悪いことだけじゃなかった!私がうつ病になった要因と克服した方法を振り返ってみて気づいたこと

悪いことだけじゃなかった!私がうつ病になった要因と克服した方法を振り返ってみて気づいたこと

バズー

バズー

元気になるためにおこなった7つのこと

ここからは、実際にどんな過程を経て復職できたのかを振り返っていこうと思います。いろいろ試してみて、「このおかげで元気になった!」と感じたものを7つ挙げてました。

元気になった7つのこと
  • 美味しいものを食べて、飲んで、作る
  • 大好きな人に会う
  • ジムに行く
  • 尊敬している人の本を読む
  • 旅行に行く
  • 趣味を見つける
  • プライベートの目標を立てる

一見、「こんなものか」と思いますが、あなどるなかれです。私はこの7つのおかげで元気になり、また働きたいと思えるようになりました。

美味しいものを食べて、飲んで、作る

お休みする前はコンビニ飯ばかり食べていた毎日。お休みして外に出れるようになってからは、ひたすら美味しいものを食べまくりました。また、食べものに限らず、飲みものにもこだわりました。私はコーヒーが大好きなので、美味しいコーヒーを求めてハシゴカフェもしました。

外食するのもいいですが、自分で美味しいものもたくさん作りました。「DELISH KITCHEN」で検索し、見よう見まねで作ったのですが、不器用なのか思った味とは程遠く、驚きました……。だけど、何回も同じものを作るうちに上達していったので、どんどん料理を楽しく感じるように。

美味しいご飯を食べたら心が満たされていくし、作れば毎回新しい発見があって楽しい。美味しいコーヒーは気分が落ち着き、リラックスできます。ぽっかり空いた私の心が満ちていくような気がしました。

大好きな人に会う

「1日のうち、30分〜1時間は外に出なさい」とお医者さんに言われていましたが、正直「なにもないのに外になんか出たくない」と思っていた私。無理矢理にでも外に出ようと、友達に連絡して外に出ていました。

最初はそんな単純な理由でしたが、やはり「持つべきは友」ということで、会って話すと自然と笑顔になるし、ゴリゴリに固まった頭が柔らかくなる感覚がありました。人と会って深い話をすることも大事ですが、自分が気を許せる人と会って中身のない会話をすることも大事なんだとあらためて気づきました。

また、会社の先輩とも定期的に会うことは大切だと知りました。私はどこか休んだことに後ろめたい気持ちがありましたが、会社の人たちは理解してくださり、親身にサポートをしてくれました。心から感謝しているし、頭が上がらないなと思います。連絡をくれたり電話で話してくれたりして、本当に心の支えになりました。

ジムに行く

お休みしてから1ヶ月間の記憶がないと言いましたが、この期間に私はなんとすごく太りました。気づいたら、体重計がすごいことになっていました。おそらくずっと家にいたからだと思います。

なにか嫌な気が体に染み付いている感覚があったので、それを払拭したくてジムに通い始めたら、これがけっこう良かったです。

もともと高校時代は毎日3キロ走っていたので、体を動かすことに抵抗はありませんでした。久しぶりにランニングや腹筋、スクワットをしてみると汗がすごい出てきました。「汗とともに悪い気も流れろ〜」と思いながら運動をしていました。

体を動かすと頭がスッキリするし、ゴリゴリの肩こりも解消されたのでやって良かったと思います。

尊敬している人の本を読む

私は尊敬している人が3人います。

  • 歌舞伎町ホスト界の帝王・ローランドさん
  • 元パリコレモデル・アンミカさん
  • 若者に人気のkemio

 

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ローランドさんは「俺か、俺以外か」で有名ですよね。若いながらも厳しい世界でトップに立てた実力もさることながら、自分の自信の持ち方もすごいですよね。自分に足りないものを持っているのでとても好きになりました。

 

 

