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2018.02.06

ハロー!プロジェクトに絶望的に足りないものについて、UXの視点をちょっぴりまじえて考えてみた

まきこ

こんにちは、カクシンのアートディレクターのまきこです。

私はハロー!プロジェクトがとても好きなので、日頃からよくコンサートやイベントに行っています。メンバーも曲もいいし、パフォーマンスを見るのも応援するのも楽しい!

でもハロプロには、ここ何年か、絶望的に足りていないものがあると思うんです。

それは……「メンバーカラーのTシャツ」です。

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カラーTシャツの消失 〜UXの低下?

ハロプロのグループでは、メンバーごとに赤や黄、青、エメラルドグリーンといった「メンバーカラー」が割り振られていまして。

そのメンバーカラーを地色に、メンバーの名前がアルファベットでバーン! と書いてあるようなTシャツが、ツアーやイベントのたびに販売されていました。ファンの間では、好きなメンバーのカラーTシャツとサイリウムがコンサート参戦スタイルの定番だったんです。

でも、今のハロプロには、メンバーカラーのTシャツがないんですよ!

物販で毎度毎度あんなに売れまくってたのに! 客席はあんなにカラフルだったのに!!

ハロプロでは、「クールハロー」と呼ばれるブランド戦略がはじまった2014年を境に、カラーTシャツが姿を消していきました。最近のツアーで売られているのは、白地や黒地でプリントだけが申し訳程度にメンバーカラー、というある意味クールなTシャツ。

ハロプロの運営側、事務所としては以前のようなカラフルすぎる印象を抑えようという思惑があるのかもしれませんが、多くのファンはこの現状をすごくすごく嘆いています。ツアーグッズが発表されるたび、また今回もまた黒Tシャツかと落胆しています。

ここにきて突然デザイナーっぽいことを言いだしますが、これ、UXの低下ですよね。

UXとは
ユーザーエクスペリエンスの略で、ユーザーがサービスや製品などを通して得る体験や感情のこと。ここで言っている「UXの低下」とは、「ファンがハロプロのコンサートを通して体験できることの質が下がった」という意味。

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カラーTって何がいいの? 〜ユーザーニーズと手段の有効性

そもそも、私たちファンは、「好きなメンバーを応援したい」「精神的・物理的に近づきたい」「むしろ自分がそのメンバーに変身したい」という気持ちを抱えています。これがユーザーニーズ。

で、メンバーカラーのTシャツの何がいいって、公演中に着ることによって、それらのファンのニーズをしっかり満たしてくれるんですよね。

好きなメンバーのカラーを身にまとうことで、応援する気持ちをカタチにして表明できる。メンバーにちなんだ色を着ることで、ステージ上のメンバーとの一体感を増幅させることができ、あわよくばメンバーにアピールできるかもしれないという淡い期待で心も躍る。

さらに、ほぼ全てのコンサートでは、メンバーがそのツアーのカラーTを着てステージに上がるタイミングがあるため、ファンはおそろいのTシャツを着ていることになり、両者のあいだの境界があいまいになってまるで自分がメンバーの一部になったような気までしてくるかもしれません。

そうすると、おのずとコンサート全体を通しての充実感や高揚感も上がっていきます。

この効果を最大化するためには、自分の体のうち、グッズそのものやメンバーカラーの色面積が占める割合が高くなくてはなりません。そして、その瞬間その空間でしかありえないような特別感が必要です。となると、タオルやサイリウムよりTシャツのほうが有効性が高く、Tシャツなら白地や黒地ではなくて、真っ赤とか真っ黄色とか真っピンクとか、普段あまり着ないようなデザインのほうが効果があるはずなんです。

つまり、メンバーカラーを大々的に取り入れたTシャツは、ファンのニーズを満たしコンサートの満足度を上げるアイテムとして、かなりポイントが高いということですね。

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現場は今 〜満たされないニーズの向かう先

これは個人的な感覚ですが、最近のコンサートの客席では、ここ数年内のツアーで販売された白や黒のTシャツを着ている人は、ほとんど見かけません。何人ものメンバーが卒業や加入をしたり、新しくファンが増えたりもしたので、新たにTシャツを買い求める機会はかなり多いはずなんですけどね。

かわりに増えたなと感じるのは、私服のままの人と、オリジナルのメンバーカラーTシャツを自作している人。ないなら作ってしまえということだと思うんですが、そのお金をかけるなら、公式グッズを買ってもらったほうがハロプロの事務所的には当然いいですよね。

ファンだって自分が欲しいものを手に入れられて、それが運営資金の増加というかたちで好きなメンバーの助けになるなら、よろこんでお金を出します。海賊版によってメンバーの活動を阻害するようなことは、本当はしたくないんです。

でも、どうしてもカラーTが欲しい! 私は、あのときは買いそびれてしまったけど佐々木莉佳子ちゃんの、最近好きになった野村みな美ちゃんの、去年デビューした段原瑠々ちゃんのカラーTシャツを着てコンサートに参戦し、もう一度あの充実感と高揚感を感じたいんです!

カラーTシャツが復活する日 〜UXの向上へ

これほど待ち望んでいるカラーTシャツの復活が、もしも現実のものになったなら。

歓喜と物欲で目を輝かせた人々が物販に押し寄せ、カラーTシャツは飛ぶように売れ、財布の紐がゆるんだファンが他のグッズまで爆買いし、客席は新しいTシャツを着た人たちで埋め尽くされ、ライブ中は充実感・高揚感マシマシで、その興奮冷めやらぬうちにカラーTを着たままで帰路につくファンが続出、偶然おなじ電車に乗り合わせた人が何のTシャツかと興味を持ち、のちに新たなファンとなる……。

そんな未来が、ありありと想像できますよね!

この状況って、ファンも事務所もうれしいし、メンバーだってきっと喜ぶだろうし、みんながハッピー。ハロー!プロジェクトって、アイドルって、そういう世界であってほしいですよね。

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ということで、ハロプロに足りないものは何かという個人的なテーマを掘り下げてみました。UXの話はむりやりねじ込んだ感がすごかったですが、みなさんもこんなふうに身近な事柄のUXについて想いをはせてみてはいかがでしょうか。

さて、ハロー!プロジェクトは、今年でちょうど20周年。クールハローの流れにひと区切りつけるいい機会ですし、春からはじまる各グループのコンサートツアーでは、めいっぱいカラフルなメンバーTシャツが発売されることを期待しています!

j a v a