こんにちは、メディアディレクターのバンビです。
みなさん、お金は好きですか?
嫌いな人ってほとんどいないと思うのですが、お金って何かと問題を生みがちですよね。
「格差社会」「年金問題」など、お金に関連したニュースが毎日のように渦巻く現代において、我々はいつもこう思うわけです。
結局世の中、お金が全て。
お金で解決できないことってこの世にあるんですかね?
金さえあれば無敵になれるはずです。
そんな中、弊社の取締役がこんなこと言ってたんですよ。
はぁ?
いや、ほとんどの人がその手段すら十分に手に入れられないんですよ!「お金よりも大事なものがある」そんなプライスレスな考え方って、金持ちだから言えることじゃないですか?
綺麗事だ!! なんて思ってしまったし、この笑顔にイラっとしませんか?
ずっとモヤモヤしているんですよね……
そこで今回は……
「お金が全て VS プライスレス」徹底討議!
お金が全て派とプライスレス派に分かれて、徹底的に討論します!
討議メンバー紹介
お金が全て派
バンビ(LIGメディアディレクター)最近整体に行き始めたが値段が高くて行かなくなった。幼少期がビンボーだった。 |
まこりーぬ(LIGマーケター)数字が大好きなロジカル人間。ネギが嫌い。ニラは大丈夫。パンが好き。 |
バンビの意気込み:正直めちゃ緊張しています。
まこりーぬの意気込み:正直めちゃめちゃ緊張しています。
プライスレス派
まこと(LIG取締役)約15年の海外生活を経て早稲田大学に入学し、ロンドン大学へ留学。THE金持ち。 |
まことの意気込み:価値観は人それぞれなので、押し付けるようなことはしないですね。お金の使い方、時間の使い方も人それぞれ。
審査員
きょうこ(エディター)少し天然で面倒見のいい、みんなのお姉さん的存在。 |
きょうこの意気込み:身も蓋もない結論に至ったりしたら、帰りは飲まずにいられない状態になっていそうですね。
討議開始
きょうこ:では、はじめに「お金が全て派」のど貧民のお二人に意見を……。
バンビ:え!?
まこりーぬ:思想が「お金が全て」なだけで、貧民ということではないです(笑)。
バンビ:審査員のきょうこさんがいきなり敵じゃないですか……。
きょうこ:え、あっ、じゃあ……経済的に困窮されているお二人のほうから、お金に関しての持論を述べてください。
まこと:結局あんまり変わってない(笑)。
まこりーぬ:いや、困窮まではしてないです(笑)。
お金が全て派:バンビの持論①
バンビ:学びとか、娯楽とか、とにかく全てに対してお金が必要です。お金がなければ何もできません。つまり、お金が全てです。
まこと:考え方が狭いなぁ。お金って誰かがすでに作っているサービスを買うという感覚じゃないですか。だから、お金がなかったら、まだそれをサービスにしていない人のところに自ら飛び込んでいくべきなんですよ。
まこと:たとえばなにかを学びたいと思ったとき、そこにサービスとしての価値があるからお金が発生するわけ。逆にお金を払わずとも、コネクションを作って学ぶことができると僕は思うんですよね。
そもそも、お金を払わないと何もできない、お金を払わないとご飯食べられないって言うけど、お金払わなくてもご飯食べる方法を考えればいいんですよ。そういう工夫をまず考えないと。
バンビ:うーん……。
まこりーぬ:ひとつ質問なんですが、この前、打ち合わせのときにまことさんが素敵な高級寿司屋さんの話でひとしきり盛り上がっていたのをずっと隣で見ていました。「お寿司食べられてすごい羨ましいな」と思ったんですが、ああいったコミュニケーションも、結局はお金がないとできないですよね?
まこと:まぁそうですね。僕は手段として「お金」があるから。お寿司を食べたかったら僕を誘えばいいだけの話。
まこりーぬ:いえ、大丈夫です。
まこと:え、なんで? お金は手段のひとつでしかないんだよ。つまり、目的を達成するための手段はお金だけじゃない。お金がないんだったら、目の前にいる「僕」という手段を使えばいいんだよ。
バンビ:チッ……。
きょうこ:パパ活についてはどう思われますか?
まこと:いきなりすごいの来た(笑)。道徳的な問題はあるかもしれないけど、法律の範囲内であればパパ活に問題はないんじゃないですか。みんなそれぞれ価値があって、その価値に対する対価としてお金が支払われる。たとえばパパ活をする上では高いコミュニケーション能力があったり、美貌が必要なのかもしれない。その人ならではの価値がお金に変わっていく。これは他の仕事と、根本の構造は同じじゃないですか。
まこりーぬ:ひとついいですか? まったくお金のない人が、まことさんと同じ主張するかなと疑問なんです。
まこと:どうだろうね。人によるんじゃない?
