こんにちは、デザイナーのありさんです。
写真撮影のなかでも、人物を撮影するポートレートって難しいですよね。そのなかでも夜暗いなか撮影するポートレートは、さらに難しいと感じている方も多いのではないでしょうか?
しかし、夜のポートレートは上手に撮れたらすごく雰囲気のある写真になります。
以前LIGメンバーページの撮影で使ったかっこよくなる夜景撮影&レタッチテクニックの一つをを紹介しようと思います^^
まず最初にポートレート撮影のコツも知りたい! という方はこちらの記事もご覧ください。
ポートレート・人物写真の撮り方のコツ13選【スマホでもできる】
※この記事は2022年3月に編集部が情報を更新しました
環境光があるところで撮影する
まず撮影場所を決めます。暗い夜は、環境光があたるところで撮影するのがポイントです。
- 光っている看板
- 夜景
- お店のショーウィンドウ
- 街灯
上記のような場所をうまく利用して撮影してみましょう!
わたしは会社の裏の中華屋の前で撮りました。
え……? こんな雑多な場所でクールな感じになるの???って思うのですが意外となんとかなっちゃうのです。
撮影方法
ここからは実際の撮影です。撮影の設定は4つです。
- 撮影の設定
-
- レンズを望遠気味で撮る→背景を強くぼかしたいため
- F値(絞り)を開放にする→背景を強くぼかしたいため
- カメラの色温度設定を下げる
- 人物にオレンジのライトを当てる
①レンズを望遠気味で撮る
カメラのレンズを望遠で撮れば撮るほど背景がボケます。ごちゃごちゃした背景を入れるので、自動販売機や看板が目立たないように望遠気味に撮りましょう!
ただ、望遠のレンズにすればするほど撮影するモデルとの距離が遠くなってしまうので、コミュニケーションしながら撮る場合はいい感じの距離を探しましょう。
今回は120mmで撮りました。
②F値(絞り)を開放にする
こちらも背景をボカすために開放に設定しておきましょう。ズームレンズの最大開放がF4だったので、F4に設定しています。
街灯やイルミネーションをぼかすと一気に雰囲気が出ます。
③カメラの色温度設定を下げる
外の色温度を確認すると……
4510Kでした。
オートで撮るとこんな感じの色になるのですが
カメラの色温度の設定を2500Kまでおとして……
青みが強い写真にします。
④人物にオレンジのライトを当てる
ここで人を撮ってみます。
後ろの電飾が明るくて、前の道が暗いので顔が全然見えませんね。
全体の色味を青にしているので、白のライト(自販機のライトです)を当てると……
こんな風に人物も青くなってしまいます。なのでフラッシュにオレンジフィルターをつけて撮ります!
▼このようなカラーフィルターをクリップオンのストロボにつけます
人物にオレンジのライトを当てることで、後ろはブルーの色味のまま人物の肌色がわかるようになりました。このときの光は街灯などでもいいと思います。
レタッチ
全体的に水色とピンクを強めて幻想的な印象にしようと思います。
▲元写真はこちら
フォトショップのカメラRAWフィルターの基本補正で色かぶり補正をマゼンタに寄せます。
そのほかの設定は画面を見つつ、お好みで調整します。
カメラキャリブレーションから青を強めます。画像ごとに適当な数値は変わりますが、背景が全体的に青っぽくなるように調整しています。
お好みで色々いじってみてください!
もう少し背景のキラキラ感を足したいので光の画像を追加します。
このような、フレアの画像を用意します。
スクリーンでフレア画像を追加。
青みをふやしただけだとさみしかったので、光効果を入れます。背景の電飾に光効果を足していきます。
調整したのがこんな感じ。
全体的にブルーからピンクの写真になって飴のような背景になりました! 中華料理屋の前とは思えませんね!
さいごに
ちなみに、この撮影方法を使った実際のメンバーページはこちら。
YENさんメンバーページのご希望は「上野の夜景バックにDJのかっこいいアー写みたいな写真がいい!」だったのですが、女の子を撮ることばっかりしてきため、その希望を聞いたとき「あーなるほどー(^^)」って言いつつ、心の中では「かっこいい……? 夜景……? DJ……? どうしよう……どうしよう……撮ったことない……!!!」って焦ってました……(^q^)
撮影までに本を読んだり、夜の撮影方法のYouTubeをみたり、レタッチの海外動画をみたりして、なんとかなりました!(YouTubeに動画をあげてくれてる方本当にありがたい……!!)
みなさんが夜にポートレート撮影をするときのお役に立てれば幸いです!
では! ありさんでした!
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