作るのは数字だけじゃない / デジタルハリウッド
作るのは数字だけじゃない / デジタルハリウッド
2018.06.24

「KARŌSHI」が怖くてドイツの働き方を学んでみた

どいつ

Schön dich zu treffen(初めまして)! LIGでセールスをしているどいつと申します。

ドイツで生まれ、中国の上海で育ち、家では日本語の生活。しかし、ネイティブの方と同じように喋れる言語は一つもなく……。「帰国子女」とは名ばかりの、コミュニケーション不全営業マンです。

大学で入ったダンスサークルの先輩に「出身がドイツ」だと伝えたその日から、「どいつ」と呼ばれはじめて早10年。気づけば自らドイツ情報を収集している毎日……。

そんなとき、ひとつの衝撃的な事実を知りました。

それは、

ドイツでは「KARŌSHI(過労死)」という日本語が有名である

ということ。

マネージャーは自らを「馬車馬」と呼び、リーダーは「自分の辞書に『NO』の二文字はない」と断言している……、そんなLIGのセールス部隊で働く私には他人事ではない事実。

そこで、今回は日本とドイツの働き方を比べてみました。要は、スキあらば「ドイツではこれが普通なんで!」という言い訳を作ってしまおうという記事です。自分なりに各国の公表しているデータを参照し、実際にドイツで働いていた父にも話を聞いてきました。

給料

まずは、一番気になるお給料から調べてみました。日本とドイツ、いったいどのくらい差があるのか……? たしか、新卒で会社を探しているときに「『ドイツ銀行』が初任給ランキングトップ」なんて情報も聞いたことがあります。それでも、働きづめの日本人の方が平均給与は高いのでは……?

結果はこちら。

平均賃金

日本 426万5321円(世界19位)
ドイツ 505万8778円(世界13位)

(出典:OECD 2016年のデータ)

これは……日本の平均賃金ってこのくらいなんですね。給与の高い低いは、自分が属しているコミュニティによって認識が変わると思いますが、全体でいうとこのくらいなんだなあという指標になりますね。

そしてドイツの方が80万近く賃金が高い! 「物価が高い」といった事情もあるかもしれませんが、それにしてもこの差にはびっくりです。このデータを上手く給与交渉に使えないかな(ニヤリ)。

労働時間

続いて労働時間。こちらもちょっと見るのが怖いですね……。
とはいえ、「働き方改革」や国民休日の増加を推進している日本。ドイツと比べても、そこまで大きな差はないのではないでしょうか……?

結果は以下のようになりました。

平均労働時間

日本 1,713時間/年(世界労働時間長いランキング22位)
ドイツ 1,363時間/年(世界労働時間長いランキング38位)

(出典:OECD 2016年のデータ)

ふぁ……!? 年間350時間もの差が…!?

そもそも年間休日を120日として245日、1日あたり8時間働くだけで1960時間になるはずで……あれ、でもって残業があって……だいたい23時まで会社には……え、あれー(ここで考えるのをやめました)。

非正規・パートタイマーもここに含まれるため、フルタイムで働く人の平均は2000時間ほどだそうです(これを知ったことでさらにダメージが……)。

とにかく日本の労働時間は長いぞと。

父に聞いてみました

実際にドイツで働いていた父に話を聞いたところ、ドイツでは基本残業をせず、金曜日は15時くらいから社内でビールを飲みはじめるのだとか。金曜日に15時からお酒を飲めたら最高ですね! ただ、ドイツの職場では誰も飲みすぎることもなく、一杯飲んだらさっと帰って家族と過ごすそうです(もしも「金曜の昼から飲んでいい」と言われたら、私の場合はだらだらと終電、それどころか次の日の朝まで飲んでしまいそうです)。さっと切り替えができるのも、ドイツの国民性なのかもしれません。

ただ、LIGでは「上司が残っているから自分も残らなければいけない」といった考え方はありません。強制的に残業させられることもなく、「やるべきことが終わったら帰っていいよ」という風土なので、案外ドイツに似た考えかもしれないですね。

労働時間あたり生産性

続いてこちら。生産性の向上が叫ばれている日本ですが、どこの国でも結局は同じ人間、仕組みや環境でそこまで生産性って上がるのでしょうか? ドイツと比べたとき、どんな数字が出てくるのか見当もつきませんね……。

結果は以下のようになりました。

平均的な労働時間あたり生産性

日本 105.24
ドイツ 106.43

(出典:OECD 2016年のデータ)

この数値、正直よくわかりませんね。
なので、実際にドイツで働いていた父の体験談を紹介します。

またまた父に聞いてみました

父いわく、ドイツと日本では「そもそも判断軸が違う」とのこと。

成果なのかプロセスなのか。社内での評価基準や、働く上で大切にしている判断軸が日本とドイツでは違うとのことでした。
ドイツはタスクが終わればいい。そのタスクの「質」をより求める傾向があります。一方、日本は時間をかけて「量」をやることが、効率よりも評価される傾向にあるんですね(※あくまでも個人的な見解です。あしからず)。

ちなみにLIGに入ったとき私が言われたのは、「効率を上げていくことを意識しろ」でした。
やはりLIGの仕事に対する考え方はドイツに近いのかも知れません。

「総合職」の日本、「職人職」のドイツ

ちなみにドイツでは、それぞれの社員の職務が細かく定められており、徹底した分業体制が敷かれているそうです。
日本では「総合職」というように、一人の社員がさまざまな業務に従事し幅広い経験を積んでいきますが、ドイツでは比較的ひとつの業務をスペシャリストとしてずっとやり続けることが多いとのこと。「職人」というと、個人的には日本の方が多いイメージでした。一般的にみると、実際はドイツの方が「職人」的な働き方に近いんですね!

驚いたことに、ドイツではオフィスの掃除も自分たちではやらずに、専門の業者に任せているそうです。自分の身の周りのことですら、会社との契約に含まれている仕事でなければやらない文化なんですね。

私としては、身の周りのことくらいは自分自身でやったほうが仕事もはかどると思っていますし、幅広い業務から学ぶことも多いため、総合職的な働き方の方が合っている気がしています。
事実、セールスチームの業務も多種多様な商材をあつかうため、多くの知識とスキルが必要になります。大変ではありますが、そこがやりがいを感じるポイントでもあり、日々楽しんで仕事に取り組めています。

最後に

日本とドイツの労働環境について比較してきましたが、一概に「どちらがいい」、「どちらが悪い」ということではなく、それぞれの考え方や習慣を知った上で、いいものを取り入れていく。そういった姿勢が大切なのだと思います。

そう考えると、いいものであれば新しいものもどんどん取り入れていく、チャレンジできる風土が揃っているLIGは、ドイツと日本のいいとこどりのハイブリットな会社なのかもしれませんね!

ちなみに、そんなLIGのセールスチームでは現在メンバーを大募集中です。

商材を限定せず何でも売れる営業になりたい、事業創出に一から携わってみたい、LIGに興味がある……そんな方は、まずは気軽に話を聞きに来てくださいね。

LIGの営業職に応募する!
 
さーて。給与の比較データだけ持って賃上げ交渉に行ってこようかな。

. . .