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アンミカさんは、同じ関西出身ということで関西弁がとても落ち着きます。アンミカ先生の「パリコレ学」を見るととてもわかるのですが、パリコレモデルを輩出するためにいろいろなことをレクチャーしていくなかで、自分の武器を理解し、活かすことができるアンミカさんをみてすごいなと感じました。

それまでは、自分の武器がなにかもわからず、ただただ自信がないだけだったので、これではいけないと思い知らされました。アンミカ先生の『アン ミカ流 ポジティブ脳の作り方』はまさに自分に足りないことのオンパレードだったので心にしみた反面、さすがアンミカ先生〜〜となりました。

旅行に行く

国内編

気持ちをリフレッシュさせる一番の方法は旅行でした。内心行きたくはありませんでしたが、強制的に連れて行かされた旅行で一気に気持ちが吹っ切れました。

そのときの旅行先は、九州の島巡りでした。長崎→五島列島→対馬→壱岐→博多と巡る旅行で、各所の美味しいものを食べながらアクティビティをしました。

一番良かったのは、対馬のシーカヤックです。対馬エコツアーさんが運営してるシーカヤックに参加しました。内容は、シーカヤックでいろいろな島をまわり自然とふれあうものです。途中、無人島のようなところで美味しいコーヒーとお饅頭を食べて、一服しました。対馬のシーカヤックで驚いたことは、人工建築物が一切ない自然のみの世界でシーカヤックができることでした。晴天のなか漕いで、気持ちいい風を浴びて、たまに遭遇するトビウオの群れを見る。なんて素晴らしいことでしょう。

「久々にリフレッシュというリフレッシュができた気がする!」

自然に囲まれたシーカヤックは本当に気持ちよくて、心が浄化された感じがしました。

海外編

旅行では心のリフレッシュをしました。続いては、旅です。もともとバックパッカーに興味があったのでこの機会にデビューすることを決めました。現地で働いている友達に会うために、カンボジアへ行ってきました。

はじめてのひとり海外。国際線の乗り換えや、アライバルビザの申請、知らない土地での待ち合わせなどなど、やったことないことがたくさん……。正直、ひとりでできるかどうかわかりませんでした。だけど、航空券は取っちゃったし、行くしかない。頑張るしかない。という意気込みで出発当日を迎えました。

行ってみると、思ったより簡単なことばかりでした。国際線の乗り換えは、国際線の乗り換えは、頭上の案内看板をみて歩いていたらなんとかたどり着けたし、アライバルビザの申請は日本人の人に聞いて記入欄を埋めて提出することができました。そして、友達との合流では「Grab(グラブ)」という移動手段予約アプリを駆使してなんとかできました。あ、現地でSIMカードも買うことができたんですよ。

なにが言いたいかというと、自信がついたということです。できないかもって不安だったことが一つひとつできていってきて、自信がついたのです。

これ、大きな進歩じゃないですか?

なにをしてもなにを言われても、なにも響かなかったのに、カンボジアの旅で一つひとつ課題をクリアすることで自信がついていったのです。小さいことだと思うけど、なぜか嬉しくて「ああ、自分ってこんなことできたんだすごいっ」って純粋に思いました。

カンボジアの旅ではほかにも収穫がありました。シェムリアップ滞在中にどうしても行きたかった世界遺産「プレアヴィヒア」に行きました。プレアヴィヒアとは、山の上に建てられた遺跡で世界遺産にも認定されているほか、現地の貨幣にも使われています。

シェムリアップから車で片道3時間、山のふもとから頂上までバイクで15分くらいのところにあり、いわゆる秘境認定されているところでもあります。山の上に遺跡があること自体すごいことなのですが、もっとすごいのは山頂から見下ろす絶景です。どこまでも続く広大な土地と澄み切った空、壮大な絶景を見ることができます。

