こんにちは、LIGの人事のあきとです。
人事を担当して早10ヶ月。僕が入社当時は約90人だった社員数も今では、100人を超えるまでになりました。2018年にはいくつかの新規事業スタートを控えており、会社も順調に成長を続けています。
社員が増え、会社が大きくなっていくのは喜ばしいことなのですが、一方で人事として気をつけなければいけないことがあります。それは、従業員のコンディション管理です。
これまでは、日々のコミュニケーションで一人ひとりが抱える課題やコンディションの変化を把握してきましたが、組織の規模的にそろそろ僕だけの力では限界です。
ああ、どこかに従業員のコンディションを管理できる良いツールはないだろうか……
そんな悩める僕ですが、毎月たった3つの質問に回答してもらうだけで、社員のコンディション変化を発見できる画期的なツール「Geppo」の担当者に話を伺う機会を得ました。
今回は、サービスの立ち上げから携わっているヒューマンキャピタルテクノロジー渡邊さんに、「Geppo」の導入のメリットや魅力について詳しく話を伺うことができました!
- 人物紹介:渡邊大介さん(右)
- 1982年、埼玉県生まれ。青山学院大学卒。2006年サイバーエージェントに入社。2014年10月より人事へ異動、新卒採用責任者へ。2017年7月に設立されたリクルートとサイバーエージェントの合弁会社「株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー」へ取締役としてジョイン。趣味はランニングで、20〜30km走ったのち銭湯でサウナ→水風呂コースが最近の定番。
この「Geppo」って何がスゴいんですか?
ー 従業員に答えてもらう「3つの質問」とは、どんなものですか?
3つの質問は「仕事満足度」「人間関係」「健康」に関連したものになります。
この3つは、ある研究機関でデータが挙がった「離職の原因トップ3」なんです。数万人の就業実態調査から、退職や休職の要因を導き出し、3つの質問で多くの人事課題を網羅できるように設問を設計しました。
※こちらはサンプル画面です
それぞれ「大変良い」「良い」「普通」「悪い」「大変悪い」の中から回答を1つ選択することができます。晴れマークは「良い状態」、天気が悪くなるほど状態が悪化していることを意味します。
※こちらはサンプル画面です
社員に毎月1回この質問に回答してもらい、「大雨がある」「小雨が2つ以上ある」「前月よりも2段階以上評価が落ちている」など、なんらかの課題を抱えている可能性がある社員がいた場合はアラートで通知されます。
人事担当者は、このアラートを参考に該当する社員と面談を設定したり、課題解決のための対処法を検討することが可能になります。
※こちらはサンプル画面です
ー こんなにシンプルな質問で、社員のコンディションが把握できるんですか?
あえて必要最低限の質問に絞って社員の負荷を減らすことで、回答率を上げて管理しやすい設計にしています。100問ぐらい回答する大規模な調査が1年に1回の健康診断だとしたら、「Geppo」は体温計のようなイメージで捉えてもらえるとわかりやすいと思います。
あと、任意項目としてフリーコメントの入力も可能です。「仕事満足度」「人間関係」「健康」の回答に対する理由の補足や、経営や人事に伝えたいこと等があれば自由に記入できます。
※こちらはサンプル画面です
設問内容も自由に設定できるので、個人的な悩みやコンディション、組織についてなど目的に応じて、様々な意見を集めることができます。
ー 集めたデータはどのように管理されますか?
管理画面の使いやすさにもこだわっていて、レポートの入力率や入力内容をリアルタイムでアップデートできるなど、変化値がひと目でわかるような仕様になっています。
※こちらはサンプル画面です
ー 確かにわかりやすい!社員は実名で記載するんですね。
一般的な診断ツールは匿名のものが多いんですが、その場合、コンディションが悪そうな人がいても該当者が判明せず、対処のしようがないという課題があるため、「Geppo」は実名記載にこだわっています。
ー たとえば、「人事担当には見えない離職意志」など、なかなか本音の回答が得られないことはありませんか?
