やっとかめだなも! 名古屋出身のディレクター、ちゃんれみだがね!
自社でメディアを運用するときに「社員が書いてくれない」「どうやって記事を書いてるんですか?」という質問を受けることがあります。
今回は、LIGのメンバーがどのようにしてLIGブログを書いているか? そして、ブログを書けるようになるまでの道のりについてご紹介したいと思います!
LIG全社でのルール
社員は毎月1本記事を書く
LIGブログのPR記事など以外は、LIGの社員が毎月1人1本、ノルマとして記事を書くというルールがあります。
LIGコイン制度
LIGには「LIGコイン」という、仮想通貨の制度があります。例えば、デザインの賞をとる、イベントで登壇するなど、売上のように定量だけで測れない会社への貢献を還元する制度です。
逆に、遅刻をする、指定区域以外で喫煙をするなど、罰則としてマイナスされることもあります。そしてLIGコインはチームや個人の売上に±されます。
ちなみにLIGブログは期日内入稿をすると「+20,000LIGコイン」。逆に無断で入稿期日をすぎると「-50,000コイン」です。つまり100万円の売上があっても、ブログをきちんと書かないと95万円の売上と見なされるということです。
表彰制度
LIGでは、クォーターごとに全社の締め会を行っているのですが、そこで記事のUU数やSNSシェア数などを基準にした執筆者への表彰制度があります。各部門で1位になった人は役員にご馳走してもらえるとかなんとか……。
ディレクターユニットの場合
私は2017年の4月からディレクターユニットのリーダーを務めさせていただいておりまして、当時はユニット単位でブログの管理をしていました。その頃、直近の6ヶ月で公開されたディレクターによるブログ記事の内訳がこちらです。
6ヶ月で15記事。そして、書いている人がほとんど同じという結果に……。
これは由々しき問題です。
問題点の洗い出しと対策
なぜブログが書けないのか?
まずはその問題点を洗い出し、それに対する解決策を考えました。
ネタが浮かばない・ネタの質が低い
記事が書けない大きな理由の1つに「何を書いていいかわからない」という声が多かったので、みんなでネタ出しをすることにしました。
またそれとは別に、ただ毎月のノルマを達成するためにいわゆるクソ記事を生産し、ボツが多発し、結果、公開される記事数が減少するということが起きていました。
▼例えばこんな記事 仕事のベストパートナー グミ
LIGでは、職種ごとの「ユニット」というグループがあって、ディレクターユニットでは毎週定例会を行っています。そのユニット会でディレクター同士「読みたい・書きたいネタ」を出し合い、ネタのストックをつくりました。
また、毎月最後のユニット会でそれぞれ翌月書くネタを決めて、レビューをしました。そのとき、あまりにもボツすぎるネタはふるいにかけ、記事の質を担保するようにしました。
編集側のリソース不足
Web事業部の場合、各ユニットごとに編集担当者がつき、入稿後、編集を経て公開されます。記事の執筆ができても、編集側のリソース不足がボトルネックとなり記事が公開されないという問題もありました。
そこで、編集部と話をして、ディレクター陣の入稿日を分散させることにしました。「毎週決まった本数の入稿を約束」することで、一定の編集者リソースをあらかじめ確保してもらうことにしました。
書かない人もいるから書かない
「あの人が書いてないなら自分も書かなくていい」という流れを断ち切るため、マネージャー陣にも毎月記事を書いてもらいました。そして、入稿が遅れがちのメンバーには、直属のマネージャーと同じ入稿日にすることで、管理してもらうと同時に連帯責任を持たせました。
「何より自分が意地でも毎月入稿する」ということを徹底し、雨の日も……風の日も……トラブルに見舞われた日も……朝方でも……必ず入稿日を守るようにしました。
入稿管理ができていない
「そもそも誰がいつ入稿期日で入稿したか」ということが、ユニット内で明確になっていない状況で、入稿遅れを見逃すというケースもありました。
そこで、ディレクター全員の記事のネタだけでなく、入稿期日と公開予定日が明記された管理シートを作成しました。
そして、管理は自分だけでなく、ディレクターユニットからブログ担当者を1名任命し、入稿シートの管理や、入稿日のリマインドなどを行ってもらうようにしました。
業務が忙しくて書く時間がない
これはもうブログの執筆にかかる工数を組み込んだスケジューリングをするに限るのですが、ここが一番難しい。まだまだ課題である部分です。
書いても読まれない・評価されない
せっかく時間を使って書いても、あまり読まれなかったり、評価されなかったら書くモチベーションが下がりますよね。
LIGブログでは、SNSのシェア数やはてブの登録数などを合計して♡数として表示しているのですが、これが一つの記事の人気のバロメーターだったりします。
そこでディレクターの記事は自ら積極的にシェアし、そして、シェア数だけでなく「いいね!」の数もカウントされるため、シェアをしてくれた人には感謝の気持ちをこめて「いいね!」を返すようにしていました。
自分がシェアした投稿にリアクションがあったら嬉しいし、「また次もLIGの記事をシェアしよう!」と、思ってくれるかもという期待もありました。余談ですが、これを繰り返していたら自然と自分のフォロワーさんも増えました。
対策の結果
これまでに挙げた対策の結果、その後の半年でディレクターユニットから公開された記事はこうなりました。
15本だった記事は24本に。80台だった♡数の平均は140台にまで増えました。ディレクター記事では長らく無かった「殿堂入り記事」も生まれました。殿堂入りとは、UU数や♡の数など特定の数値を超えると付与される称号のことです。
そして何よりも、LIGのディレクターってこんなにいたっけ? と思うほど書く人のバリエーションも増えました。
この施策を行って……。
- 自分が率先してやる
- みんなでやる
- きちんと評価をする
が、何事も大事だなと感じました。
今後も、ディレクターユニットからみなさんに読んでもらえるような良い記事を発信していきたいと思います。
それではまた! ちゃんれみでした!
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