ホテルからチャーターバスを手配するところから苦戦し、やっとの思いで片道3時間かけていったプレアヴィヒアの山頂。日本では見たことない無限に広がる大地を見たとき、「もしこの先嫌なことがあっても、この景色を思い出したらなんとかなりそう」って思えました。

カンボジアの旅では、小さな自信と心の糧となる壮大な絶景を手に入れることができました。これは私にとって大きな収穫です。

趣味を見つける

「趣味はありますか?」というお医者さんからの質問に、答えられなかった私。お休みする前は趣味と言えるほどの趣味がありませんでした。基本、インドアな私は知らず知らずのうちにストレスを発散できずに溜めてしまっていたのです。

「ここで趣味を見つけないと、会社に戻っても同じことの繰り返しだよ」というお医者さんからのアドバイスもあり、私は趣味を見つけることにしました。見つけるときに意識していたポイントは……

  • なるべく外でできること
    (対馬のシーカヤックを活かしてアウトドア系が合ってるのではと感じたから)
  • お金を忘れるくらい没頭できること
    (今までお金がもったいないという考えでなにもしてこなかったから)
  • 趣味が終わったあとの余韻を楽しめること
    (対馬のシーカヤックのあとの余韻が幸せだったから)

の3つです。シーカヤックがいっぱいでてきました。もうシーカヤックにすれば? と思っている方も多いかもしれません。たしかに、いろいろな海でシーカヤックしてみたいと思いました。なので、機会があればシーカヤックをしようと思います。

今回のお休みのなかで私が見つけた趣味は「音楽のライブやフェス」です。中学校のころからBUMP OF CHICKEN(バンプ)が好きだった私。高校になるとバンプに限らずいろいろなバンドを好きになりました。そこから初めて行ったフェスが楽しかったので、年に1〜2回くらいは参加していました。

振り返ってみると、ライブやフェスって意識していた3つのことがすべて当てはまっている気がするのです。ライブはライブハウスもあるけれど、ドームとかもあるしフェスになると100%野外になります。

お金も、チケット代やグッズ、飲食で吹っ飛ぶくらい使う派なので、使うことに抵抗はありません。

そして、ライブ後の余韻ってもう幸せですよね。帰りの電車のなかでプレイリストでセットリストを作って聞きながら帰るのが小さな幸せです。

なので、私の趣味は「音楽のライブやフェス」にすることにしました!

そうとなればやることは簡単です。行きたいフェスのチケットを取りまくりました。今年の夏の収穫はバンプのライブとROCK IN JAPAN FESTIVALと、Sweet Love Showerです。

プライベートの目標を立てる

お休み中、YouTubeをたくさん見ていました。そのなかでどハマリしたYouTuberがいます。新宿歌舞伎町でホストをしながら動画配信をしている「ほすちる」というチャンネルです。「クラブfino」というホストクラブで働いている3人が、ホストの悪いイメージを払拭したいという思いでさまざまな動画をあげています。2年前にホストYouTuberの先駆者として動画投稿をはじめて、いまでは11万人のチャンネル登録者数を誇っています。

私はもともとローランドさんが好きで、YouTubeでローランドさんが出ている「ホストTV.com」を見ていました。そのなかで関連動画で上がってきた「ほすちる」を何気なくみてみると、くだらないことを楽しそうにやっている彼らがおもしろくて、あれよあれよと動画を見続けました。

みなさんにも見てほしいので、おすすめベスト3をはっておきます。

3位「主観ホスト」

同率1位「シャンパン一気飲みしてみた」

同率1位「[グロ注意]※4人で1つのガムを回し食べしちゃ絶対にいけませんよね?」

彼らはゲロ系YouTuberとしても活躍しています。

どハマりしたYouTuberの話はこのへんにして、回を増すごとに私はこの人たちと会ってみたいと思うようになりました。

そうです。ホストクラブに行ってみたいと思ったのです。そう考え始めたころから、「はやく復帰してお金貯めたいなあ」と思うようになりました。「お金を貯めて彼らに会うために復帰したい」と思うようになったのです。

