こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。
昨年末からお正月にかけては、30連休を取って日本に一時帰国していました!
これほど長い休みを普通に取れるのは、NZに移住してよかったな〜と心底感じるポイントですね。
……あ、そこのあなた、今「うらやましい〜!」と思いませんでしたか?
サラリーマンとして「長い休みが取れるなんてうらやましい」という感覚はちょっとマズイかもしれません。
その考え、社畜のはじまりですからね。
「2週間の休みなら取ったことがある」というインフルエンサー
少し話は変わりまして、この一時帰国中、とあるインフルエンサーのお二方にお会いしてきました。
昨年2万部以上を売り上げてAmazonベストセラーとなった本『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! 』を共著された、税理士・大河内薫(@k_art_u)さん、マンガ家・若林杏樹(@wakanjyu321)さんです。
もともとお二人ともサラリーマンだったのですが、現在はそれぞれ独立して書籍を出版したり、オンラインサロンを運営するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍されています。
そんな彼らに僕が「いま30連休中なんですよね〜(エヘン)」と軽く自慢したところ、ちょっと驚くような返事が返ってきました。
なんと、二人ともサラリーマン時代に「有給休暇を使って2週間休んだことがある」そうなんです。
特に、大河内さんが以前勤めていた税理士事務所はかなり忙しい職場だったそうで、総務から「こんなに休む人ほかにいませんよ!」とつつかれていたとのこと。
僕が以前日本で働いていた職場はメチャクチャ忙しくて、有給休暇なんかとても取れる雰囲気ではありませんでした。それどころか、仕事が多すぎて夏休みやゴールデンウィークがまるまる潰れたことだってあります。
「気兼ねなく有給休暇が取れる会社で働きたい!」というのもニュージーランドに移住した理由のひとつ。
そんな自分からすると、日本で普通に2週間の休みを取ってたなんて話を聞くと、なんだか自分がひどく遠回りをしたような気がしてしまいました……
しかし、ここではたと気がついたのです。
「長い休みが取れない」それこそが社畜の発想である、ということに。
有給休暇は取らせてもらうものではなく、自分から取るもの
そもそも日本で働いているサラリーマンならば「有給休暇が取れない」なんてことはありえないのです。
なぜなら、有給休暇というのは申請さえすれば必ず取得できるものだから。
会社側には、業務に支障が出ないように取得時期を変更させる権利(時季変更権)はありますが、有給の申請を却下することはできません。あなたが「1ヶ月休みたい!」と申請すれば、会社側は原則として、そのとおりに休みを取らせなきゃダメなのです。
「長期休暇が取れない」のは、会社が休ませてくれないからではない。
あなたが長期休暇を申請しないから休めないんですよ。
会社のせいにするのはお門違いというもの。
思い返せば、日本で激務サラリーマンをやっていた頃の自分もそうでした。長期休暇といえば、お盆や正月に1週間ほど休むのがせいぜい。ホワイト企業に勤めて10日以上の休暇を普通に取っている友人や、1ヶ月のバカンスを毎年楽しんでいる海外の人々をうらやましく思っていました。
でも、考えてみたらおかしな話なんですよね。
休みは誰かから与えてもらうもの! というのがすでに社畜的考えです。
有給休暇は、働いている人に与えられた権利。それを行使せずに周りの顔色をうかがって渋々働き続けていては、奴隷と同じといっても過言ではありません。
「仕事のスケジュールがギチギチで、とても休める雰囲気じゃないよ!」という反論が飛んできそうですね。しかし、スケジュールの調整は上司が考えるべきこと。
部下であるあなたは堂々と「休みたい」と言っていいんですよ。そこから先のことを考える必要はありません。
社畜マインドを変えるために、バカンスを申請してみよう
冒頭の2人の話に戻りましょう。
2週間という、日本のサラリーマンとしてはかなり長い休暇を取得したことのある2人は、今ではフリーランスとして活動されています。これは完全に僕の想像ですが、長期休暇が取れるのは社畜マインドの低さを表しているのかもしれません。
最初から会社に依存していないから、フリーになってもバリバリ活躍できるのではないでしょうか。
今まで「バカンスのある国がうらやましいな〜」と思ってばかりいたあなた。
今年こそは、思いきって長期の休暇を申請してみませんか?
大丈夫、あなたにはその権利があるのですから。
自分の意志で休みが取れることがわかれば、社畜マインドにも変化が起きるでしょう。
会社の命令を聞くばかりがサラリーマンじゃありません。
しばらく仕事を離れて、自分の興味や趣味と向き合ってみるのも大事なことです。この先のキャリアについてじっくり考える時間が取れますし、もしかしたら、転職や起業のエネルギーが湧いてくるかもしれませんよ!
次回も働き方のヒントになる記事をお届けします。
それではまた!