CREATIVE X 第2弾
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2018.09.15

シャイニングマンデー騒動に見る、日本社会の「休暇」に対する勘違い

はっしー

こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしーです。

2017年2月に導入されてから1年半以上が経った「プレミアムフライデー」。毎月の最終金曜日は午後3時で仕事を切り上げて週末を満喫しよう! という触れ込みでしたが、いまだに浸透する気配がありません。

今年7月には、”月末は忙しくて休めない”との声を受けて、翌週月曜日の午前中に半休を取る「シャイニングマンデー」の導入を経済産業省が検討しているとのニュースも。

そのネーミングセンスも含めて、インターネット上での話題をかっさらっていきました。(参考:次は「シャイニングマンデー」 いっそ全曜日に…|テレ朝news

う〜ん……海外で働いている人間からみると、この騒動はかなり異様だと言わざるを得ません。いったい、政府はサラリーマンの休暇をなんだと思っているのでしょう? そしてサラリーマン自身も、休暇に対して勘違いをしてないでしょうか?

今回の記事では「シャイニングマンデー」騒動を題材に、働かせる側、働く側のそれぞれにある「休暇に対する意識のズレ」を明らかにしていきます!

休暇は与えられるものではなく、自分から取るもの

「プレミアムフライデー」の問題は、日本の会社では月末に業務が集中するという事実を無視していたところでした。それじゃダメだというので、かわりに月曜日に休もう!としたのが「シャイニングマンデー」。

気持ちはわかりますが、これって休暇の根本的な意味を勘違いしてます。

労働者が休みたいときに休みを取れるのが、有給休暇の目的ですよね? 使える時期を指定しないからこそ、有給休暇は”権利”なんです。いくら政府が主導しているからといって、こちらの大切な権利を勝手に使われちゃたまったもんじゃありません。

この勘違いには、歴史的な背景が影を落としているように思われます。江戸時代の日本には「藪入り」という習慣がありました。これは商人の家に奉公していた人々が、年に2回だけ田舎に帰省することを許される制度です。

明治時代になって社会が近代化しても、帰省の習慣だけは残りました。つまり、お盆とお正月です。江戸幕府が崩壊して150年以上経つのに、日本の雇用者はいまだに「休みはみんな一斉に取るもの」だと思い込んでいるようにみえます。

ニュージーランドの会社では、全員が同じ時期にお休みを取ることはあまりありません。クリスマスなど休みを取る人が多いシーズンはありますが、働いている人も普通にいます。

☓「休暇は会社から取る時期を指定されるもの」
○「休暇は労働者が好きな時期に取るもの」

自分が休みを取ったあとのことは、上司が考えるべきこと

「プレミアムフライデー」が導入されたとき、サラリーマンからの「そんな忙しい時期に休めるわけないだろ!」という批判をインターネットでよく目にしました。日本では月末が繁忙期になる職場が多いですから、無理もないでしょう。

しかし、ここにもサラリーマン側の勘違いが見て取れます。

「繁忙期だから休めない」というのは管理職が判断することであって、労働者が考えるべきことではありません。「プレミアムフライデーいいじゃん! 休みたい!」と思うなら、有給を申請すればいいんですよ。あなたが抜けたぶんをどう埋めるかは上司の責任ですからね。それくらいの調整ができないなら、管理職のいる意味がありません。

いちおう、上司にも「時季変更権」というのが認められています。どうしても休まれたら困る! という場合にのみ、有給を使う日時をずらすことができる権利です。しかし時季変更権はよっっっっぽどの事情がない限り認められません。なんとなく繁忙期だからとか、みんな休んでないからとかいう理由ではムリ。

余裕をもって申請しさえすれば、有給は好きなときに取れるものです。覚えておいてくださいね。

☓「周りのことを考えて、有給を取る時期を決めるべき」
○「有給は好きなときに取っていい。そこから先は上司の責任」

まとめ: 働きやすい職場の実現のため、自主的に休みを取ろう

「雇用者側が一斉休暇を押しつけてくる」
「好きなときに休みを取りづらい」

日本社会のそんな問題が、プレミアムフライデーやシャイニングマンデー騒動を通して浮き彫りになったように感じました。まだまだこうした文化は根強いですが、それを打ち破って少しでも働きやすい職場を作るためにも、サラリーマン自身がもっと自主的に休みを取るべきだと思います。

有給休暇は労働者に認められた権利。行使しなければ意味がないですし、上司も誰かが休むことを考えた計画を立てようとはしてくれません。1ヶ月に1回の半休を取るだけでもいい。ひとりだけで休むのが心細ければ、同僚を巻き込んでもいい。

休みの取りやすい社会が来るのを待っていたら、いつになるかわかりませんよ。あなたには休みを取る権利があるのだから、積極的に使っていきましょう!

次回も働き方のヒントになる記事をお届けします。それではまた!