まこりーぬ:「お金がある」という前提があるから、そういう世界が見えると思うんです。
まこと:それ、僕は違うと思う。お金は後からついてきたものだから。
そもそも自分自身のキャラクターとしていろんなところに興味関心があったから、それが自分の蓄えになり、それを使って仕事をしているからお金になっているだけ。
お金があることによって経験の幅は増えるし、見えなかった世界が見えてくることもあるとは思う。でも根底には、「自分の興味関心を伸ばして知を蓄えよう」というスタンスがあるだけ。お金が前提にあるわけではない。
プライスレス派:まことの持論①
まこと:投資と一口にいっても「お金」だけが投資できるんじゃなくて、「時間」だって投資に使えるんだよ。お金をかけなくても、時間をかけることによって見えない対価を得ることができる。その見えない対価がお金につながる。
まこと:たとえば、プレゼント。恋人にプレゼントをあげたいけど、もしお金がないのであれば時間を使えばいいんですよ。
友人の話だけど、そいつは指輪を彼女にプレゼントしたかったけど気に入ったデザインのものが十数万円もして買えないから、諦めて自分で手作りしていた。裏に名前を彫ったりもして、かなり時間がかかったけど数千円でできたらしい。彼女はなによりも手作りまでしてくれた気持ちに感激していた。
「高いお金を出してプレゼントを買う」って、時間を投資するよりも断然早いけど、その過程では何も生まれない。単にお金を使うよりも、時間を投資していった方が価値が生まれる場合だってあるんですよ。
まこと:僕はいろんな人と出会ったりして、もちろん飲食費はかかるけどお金をかけて出会っているわけではなく、自分の「時間」を投資していろんな人とのコネクションを作っている。
でも、出会いによって後からお金がついてきたりする。「自分の持っている時間を投資する」というプライスレスな考え方が、より先の人生に繋がっていくのね。
バンビ:その考え方はなんとなくわかりますけど、やっぱりお金があるからこそ、そう思えているだけだと思うんです。
僕、もともと貧乏で、幼少期は近所の草を食べていました。だから、やっぱりお金がないと何もできないっていう考えが強いです。
まこりーぬ:草……!?
きょうこ:ちなみに……どんな草を食べてらっしゃったんですか?
バンビ:ヨモギが多かったですが、あとは目利きで行けそうな草ですね。自分で判断できないものはおばあちゃんに見せて、GOサインを貰ってから食べていました。
今は草は食べていませんが、お金に関しての考え方は変わっていない。愛とか時間とかよりもお金を優先的に考えてます。僕の中では。
まこと:ふーん。
バンビ:ちょっ……
まこと:でもお金だけじゃないと思うよ。貧しい人がいろんな出会いによって後々お金を得たケースもあると思うし、そもそもお金がなくても時間の投資の仕方が上手い人はいる。
僕も22歳くらいのときはサラリーマンやっててぜんぜんお金なかったけど、周りの人とコミュニケーションを取りながらどうにか予算を達成させようとしていた。時間を削って効率的に人との繋がりを持って、お金を作っていったのね。
この企画だって、僕らの時間を使っているからこそお金が生まれていっている。だから「お金があるからお金が生まれる」という話ではないと思うんだよね。
まこと:そもそも、この話の論点として「お金があるからそういう考えや視点が生まれるんだ」ってことになってるけど、それってその人自身のキャラクターだし、能力の部分だと思うんだよね。お金は結局、後からついてくるものなんだよ。
金が全て派:まこりーぬの持論①
まこりーぬ:まことさんの言ってることもわかるし、結局行き着くところはお金じゃなくて、「自分がどういうふうに考えて時間を使うか」というところに帰着するのはわかります。
でも結局、お金がないと選択肢もなくて、自分の人生に対する納得感も薄いんですよ。
たとえば最近、「お金持ちにならなくてもいいけど、ただ50円とか100円のものを買うのに躊躇したくない」という話がTwitterで話題になっていたんですよ。自分の人生を判断する上でお金はやはり重要です。
まこりーぬ:若者はSNSなどでさまざまな人の投稿を見て「うらやましい」「自分もこういうことしたいな」という気持ちが芽生えるけれども、それは今の経済状況ではできない場面が多いんです。隣の芝が青く見えて「自分は不幸だな」とか「選択肢が少ないな」とか、そういう状況が心的負担になっています。
それを解決するのはやっぱりお金だと思うんです。もちろん、お金を稼ぐために自分がスキルを身に着けていくことは必要だと思いますが、大多数の人にとってお金や経済力というものが制約になって、不幸な気持ちになっていると感じています。
まこと:お金に泳がされているんだね。
まこりーぬ:うざっ!
まこと:(見下しすぎて天井を見上げながら)わはははははははははははははははは!
まこりーぬ:以上です。。。
金が全て派:バンビの持論②
まこと:え? もう関係なくないこれ? ただの悪口じゃん!
