【人事必見】「期初に立てた目標が期末に機能していない問題」にいよいよ終止符!

【人事必見】「期初に立てた目標が期末に機能していない問題」にいよいよ終止符!

Reiko Shibuya

Reiko Shibuya

こんにちは、LIGで人事を担当しているれいこです。

突然ですが、みなさんの会社は目標管理や人事評価をどのように行っていますか?

現在、LIGは従業員数230人を超え、Web制作事業やメディア事業、ゲストハウスや飲食事業など幅広い事業を展開しています。人事としては、従業員がさまざまな形で活躍できる環境を作るために、目標管理の方法や適切な評価制度を整えていかなくてはなりません。

しかし、 これが意外と難しいんですよね。特にLIGのような会社では、新規事業が立ち上がったり、期中にも部署異動があったりイレギュラーなことが発生しやすいんです。

なので「期初に立てた目標と期末の業務とでズレがあり、評価の判断が難しい」といった問題も起こってしまうワケです。

というわけで!

今回は、人事の皆さんの悩みを解決すべく、人事評価・目標管理に特化したサービスを提供している株式会社HRBrainの中野雄介さんにお話をうかがいました。

期初に立てた目標が期末に機能していない問題

説明をしている中野さん

中野さん丸抜き 人物紹介:中野 雄介さんサイバーエージェントの子会社に新卒で入社。企業向け広告計測システムのセールス・カスタマーサクセスを担当する。2016年に代表の堀浩輝とともに株式会社HRBrain(旧社名 株式会社モスキートーン)を設立。HRBrainでは、主にセールスとカスタマーサクセスを統括している。

れいこ:中野さん、はじめまして。よろしくお願いします。人事評価・目標管理のプロとうかがったので、いろいろ質問させてください! 今日は特に正しい目標管理の運用方法について教えていただきたくて。というのも、他社との交流会に参加したとき、「期初に設定した目標と期末の業務にズレがある」という問題を抱えている人事の方があまりに多かったんです。

中野:たしかに変化の目まぐるしい業界で、半期ごとに目標を設定するのは大変ですよね。半年前に目指していた方向と、現在目指している方向が違っているなんてことは十分にありえます。

れいこ:かといって、日常業務に追われるなかで、定期的に目標を見直すのは大変なんですよね。それで、ついつい後回しにしちゃうという。

中野:では、少し考えてみましょう。従業員の方が、目標管理を後回しにする理由ってなんだと思いますか?

れいこ:やっぱり日常業務が忙しいからではないでしょうか。

中野:でも、どんなに忙しくても、本当に必要なことだったらやると思いませんか?

れいこ:たしかに……。

目標管理で大切なのは「従業員の目標に対する納得感」

興味津々に話を聞く澁谷

れいこ:つまり、従業員の多くが目標設定の必要性を感じられていない……?

中野:今まで「目標を管理しなくてもなんとなく評価されてきた経験」や「目標を管理したとしても期末には違う業務を行っている経験」があることで、そもそも目標管理に必要性を感じていない人は多いかもしれません。しかし、目標管理をちゃんと行うためには「従業員自身の目標に対する納得感」は必要不可欠なんですよ。

れいこ:目標管理がうまくいっていない従業員は、目標設定の必要性をキチンと理解できていないからなのでしょうか。

中野:もちろん頭では理解しているはずです。しかし、その目標をなぜ自分がやるのか? をしっかりと理解・納得できている人は少ないと思います。そもそもれいこさんは、なぜ目標設定が必要かわかりますか?

れいこ:従業員は自分のやるべきことを明確にするため、会社側にとっては従業員をちゃんと評価するためだと思います。

中野:その通りです。従業員のパフォーマンスを最大化するためには、明確な目標を設定することは欠かせません。そして、目標に対する成果を正当に評価されることで、従業員はモチベーションを維持することができる。

従業員から納得感を得るために必要なのは「1on1」

会話をする中野さんと澁谷

れいこ:なるほど。では従業員の納得感を得るためには、どうしたら良いのでしょうか?

中野:まず大切なのは、日頃から経営陣や人事サイドからの期待や会社のビジョンをしっかり明文化して従業員に伝えていくこと。そして定期的に「1on1」(上司と部下による1対1のミーティング)などでコミュニケーションを取りながら、目標に対する認識をすり合わせていくことですね。

目標というのは、会社から従業員に対しての期待でもあるんです。会社では、「あなたにこんなことを期待しています」「あなたのここを評価したいんです」という期待の合意形成とも言えます。

澁谷に説明をする中野さん

中野:ここの認識がズレてしまうと、従業員は自分で良い成果を上げたと思っているのに、低い評価をされてしまうといった事態に陥ってしまいます。

れいこ:高評価をもらえると思っていたのに低い評価をされたら、納得感を得るどころかモチベーションも低下しそうですね。

中野:はい。そうならないためには、お互いが理解・納得している状態で目標設定を終えることが必要不可欠なんです。そして忘れてはいけないのが、評価をする側とされる側の信頼関係です。

れいこ:と言いますと?

