うぬらこんにちは。画家の田中ラオウです。
暑い日が続いてますが溶けてませんか?
個展を開催します
8/26〜31まで、仙台市営地下鉄「勾当台公園」駅降りてすぐの仙台三越さんで田中ラオウの個展を開催いたします。
この時期に個展を開催するということ
この個展の話を画商さんからいただいた時はまだ世の中がコロナに巻き込まれる前で、当時は絵描きとしてチャンスをいただいたことを無邪気に喜んでいました。百貨店での展示は、作家が展示したいと言ってできるものでもありませんから、作品の可能性を認めてくれる方がいたことに喜びを感じました。
でもまさかのコロナ襲来。世の中が大変なことになり、個展開催も随分検討が重ねられたようです。僕自身も、この時期に絵を見にきてもらうために人を集めるということが、良いことだとは思えませんでした。でも正直個展は、やりたい。絵描きは絵を見てもらえないと生きていけませんから。まいりました。
コロナ前、LIGアート事業部の主な収益は【絵画販売】、【壁画制作】、【イベント登壇】、【カリカチュア制作】によって支えられていました。
各種記念行事やイベントがことごとく中止となっている影響でイベント登壇とカリカチュア制作はほぼ全滅し、売り上げが半分以下になりました。
活動の場が狭まり、気分も落ち込みました。でもそんな時に心の支えになったのも、やはり絵でした。
僕は制作の全体テーマに【鼓舞】を掲げているのですが、これは絵を見る方への意味合い以上に、自分自身に向けたものだったのかもしれません。開催できるか微妙な個展に不安を感じながらの制作でしたが、絵が描き上がるたびに、自分が絵を描く理由が個展開催のためではなく、生きがいのためだと感じました。
僕は生命力溢れる動物の姿を描きながら、励まされていたのです。
僕と同じように、この状況の中で前向きになれない方がいると思います。そんな方を励ませる可能性が、この個展にはあると思っています。
一部展示作品紹介
『導』10P mixedmedia on panel
こっちだよ、と言ったあとに人に先を歩かせるのか、自分の後について来させるのか。人を導くつもりなら先頭で体を張るのが当然の責任なんじゃないかと僕は思ってるんですが、世の中には先頭を歩きたがらない先導者も多い。そういう先導者のフリをした扇動者の言葉の信憑性は、ネットに書いてあるお役立ち情報と同じ程度だと僕は思っています。
『金雲を裂く』30M mixedmedia on panel
日本画には金雲という金箔を貼って雲や霞をかたどる表現があります。これは洛中洛外図屏風などによく見られるもので場面の区切りや省略、装飾的な効果のために使われます。あえて一部を覆い隠すことで見る人の想像を掻き立てるような、日本らしい奥ゆかしさが感じられる表現方法だと思います。
世の中には一部どころか全部を覆い隠したがる人がいます。奥ゆかしさではなく隠蔽。その精神性は日本の美とは真逆の態度だと思います。
先人達が残してくれたものを利用して保身に走る。もはや画面全体にまで広がってしまった金雲を裂いて飛び立つ勇者が、日本にはまだいると信じています。
『翡翠』6P mixedmedia on panel
人間が宝石を身につけるのは何故なのでしょうか。ただの綺麗な珍しい石。腹の足しにもならないし便利な生活の道具として使えるわけでもない。でも人類は古来から宝飾品を身につけていました。この装飾性を楽しむ、というところに美の本来の姿があるんじゃないかと思ってます。
仮に人間が美の感覚というのを持ってない世界で、誰かがお城のてっぺんに金色のシャチホコを飾ろうとしたとします。
するとどうでしょう。
「それ何ぃー!?」「いらんいらんいらん!」「装飾のクセがすごい」「屋根に魚とか。クセやから」みんなでノブ(千鳥)ばりの大合唱です。
絵は装飾性が独立した形だと思います。
お城の飾りとして付いていた金のシャチホコが、シャチホコ単体でもかなりカッコイイと気づいた人がシャチホコ(の装飾性)を売り始め、装飾は価値を得たのです。
装飾には美の喜びが詰まっていると思っています。装飾性を持つ絵も、またしかりです。
田中ラオウ絵画展
決して無理はせず、もしご都合が合えばお越しください。
- 田中ラオウ絵画展-風は虎に従う-
- 開催期間:2020年8月26日(水)〜31日(月)
営業時間:10:00〜19:30
開催場所:仙台三越 本館7階アートギャラリー
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