こんにちは、デザイナーのまべです。
新型コロナウイルスが猛威を振るっていますね。
自分も仕事は2月後半からリモートワークになり、日々状況が変わるニュースを受け止めながら、未知のライフスタイルの変化に対応するので精一杯です。LIGで開催予定だったいくつかの勉強会やイベントも中止になってしまい、制作者として今なにができるかを模索しています。
そんななか、国連から全世界のクリエイターに対して声明が出されたのも記憶に新しいですが、この状況に呼応するように発足したさまざまなクリエイティブなプロジェクトを紹介します。
目次
新型コロナウイルス関連のWebサイト
https://coronavirusnow.artworks.brig.ht/en
フランスのBrightという制作会社が制作した、感染者や死者数を3DでビジュアライズしたWebサイト。
技術やデザインセンスも良いですが、スピーディにこのクオリティで構築した危機意識がとてもすばらしいと思いました。
新型コロナウイルス感染 世界マップ
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
日経新聞社が公開した、世界の感染者の増加数をグラフ化したサイト。
ビビットな赤と黄色が印象的で、時系列で見ていくと感染者の爆発的な増加が手を取るようにわかり恐ろしいです。
新型コロナウイルス 国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
こちらは東洋経済社が制作した、厚生労働省が発表している国内のコロナ関連のデータをグラフ化したWebサイト。
感染者だけでなく退院者や重症患者数などさまざまなデータを表示していますが、情報整理がていねいなので見やすく、落ち着いた配色や、トグルボタンでの切り替えアニメーションに加え、インフォグラフィックのデザインもとても綺麗ですね。
KEEP DISTANCE RULER
https://keepdistanceruler.prty.jp/
クリエイティブオフィス「PARTY」が制作した、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として必要な2mのソーシャルディスタンス(社会的距離)を測ることができるAR定規。
iPhoneからWebサイトにアクセスすると、画面に同心円状の定規が現れ、自身を中心に360度見回す形で50cm、1m、2mの距離が可視化されます。
実際に使ってみるとこんな感じです。
PANDAID
デザインストラテジストの太刀川英輔氏率いる「NOSINER」が、公開した、パンデミック対策情報Webサイト。
衛生知識から体力の維持方法まで、パンデミックから命を守るための知識がイラストと共にわかりやすく紹介されていますね。
共同編集ウェブサイトなのでGoogleアカウントがあれば誰でも編集に参加することができます。よくみるとまだ編集中のものもありますので、もしこれを見た方で知見のある方がいましたらぜひ投稿を。
STAY SANE / STAY SAFE
http://stay-sane-stay-safe.com/
STAY SANE / STAY HOMEをテーマにした世界中のデザイナーが投稿できるオープンプラットフォーム。デザインはすべてダウンロード可能でポスターやSNSに投稿することができます。
Staying TOKYO by Rhizomatiks
ps://staying.super-flying.tokyo/
ライゾマティクスが2020年4月3日から毎週金曜日に開催しているオンラインイベントの特設サイト。
短期間で作られたとは思えないほどの3Dアニメーションがカッコいいですね。こういうときにスピーディに作れるのは、ふだんからいろいろとネタを仕込んでいるからではないでしょうか。
Taiwan Can Help
見事にコロナ対策に成功している台湾が、加盟を拒否されているWHO(世界保健機関)のテドロス事務局長に対して抗議するために作った新聞広告をWebサイトにしたもの。
無印良品の広告のようなフラットなビジュアルが特徴的で、コロナに対しWHOより早く対応していることをタイムラインで比較していたり、“WHO”をダブルミーニングさせたコピーも秀逸です。デザインしたアーロン・ニエさんは台湾ではとても有名なデザイナー。
詳しい背景が知りたい方はこちらからどうぞ
ONLY IMAGINATION MAKES YOU STRONGER
https://oimys.hideakihamada.com/
写真家の濱田英明さんが“想像力だけがあなたを強くする。”というメッセージとともにTwitterで発信したプロジェクト。濱田さんが作ったフォーマットに各々の作品をはめ込んで#oimysをつけてツイッターに投稿するというプロジェクトです。当初はPhotosopで制作用のデータを配布していましたが、スマートフォンからも投稿できるようになりました。
このサイトはなんと、LIGのバックエンドエンジニア、リョウタ君が制作しています。
その他いろいろ
その他にもたくさん“STAY HOME”なデザインを、SNSなどで発見できたので紹介します。
SHUJI HIRAI
#StayHome #StayHomeStaySafe #StayHomeSaveLives pic.twitter.com/pMNoDugYFD
— ヒライ (@shujihirai) April 4, 2020
KITAYAMA masakazu
#SocialDistancing #SocialDistance #StaySafe #COVID19 pic.twitter.com/eeIC89TSta
— KITAYAMA, masakazu (@KTYMmasakazu) April 3, 2020
DeeKay Kwon
この投稿をInstagramで見る
Hello Monday
この投稿をInstagramで見る
Wieden+Kennedy
この投稿をInstagramで見る
Nazario Graziano
この投稿をInstagramで見る
まとめ
先の見えない状況ですが、世界各国のクリエイターがいろいろなアイデアをしぼってひねり出していますね。 クリエイティブの強みである目の前の課題に対しアイデアや技術で解決するということは社会問題もふだんの仕事も同じではないでしょうか。
たとえ今すぐできることがなくても焦る必要はありません。日々鍛錬を重ねていれば、またいつかその成果が発揮できるときがくるはずです。
学びの時間が増えた今だからこそ、前向きに乗り越えたいですね。それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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