中野:普段から一緒に業務をしたり、気にかけてくれたりするマネージャーからの評価と、そうでない人からの評価では、同じB評価でも納得感に違いが出ますよね。

れいこ:たしかに! 日々のコミュニケーションの深さが大きく関係してくるワケですね。だから「1on1」が大切なんですね。

中野:その通りです。

れいこ:では「1on1」をする頻度は、どのくらいが適切なのでしょうか?

中野:企業様にもよりますが、最低でも月に1度のペースでは行いたいですね。もちろん、ただ「1on1」をしていれば良いわけではありません。大切なのは正しく「1on1」をすること。

正しい「1on1」をするために大切な3要素とは?

質問をする澁谷

れいこ:正しい「1on1」とは、具体的にどういったものでしょうか。

中野:まずはマネージャーが傾聴姿勢をとること。「1on1」というのは、部下の内省を促し成長に繋げる場なので、マネージャーばかり話しているようでは上手くいきません。なので、「1on1」の時間を使って、目標の進捗確認ばかりをしているマネージャーは改善が必要ですね。

れいこ:傾聴姿勢というのはスキルでもありますよね。マネージャーによって「1on1」の良し悪しが生まれると思うのですが、その点はどう対策をすれば良いでしょうか。

中野:事前に大まかなアジェンダを決めておくのはひとつの手ですね。「1on1」において必ず押さえておきたい項目としては、「部下が普段の業務を内省できるような話」、「本人の望むキャリアの話」、「健康状態や人間関係など環境の話」などが挙げられます。

れいこ:あらかじめ決めておくのは良いですね。マネージャーによって評価基準がブレてしまう問題の解消にもつながりそうです。

「1on1」のログを残しておけば会社の離職率が下がる?

澁谷に説明をする中野さん

中野:「1on1」をする上で、もうひとつ重要なことがあります。それはしっかりと「1on1」の内容のログを残しておくこと。これをしておくと、会社全体の離職率の低下につながるんです。

れいこ:「1on1」のログと離職率に関係があるんですか?

中野:実は「1on1」がうまいマネージャーのチームは、評価に対する納得度が高いと言われているんです。従業員が評価に納得していれば、大きな不満は生まれませんよね。

つまり、「1on1」のうまいマネージャーが、どのようにコミュニケーションをとっているのかログに残していけば……

中野さんの話に腹落ちする澁谷

れいこ:なるほど! そのログを他のマネージャーに共有することで、全社的に「1on1」のクオリティがアップするわけですね!

中野:その通りです。弊社の展開しているHRBrainというサービスでも、目標管理と併せて「1on1」の内容をログに残せるようにしているんです。その点を評価してくださる企業様は多いです。

目標シートの記入・編集キャプチャ画像

▲HRBrainでも「1on1」のログがしっかりと残せるようになっている。

れいこ:「1on1」のログを残しておくのは、たしかにGoogle スプレッドシートやExcelでは大変かもしれませんね。自由度の高い分、どこに何があるのかわかりにくかったり、人によってまとめ方が微妙に違っていたりして。

中野:全従業員分のログを保管しておくのは大変な作業ですよね。それが月に一度の「1on1」となれば尚更です。

れいこ:全従業員分の目標管理シートだけでも大変なのに、想像しただけでも気が遠くなります(笑)。

HRBrainを導入した企業の人事は作業時間が70%も削減される?

中野さんと澁谷が話している写真

中野:そうなんですよね。弊社のサービスを導入してくださる企業様も、「フォルダでの目標管理シートの保管が大変」といった理由が多い印象です。

れいこ:やっぱり相当な従業員数を抱えていらっしゃる企業が多いんですか?

中野:もちろん従業員数が1,000名を超えるような企業様もいらっしゃいますが、100名に満たない企業様も多いですよ。

れいこ:そうなんですね。でも、100名くらいならGoogle スプレッドシートやExcelでも十分管理できそうな気も……。

評価・特典のグラフ画面キャプチャ

中野:たしかにスプレッドシートでも人力で頑張って管理することは可能です。しかし、HRBrainならグラフや表などを自動で生成する機能があるので、集計作業が大幅に効率化できます。また「誰が目標を記入していないのか」などの各アクションの進捗状況が一目でわかる機能もあるので、「記入してください」と催促するのも楽にできるんです。

れいこ:それは便利ですね。Google スプレッドシートだと、従業員一人ひとりの目標管理シートにアクセスして、記入しているか確認しないといけなくて。この作業って時間と手間が意外とかかるんですよね。

中野:こういった細々した作業が積み重なって作業時間を増やしてしまうんです。実際、HRBrainを導入していただいた企業様にアンケートを取ってみたところ、作業時間を大幅に削減できたという数字が出ています。

数字で見るHRBrainのキャプチャ

れいこ:73%削減というのはすごいですね。それに継続率99%というのも驚きました。

中野:ありがとうございます。HRBrainでは、直感的に操作できるシンプルなUIにこだわっていて、人事はもちろん、目標を記入する従業員にとっても使いやすいデザインとなっているんです。こちらは多くのお客様に評価いただていけるポイントとなっています。

従業員からも使いやすいUIキャプチャ

れいこ:今までの目標管理ツールといえば、人事側の使いやすさにフォーカスしたものが多かったので、従業員からも使いやすいUIというのは今までにない視点ですね。他にもHRBrainのメリットはありますか?

