こんにちは、さささんです。
みなさんは普段提案書の書き方のパターンを持っていますか? 提案内容によって書き方を変えるのがベスト。そのために、まずは基本的な書き方を覚えておくことが必要です。
今回、
- ある顧客から Web サイトのリニューアルの相談があった
- 提案前のオリエンテーションとヒアリングが終わっている
という想定シチュエーションのもと、提案書の作成方法を紹介していきますね。
目次
まずはどんな流れにするかを考える
提案書の構成は、大きく 3 つの構成に分けられます。
- 現状分析
- 課題抽出と目標設定
- 課題解決のための施策
「現状分析」のパートでは、ヒアリング内容や各種データをもとに現状分析を行います。「課題抽出と目標設定」のパートでは、現状と本来の目的(ゴール)とのギャップから課題が何であるのかを明確にします。「施策」のパートでは、課題を解決するための具体的な施策内容を提示します。
目的を達成するための手段や施策を提案するために、「現状分析」パートと「課題抽出と目標設定」パートが重要になります。
提案書の基本的な目次例とその内容
提案書の基本的な目次例と内容を紹介します。
提案書の目次例
提案書の内容によってさまざまありますが、ここではオーソドックスな項目を並べてみました。
- 表紙
- 目次
- はじめに
- 与件の整理
- リニューアルの目的
- 現状分析
- 課題抽出
- 課題解決のための施策
- サイトマップ
- スケジュール
- 体制図
- 御見積
- さいごに
表紙
はじめに目にするものが 表紙 です。シンプルな表紙でも良いですが、提案内容にあった表紙を用意すると効果的です。最低限、以下は掲載しましょう。
記載内容(例)
- 顧客名
- タイトル
- ご提案日
- 自社名
目次
枚数の多い提案書においてはマストです。何ページ目にどの内容が記載されているか記述しましょう。
記載内容(例)
- ページタイトル
- ページ番号
はじめに
提案書や企画書は「ラブレター」に例えられることが多いです。機会をくださった顧客への感謝の気持ち、ご提案への想いを書くと良いでしょう。
与件の整理
ご提案前にヒアリングした内容から与件を整理しましょう。
記載内容(例)
- 顧客企業名(必要に応じてご担当者の氏名)
- プロジェクト名(制作内容)
- 背景
- 目的
- 課題
- ご予算
- 納期
- 競合
リニューアルの目的
ヒアリングした内容からどんな目的を達成するのか、どうなりたいのか、あるべき姿を記載しましょう。目的は必ずしも 1 つではないので、複数ある場合はすべて記載しましょう。
現状分析
次の章以降で「課題抽出」および「課題解決のための施策」をおこなうため、市場調査や現在の Web サイトの分析をおこないます。分析に関しては客観的なデータを用いて分析することが大切です。もし顧客からデータを開示していただけない場合は事実と仮説を織り交ぜて分析すると良いでしょう。やるべきことの例は以下のとおりです。
記載内容(例)
- 市場調査
- 現在のWebサイトの分析
課題抽出
前述したとおり、現状とゴールとなる目的とのギャップから課題を抽出します。
課題解決のための施策
施策に関してはありとあらゆるものを制限なしで出してみましょう。ご予算や納期などの前提条件もあるので、最善な手段と施策を選択しましょう。
サイトマップ
Web サイトを制作する場合、制作期間と御見積を算出するために規模感を把握する必要があります。そのため、どのようなページを用意するかサイトマップを作成しましょう。各ページのなかにどのようなコンテンツを内包するか、あらかじめ整理しておくと制作期間と御見積の精度も向上します。
スケジュール
今回のご提案内容だと、いつプロジェクトのキックオフをおこない、いつ Web サイトがリリースされるのか、制作側の組織内のリソースを確認したうえで工数を算出しスケジュールを引きます。制作フェーズや制作工程ごとにスケジュールを引くようにしましょう。 スケジュールは制作側だけの都合では引けないので、ヒアリングの際に顧客側の確認日数や最低限必要な検収期間を確認しておくと良いでしょう。
体制図案
提案書には体制図も必要です。顧客側と制作側でプロジェクトに関係する人物や担当部署・職種・役割を記載しましょう。また会社間の連絡窓口も分かるようにしましょう。
御見積
御見積に関しては、提案書に記載する場合は項目が増えすぎないように注意しましょう。もし詳細の御見積を提出する必要がある場合は、御見積書を作成して別紙として用意している旨を記載するようにしましょう。ご提案の段階では、要件を詰めきれていないため「概算御見積」とするのがベターです。
さいごに
「はじめに」のページを用意した場合は「さいごに」のページを用意しましょう。提案内容のまとめを記載しても良いですし、締めのご挨拶を記載しても良いでしょう。
まとめ
本日ご紹介した内容は基本的な内容です。場合によって大きく目次を変えることも多々あります。提案書として筋が通っていれば良いと思います。提案書は日々訓練ですね。提案マスターになれるように一緒に頑張りましょう。
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