軽にご相談を!
直接開発についてのご相談をいただくのももちろん歓迎です。それだけではなく、エンジニア採用をどうしたら良いか・内製に踏み切るべきかというご相談からでもお受けしています。「その内容と予算感だったらBiTT開発でも良いのでは?」と思ったらBiTT開発をご提案させていただきます。まずはフランクにご状況からお聞かせいただければと思います。お気軽にお問い合わせください!