HRBrainの使い方はさまざま! 目標を社内でオープン化すれば育成にも寄与する?

身振り手振りを使って説明する中野さん

中野:HRBrainには、OKRやMBOなどのさまざまな目標管理のフォーマットが用意されているので、事業ごとや部署ごとにフォーマットを変えることもできます。サイバーエージェントグループの中では、グループ子会社や事業部ごとにフォーマットを変えて運用していただいています。それぞれにあったフォーマットを使えるのは、HRBrainならではのメリットですね。

 

OKRとは
OKRとはObjective and Key Result(目標と主な結果)の略称。
企業やチーム、個人の目標を関連付けることで、向かうべき方向とやるべきことを明確にし、企業全体のパフォーマンスを最大化する目標設定、運用手法。
ポイントは3つ。

  1. 野心的なゴールを掲げること
  2. 全体の向かうべき方向を共有すること
  3. 高頻度で達成プランを見直すこと

今注目されている方法のひとつで、GoogleやFacebookなどのグローバル企業も取り入れている。

 

れいこ:さまざまなジャンルで事業展開している会社にはピッタリですね。弊社もWeb業界や飲食業界で事業を行っているので、この機能は便利かも。

中野:さらにHRBrainの目標オープン機能を使えば、各個人の目標を全社にオープン化することも容易にできます。

れいこ:もともとOKRは、その内容を社内でオープン化させる目標管理方法ですよね。でも実際に目標を社内でオープン化させるためには、Google スプレッドシートだと共有する範囲などを決めたり、内容を別シートにコピペしたりと結構な手間がかかるんですよね。

中野:その点、HRBrainなら、シンプルなボタン操作で公開範囲を指定するだけでいいんです。ところでれいこさんは、従業員がそれぞれが目標をオープンにすると、どんなメリットがあると思いますか?

れいこ:誰のミッションが会社のどの部分に作用しているかわかるようになるとか?

中野:それも正解です。実はそれ以外にも、社内の育成にも寄与するというメリットがあるんですよ。

れいこ:目標のオープン化が社内の育成につながる……?

中野:今まで「マネージャーになりたい」と漠然としたキャリアイメージを持っていた人が、目標をオープン化することで実際にマネージャーの目標を見られるわけです。そうなれば、具体的にどのようなアクションを起こして、どのような視座で動けばマネージャーになれるのか、明確にビジョンを描けますよね。

れいこ:なるほど! 確かにその通りですね。チーム内で目標を共有することで、進捗が遅れている案件を共有したり、協力しあえるのでチームビルディングにも大きく貢献しそうです。あと、上司がどのような目標を立てているのかは、純粋に気になりますね。それがわかれば、積極的に上司の仕事を取りにいくこともできそう。

中野:そのほかにも、目標をオープン化することで全社的にパフォーマンスが上がる場合もあります。目標設定がうまい人は仕事ができる傾向にありますが、「目標設定がうまい=自分が何をするべきなのかを明確にできている」人なので、その従業員の目標を見にいくことで視座や目標設定の参考にすることができるんです。

れいこ:なるほど。勉強になります。

HRBrainは目標管理や評価に悩んでいる企業にこそオススメ!

カメラに笑顔を向ける中野さんと澁谷

れいこ:今日はいろいろと教えていただき、ありがとうございました。最後に目標管理に悩んでいる経営者や人事の方に向けてメッセージをお願いします。

中野:はい。今回は、目標管理についてのお話がメインでしたが、HRBrainは目標管理だけでなく、目標設定や評価までサポートをしています。変化の激しい業界に身を置く企業様や急成長中の企業様には、きっとお役に立てると思いますので、ぜひご相談ください。精一杯サポートさせていただきます。

まとめ

HRBrainは、サービス導入後も目標管理や設定の仕方、評価まで一貫して無料でサポートしてくれます。

しかも人事制度や評価制度の悩みにもアドバイスがもらえるんだとか!

これなら今までのように人事が、「目標の立て方は正しいのかな?」「評価制度はこれでいいのだろうか……」と悩むことも少なくなりそうですね。

HRBrainは、14日間無料で使えるので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

HRBrainを無料で試してみる!

この記事のシェア数

大学卒業後、メーカー系SIerに入社し法人営業に3年間従事。その後、キャリアコンサルタントとしてIT・ゲーム業界専門の人材紹介会社に転職。優秀な社員が長く活躍し続けられる会社をつくりたいと思い、未経験で人事職へ。その後、ゲストハウスLAMPに行ったことがきっかけで、2018年にLIGへ入社。現在は、中途採用をはじめ、入社後のオンボーディングや評価制度運営、エンゲージメント向上に向けた取り組みを行なっている。

このメンバーの記事をもっと読む