あけましておめでとうございます! WebディレクターのZIMAです。
突然ですが、最近、ワークショップの機会が増えてたんですよね。
いままでは参加するだけだったのですが、先日、設計からファシリテーションまで担当させていただきました。
せっかくなので、今回はワークショップでおこなった内容について書きます。
そもそもワークショップとは?
ワークショップは、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。
―引用:「こんなやり方もありますよ?Webサイト制作にワークショップを活用する方法」(我らがちゃんれみの良記事より抜粋)
LIGに入るまでは、ワークショップはあまり一般的ではないと思っていたのですが、最近では、地方自治体に務める友人も「ワークショップをしている」という話を聞いたんです。
実際にクライアントさまに対してワークショップをおこなったのですが、「ワークショップをして良かった」と喜ばれました。そしてそれはクライアントさまだけでなく制作側も同様であり、「ワークショップってみんながハッピーになれる素晴らしい手法なんじゃない……!?」と気づいたのです。
実際におこなったワークショップの内容はこちらです。
- ワークショップの内容
-
- ペルソナ策定
- カスタマージャーニーマップ作成
- イメージボード作成
ペルソナ策定
そもそも「ペルソナ」とはなんでしょうか。調べてみると下記のように記述されていました。
ペルソナとは仮製品やサービスのユーザー像を仮想の人物として定義したものをいう。実際のユーザーにはさまざまな人が含まれるが、ペルソナではその中で最も重要な人物像に焦点を当てることによって、具体的なユーザー像をイメージしやすくなるメリットがある。
―引用:コトバンク「ペルソナ」
それではさっそく、ペルソナを策定していきましょう!
方法は?
ペルソナを策定するにあたり、下記の設定を考えておくと良いでしょう。
- どんな設定を考えるの?
-
- 名前
- 年齢
- 血液型
- 職業
- 家族構成
- 性格
- 接点
- ITリテラシーなど
チームで相談しながら、名前や年齢などの各項目に、付箋でコメントを書いていきます。最後に1枚の紙にまとめて、ペルソナのプロフィールをつくりあげましょう。
ペルソナの数はだいたい3〜5人が良いとされており、だいたいの人は、そのいずれかのパターンに収束されると言われています。今回実践したワークショップでは、3名のペルソナを設定しました。
ペルソナを策定するメリットは?
ペルソナをつくることで、クライアントが売り出したい製品に興味を持っているターゲットのイメージが明確になります。また、ターゲットの好みや苦手なもののイメージを参加者全体で共有できるので、スムーズなプロジェクトの進行にもつながります。
カスタマージャーニーマップ作成
続いてのワークショップのテーマは「カスタマージャーニーマップ」。カスタマージャーニーマップとはいったいなんなのでしょうか。
カスタマージャーニー(顧客がある製品やサービスを知り、実際に購入するまでの過程。どのように製品やサービスを認知し、競合製品との比較などを経て、購入に至ったのかを旅にたとえたもの)を可視化したもの。マーケティング活動の効率化・最適化に利用される。
―引用:コトバンク「カスタマージャーニーマップ」
なるほど、カスタマージャーニーマップとは「商品を購入するまでの過程を可視化したもの」なんですね。
では、まず初めにカスタマージャーニーの例を挙げてみましょう。
- カスタマージャーニーの例
- 寒くなってきたので、マフラーを購入したく思い、好きなブランドのサイトをチェックしたら好みのものが見つかりました。実際に店舗に確認しにいくと、思った通り、色合いも肌触りも、とても好みでした。
しかし、すぐに毛玉になってしまうと困るので、どんな素材を使っているのか確認しました。すると毛玉になりにくく、洗濯機で洗える素材だったのです。
価格を見るとちょっと高かったので、ひとつグレードの低いマフラーにするか悩んだのですが、いまカード一括払いを利用すると、ポイントが3倍になることを知り、安心して購入することができました。
利用後も満足のいく質感だったので、サイトで口コミ投稿をして、SNSでも友達にお知らせすることにしました。
このような購入までのストーリーの中で、ユーザーの行動、想い、課題を理解するためのツールがカスタマージャーニーマップなのだと思います。
方法は?
カスタマージャーニーマップを作成するにあたり、下記の設定を考えておくと良いでしょう。
- どんなストーリーを設定したの?
-
- 現状
- きっかけ
- 盛り上げ
- 危機ハードル
- 解決・価値提案
- 落とし込み・行動
- エンディング・目的達成
先日は大きな方眼紙に、ユーザーと企業の出会いから、目的を達成するまでのストーリーを設定し、それぞれの想いや行動を付箋で貼り付けました。
メリットは?
ペルソナの想いや行動を予測することで、「コンテンツとしてなにが必要なのか」認識を合わせることができます。ユーザーへ伝える情報の優先順位やゴールへの導線設計など、重要な資料となりました。
イメージボード作成
最後のワークショップのテーマは「イメージボード作成」です。
イメージボード作成とは、デザインのイメージを固めるに、さまざまな画像や絵、イラスト、キーワードなどを1枚のボードにまとめることです。
方法は?
アドビイラストレーターにて、1枚のボードを作成します。スクラップする画像のテーマに沿って、チームごとにイメージボードを作成してもらいました。
テーマ設定は自由です。 今回はペルソナの好きな服装、部屋、ブランド、パッケージ、そしてサービスのトンマナやシンボルの参考になるような柄、装飾、形など、連想される要素をなんでもスクラップします。
PinterestやInstagram、グーグル画像検索などで、テーマに沿って画像を検索し、貼っていくのがおすすめです。
メリットは?
イメージボードを作成することで、言葉だけでなく、より具体的なイメージをクライアントと制作側の双方で共有することができます。今後の制作物において、さらにブレない芯ができるといいですよね。
まとめ
今回ご紹介した3つのワークショップの結果をもとに、分析をおこない、結果から導き出される共通のキーワードや、イメージなどを全体に共有し、デザイン制作やコンテンツの設計に移行するのですが、それはまた別のお話です(言ってみたかった)。
デザインするということは、なんらかの課題を抱えている人たちが必ず存在するということ。つまり、デザインする人は、デザインのことを考える人ではなく、人のことを考えることができる人、ということなのかもしれませんね。
単純な人間なので、日頃からもっと相手の気持ちを考えられる人間になろうと思いました。
ではでは、さようなら。
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