バンビ:証拠があります。
バンビ:社員が撮った写真なんですが、ここを見てください。
まこと:札ですねぇ。
バンビ:万札を不自然に見せびらかしてますよね? 自己顕示がウザいな、と。
まこと:万札を入れすぎちゃって、マネークリップの財布が閉じなかったんですよ!
まこと:お札入れすぎてパカパカパカってね!
バンビ:ウザすぎる……。
まこと:自己顕示欲じゃないですよ。お札が入りすぎて閉じなかっただけ。キャッシュレス化を進めているのでお財布をコンパクトにして、ふだんは現金をなるべく持ち歩かないようにしてるんですよ。このときはたまたま現金を持ってないといけなくて。
まこりーぬ:こういうのってナチュラルに出てしまうんですか? 意図的に出してるとかじゃなくて、自然にやってるんですか?
まこと:だからたまたまなんだってば! 僕、お金をポケットに入れておくの嫌なんですよ、だから全部出しちゃう。
まこりーぬ:こんな金あるなら給料上げろ。
まこと:もう話が変わってきてんじゃん!
バンビ:まことさん、可愛い愛犬がいらっしゃいますよね?
まこと:チャムとチャロね。
バンビ:「表参道でよく犬の散歩している」というタレコミがありました。それは本当ですか?
まこと:まぁ歩いてただけですよ。
バンビ:まことさんのおうちは表参道じゃないですよね。それなのに、わざわざ表参道で散歩するのは見せびらかしたいだけでは? 表参道って人も多いわけだし、近所の公園で散歩したほうが犬も嬉しいはずです。
まこと:いいでしょ別に(笑)。家族と一緒に外出したいじゃないですか。表参道ヒルズに車止めて、そこからワンちゃん連れて、散歩して車に戻って行くだけ。一緒にただ行動しているだけなんですよ。
バンビ:なんか、単語ひとつひとつがお金持ちの自己顕示欲を感じるんですよね。庶民からすると “表参道ヒルズ” とか “ヒルズに車で行く”とかそういう感覚がないんで。
きょうこ:審査員の立場を忘れて、どんどん貧民チームを応援したくなってきました……。
まこりーぬ:金持ちが鼻につくって、こういうことですよね。
プライスレス派:まことの持論②
まこと:お金お金うるせーなーー!! お金欲しかったら頑張って稼げよ!!
バンビ:ぐぬぬ……。
まこりーぬ:もう持論でもなんでもない……。
きょうこ:お金の悩みから解放されるためには、お金に対するリテラシーを高めて、自分の発想や行動を変えないといけないんですよね。
プライスレス派:まことの持論③
まこと:お金があればなんでもできるって言うけど、じゃあお金がないなかで、どうやりたいことをやるのか、ということを考えたほうが人生幸せだと思います。
「お金がないから~できない」という考え方をしていると自分のマインドがネガティブになってしまうと思う。結局みんな幸せになりたいわけでしょ?
これは上司としてじゃなくて一般論として言うけど、お金が足りないのはすぐに解決できることじゃない。「幸せになりたいけどお金がない」という事実だけに注視して不幸せの要因になってるんだから、お金がない中でどうやって楽しんでいくのかを考えたほうがずっと幸せですし、その先の人生に繋がっていくんじゃないですかね。
バンビ:うーむ……。
まこりーぬ:納得したけど、それとこれとは別です。給料上げろ!!
まこと:が、がんばります……!
討議終了
きょうこ:まことさんから幸せという言葉が出ましたが、一番の目的は幸せになること。そのためにお金は必要で、どうお金を作っていくのかが大事になってくるので、優先順位としてお金が第一ではないですね。
自分と自分のまわりにいる人がハッピーでいるために、自分の時間や才能を賢く使って、どうやってお金を増やしていくのかを考えたほうがいいんでしょうね。
きょうこ:本日の勝者は……まことさんです。
まこと:ひとりでも充分でしたね! 余裕でした。
まこりーぬ:やっぱ金持ちは腹立つ。
といっても、やっぱりお金は大事
最近、アメリカで話題になっている「happy money」という本をご存知ですか?
著者である本田健さんはお金と幸せをテーマに140冊もの本を書いていらっしゃいますが、自身初となる英語の書き下ろし著書です。「ユダヤ人大富豪の教え」などお金にまつわる作品を多く生み出してきた著者が、構想に20年、執筆に3年をかけた集大成であるこの作品。
世界25カ国で発売決定、日本語版は2019年7月20日(土)発売です!
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「お金と幸せ」をテーマに、日常的にお金と楽しく付き合うことで、ハッピーマネーを増やし幸せを広げていく方法が紹介されています!
「お金が全て」なのか「プライスレス」なのか、まだ悩んでいる方はぜひ読んでみてくださいね!