十分にありうると思います。ただ、「Geppo」は100%社員のコンディションを網羅することが目的ではなく、社員から出るアラートにいち早く気づいて、手を打つためのツールとして有効活用してほしいですね。現状だと質問の回答率は平均90%とかなりの高回答率を維持できています。継続的に アンケート → 対応 を実施することで、最初は回答を敬遠していた人でも徐々に心をひらいてくれるようになります。
「匿名×本音」のアンケート調査はネガティブ意見を作り出してしまうことも多くなりますが、僕たちは「実名×本音」の組織を作り、より社員が気持ちよく働ける環境づくりを目指しています。
ー 管理コストを削減しコミュニケーションに注力したいのですが、運用も代行してくれるんですか?
人事担当者に代わって面倒な運用の代行も行っています。「入力促進」「回答読み込み」「アラート設定」「仕分けレポート」などの負荷の高いオペレーションを当社で請け負っています。
専門の担当者がそれぞれデータを目視し、3人のうち「対応したほうがいい」という意見が2人以上の場合にアラート通知をするというスタイルで行っています。
※こちらはサンプル画面です
運用代行を我々に委託いただくことで、人事担当者は従業員と向き合う時間をより多く確保することが可能です。企業が抱える人材・労働面での課題や問題を早期発見、貢献できるのが本ツールの強みです。
「Geppo」を導入すると何が変わるの?
ー 人事としていちばん気になるのがアラートが出た時、すぐに対処できなかった場合、不満が出るのでは?ということなんですが……
たしかに月次で解決できる問題数には限りがあります。例えば「Geppo」を導入しているサイバーエージェントでは対応できなかった社員の不満はリスト化し、良きタイミングで声をかけるようにしています。そうやって気にかけることで、不満を軽減できるように働きかけています。
面談においても「相手がどんな課題を持っているのか」という情報を事前に知ることができるので、「最近どう?」ってところから始まるよりも、短時間で深い話ができるというメリットもあります。面談の履歴を管理画面上に残せるので、回数を重ねるほど深い話ができるようになっています。
※こちらはサンプル画面です
オプション機能として、従業員が入力したデータをキーワード等で検索することが可能です。たとえば新規事業を始めるタイミングで、関連する内容でソートをかけ該当する人をピックアップするなど、人事配置を考える際にも活用できます。社員のコンディション管理だけでなく、社内の適材適所を教えてくれる一石二鳥なツールなんです。
ー 本当に便利なツールですね。実際に「Geppo」を導入した企業では、どんな成果が出ていますか?
表面上は見えていなかった社員のコンディションが浮き彫りになること。問題ないと思っていた従業員が実は重い課題を抱えていた、なんてパターンも珍しくありません。コンディションを把握しつつ、月1のコンスタントな面談で従業員をケアすることは、成果を上げるためにかなり効果的だと思います。
また、サイバーエージェントでは「Geppo」でのコンディション管理を続けていることで、「え、いきなり!」といった形の退職がなくなりましたね。長年運用していくことで、 “本音で語り合う文化” も生まれてきました。これはやはり実名で回答しているからだと思います。匿名のツールだと、どうしてもネガティブな内容ばかりが書き込まれて荒れることが多いんですが、「Geppo」の場合は前向きな意見も多く聞かれますね。
ただ一方的に従業員のコンディションを把握するだけのツールではなく、コミュニケーションのツールとしても高い利用価値があると考えてます。
LIGにも「Geppo」を導入することにしました
渡邊さんからお話を伺い、人事としてとてもこのツールに興味が湧いてきました。ちょうど新年が始まり、新しいツールを試すにはピッタリのタイミングです。実際にLIGでも「Geppo」を期間限定で導入してみたいと思います。
毎月3つの質問に答えるだけでどんな課題やコンディション変化が見られるか、ツール導入後の成果や結果については、後日改めて記事にします。
従業員コンディション変化発見ツール「Geppo」
「Geppo」は、サイバーエージェント社が社内で運営する適材適所を目的とした独自アンケートシステムの考え方をベースに開発した、”従業員のコンディション変化発見ツール”です。
従業員に「仕事満足度」「人間関係」「健康」の3問に絞った簡単なアンケートを行い、問題となりそうな兆しを素早く一目で把握、面倒な運用業務は全て代行してくれます。
「システム」と「オペレーション」をセットで、社員数に応じた導入しやすい価格となってます。
「こんなツールを探していた!」という人事担当の方は、是非検討してみてはいかがでしょうか。