……これも大きな進歩だと私は感じました。だって、会社に行けなくなって休職したのに、また働きたいと思えるようになったからです。大きな進歩ですよね。

そこで、プライベートの大きな目標を立てることにしました。目標は「11月までに6万円貯めてほすちるに会いに行くこと」です。目標を立てることによって、心の支えにもなるし糧にもなる気がしています。

あ、ひとりではありません。弊社のきょうこさんなおさんと一緒に行きます。もちろん、会いに行くだけなので、1回しか行きません。絶対に。

長々と話しちゃったんですが、なにが自分に大事だったかというと、ちゃんとプライベートの目標をもっていないと仕事に潰されてしまうということです。

結局、当事者にならないとわからないこともある

人生で一番苦しい経験をしたなと実感したこの3、4ヶ月。

「いまなにしてるの?」って聞かれたら「実はいま体調不良で休職してるんだ」と正直に話していました。

「私もなったことあるからわかるよ」と言ってくれた人もたくさんいましたが、理解してもらえない人もなかにはいました。「社会人としてどうなの?」と言われたこともあります。

正直、お休みする前は私もそのなかのひとりでした。「皆勤賞が当たり前、体調不良の遅刻欠勤なんてありえない」と思っていたのです。だから理解できない人の気持ちは痛いほどわかります。だって、経験したことないから。結局、当事者にしかわからないことだと思うんです。

理解されなくてムカついても、悲しんでも、決してその人に共感を求めてはいけません。経験したことがないと理解できない人もいます。そんな人と出会ったら、離れましょう。たとえ親でも親友でもです。

あなたがいなくても大抵のことはなんとかなる

みなさんいかがでしたか。文字数を見てみると9,000文字を超える超大作になってしまいました。驚きです。今回は私がうつ病になった大きな4つの要因とそれを克服した方法を振り返ってみました。

社会人1年目でうつ病になってしまい、最初こそ自分を責めましたが、いまではそんな気持ちはありません。働くうえでのマインドやライフスタイルがごちゃごちゃしていた私にとって、自分を見直すいいきっかけになりました。

私が会社に行けなくなったとき、「ああ、迷惑かけちゃったな……」とひどく落ち込みました。だけど、ある言葉で吹っ切れたことがあります。

あなたの代わりなんてたくさんいる。スティーブ・ジョブズが死んでからもアップルは最前線で活躍できている。カルロス・ゴーンがいなくなった日産だってそう。そんなすごいひとたちがいなくなっても会社はまわってるのに、あなたひとりがいなくなったからといってまわらないわけがない

と言われました。当時の私からすると、とても励みになる言葉で、「いまは薬を飲んではやく元気になろう」と前向きに思わせてくれた言葉でもありました。

だから、同じような悩みを抱えている人で、「私が潰れたら迷惑がかかる」など思っている方は、もう一度思い直してみてください。あなたがいなくても、大抵のことはなんとかなります。ですが、あなたが潰れてしまったら、あなた自身を取り戻せなくなるときもあります。私は、運よく戻ってくることができましたが、社会復帰が困難になっている方もたくさんいます。離脱して、誰かに助けてもらうのと、無理をして自分を見失うことはどっちが重大なことでしょうか。考えてみてください。

関係者の方々へ

この場を借りて、支えてくれた方々へお礼を言わせてください。

チームのみなさんにはたくさんサポートをしていただき、本当に感謝しています。そして、戻る場所を用意してくだった人事のあきとさんやまことさんにも、本当に感謝しています。

ありがとうございます。

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引きこもることが大好きな22歳(2018年現在) youtubeが大好きすぎて気づけば10時間見てました。 おかげで首こりが尋常じゃない、半端ないです。 この歳でピップエレキバンを貼ってるのは私だけかもしれない。 こんなことをしながら考えながらゆるーく生きています。

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