海外で働きたい人募集!ver.3 / LIGセブ島支社
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2018.06.03

うぬらこんにちは!
画家の田中ラオウ(@raoutanaka)です。

今回は池袋で先日オープンした、株式会社LIGが運営するWebクリエイター養成スクール「STUDIO 池袋 by LIG(以下、STUDIO池袋)」に、僕が描いた壁画を紹介します。

目次

  1. コンセプト
  2. 制作過程
  3. おわりに

コンセプト

まずは、どんな絵がこの場にふさわしいかを考えました。STUDIO池袋は株式会社LIGとデジタルハリウッドがコラボしたWebクリエイター養成スクールですから、主に技術を学ぶ人が通う場所です。

僕は何かを学ぼうとしてる人が大好きなので、今回はそういう人を応援できるような絵にしようと思いました。

壁画1

そうしてできた下書きがこちらです。

まずは虎。欧米ではチャレンジ精神の象徴とされてるモチーフで、チャレンジャーを鼓舞するのにうってつけだと思いました。

そして、右側にある森は、母性や包容力を現します。チャレンジには失敗がつきものですから、うまくいかずに落ち込んだときも、チャレンジしたこと自体は決して間違っていないということを訴えかけるような、大きい絵にしたいと思いました。

真ん中には「digital hollywood x LIG」のロゴが入る予定でしたのでスペースを空けてあります。

制作過程

今回は7日間で描き上げました。この大きさの絵がどのくらいのペースで描き上げられていくものなのか、この機会に紹介いたします。

1日目

壁画2

今回はホームシアター施工工事専門店Budsceneさんご協力のもと、高性能プロジェクターで下書きを投影しました。壁に直接下書きを描く手間が省け、えんぴつの跡も残らないため、きれいな仕上がりが実現できます。Budsceneさん、ありがとうございました。

2日目

壁画3

毛の流れに沿って細部を描いていきます。僕は「神は細部に宿る」という有名な格言を心の底から信じているため、大きい絵の場合も細部にこだわって描いています。

壁画4

そのため、2日間しか描いてなくてもこんな状態になります。

3日目

壁画5
壁画6

虎の部分は3日で描き上げました。細部の積み重ねが迫力をもたらしてくれました。

4日目

壁画7
壁画8
壁画9

この日は森の作画に取りかかりました。森は、温かみを表現するために、少しだけ色を入れてあります。また、絵の中では白が一番目立つため、あくまでも虎に目線が行くように、森の部分は虎よりもコントラストを下げています。

このように、絵は主役がどこなのかを意識した色彩計画が重要だと考えています。

5日目

壁画10

虎と森が交わる部分を描いていきます。バランスがとても難しかったです。

6日目

壁画11

この日はいよいよ目に色を入れました。今回の虎の中で唯一有彩色が入っている目は、「あなたの頑張りをちゃんと見ている」という眼差しにしたくて、虹彩の色や瞳孔の大きさ、目に反射するハイライトの量まで、とてもこだわりました。この色にたどり着くまで、何回も描いては塗りつぶす、というのを繰り返しました。

以下は失敗した時の目です。載せちゃいます。

壁画12
壁画13
壁画14

これだけこだわったのには以下のような思いがあったからです。

僕が絵を始めてから、心の支えにしていた格言があります。それは「これ以上向上したくなければ、プライドが傷つかない場所にずっといればいい」という言葉です。

スクールはプライドが傷つきやすい場所だと思います。同じことを学んでいる同級生が、自分よりもはるかにすごいものを作っていたり、時間をかけて一生懸命取り組んだ課題が先生から全然評価されなかったり。

才能を疑ってみたり、自分を責めるときもたくさんあると思います。でもチャレンジしたこと自体は決して間違ってないと思います。

そういう人に向ける優しさと厳しさを持った目にしたいと思ってこだわりました。

7日目

壁画15

最後に僕のこの絵のコンセプトを聞いて、LIGが作ってくれたコピー“It’s never too late to learn”を絵の真ん中にタギングで描いて完成です。

おわりに

絵描きは基本的に孤独です。作業も基本ひとりですし、誰も自分の絵をうまくはしてくれないからです。そしてたった1枚の絵で評価が上がったり下がったりします。

評価は人が与えてくれるものですから、自由に判断してもらって構いませんが、画家は「この絵で自分を判断されてもいいか」という視点で絵に向き合います。

「本当はもっと描ける」とか「時間さえあれば」という気持ちを残したまま人からの評価を受けると、よくない評価だったときに素直に受け入れられず、成長につなげられないからです。

いくら言い訳があったとしても、絵を発表した時点でそれがその人の実力と見なされますから、やはり絵で結果を出すしかないです。

生徒さんたちにこの絵はなんかカッコイイな、と思っていただけたら嬉しいです。

▼「STUDIO 池袋 by LIG」の情報はコチラ