【究極の食中酒】宮城の地酒「伯楽星」のこだわりがすごい

さき


【究極の食中酒】宮城の地酒「伯楽星」のこだわりがすごい

こんにちは! そして初めまして。ゲストハウスLAMPのホールスタッフをやってますサキです。

みなさんは「伯楽星」というお酒をご存知でしょうか。華やかな大吟醸ブームとは一線を画す、香りと甘さも控えた最高に食事に合うお酒です。LAMPでは、基本的に長野の地酒のみ提供しているのですが、伯楽星(宮城県)だけは特別に仕入れています。

なぜなら洋食にも和食にも合うおいしいお酒だから。

 

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「究極の食中酒」と呼ばれる「伯楽星」。

初めて伯楽星を飲んだとき、食事にとても合いすぎて、「なんだこのおいしくて食事に合うお酒は!!」と感動したのがきっかけです。今回、そんな「伯楽星」の製造元である、新澤醸造店の杉原健太郎さんに伯楽星の魅力をたっぷり聞いてきました。

hakuraku 人物紹介:杉原さん
新澤醸造店の専務取締役。最初は静かな感じだが、日本酒について語り始めるとものすごく熱い。が、家ではほとんど日本酒は飲まないらしい。意外。
新澤醸造店
新澤醸造店は1873年(明治6年)に創業。140年近く宮城県大崎市三本木町で酒造りを続けるが、2011年の東日本大震災で蔵が全壊。同年11月に70km離れた山形県との県境にある川崎町に蔵を移転。「あたごの松」や「伯楽星」を作っている

こだわりその1. 直売はしない。厳選された地酒専門店のみに卸す

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私達は伯楽星を直売しません。地酒専門店(以下酒屋さん)にのみ卸し、酒屋さんに売っていただいています。理由は、お酒の需要が減ってからも、酒屋さんが売れるきっかけを作ってくれたから。酒屋さんとの関係を大切にしたいんです。

昔は日本酒、特に普通酒と呼ばれるものが一家に一升あるのが当たり前で、毎日飲むものだからどんどん売れました。売れるから先代の社長も、普通酒をたくさん作って売ってたんです。

普通酒とは
米の磨きの度合い(精米歩合)が下記の分類にあてはまらないものや、醸造アルコールを白米重量の10%以上(本醸造は10%以下)使用しているものを指す。
  • 大吟醸酒 精米歩合50%以下(玄米を50%以上削ったもの)
  • 吟醸酒 精米歩合60%以下
  • 本醸造酒 精米歩合70%以下

しかしその後、お酒の需要が減り、売り上げが減ってしまいました。一家に一升のお酒を置くことは少なくなったんです。いまでは、ほとんどの人が「日本酒はお店で飲むもの」になりつつあります。家で飲んでも、毎日1~2合飲む方は減ったように思います。

saki_伯楽星ツアー_170218_0047 そんなときに酒屋さんががんばって売ってくれた。

そうです。いろいろな飲食店に熱心にすすめてくれたんです。日本酒を売っていただく酒屋さんの存在は、酒蔵にとってとても大きくて、今も地域の飲食店や日本酒を売ってくださる酒屋さんとの信頼関係はとても大切にしています。やっぱり酒屋さんにとっていい酒蔵でいたいですから。

また、いまはお酒を卸す酒屋さんを40軒ほどに絞っています。

saki_伯楽星ツアー_170218_0047 どうしてですか?

酒屋さんに頼まれたお酒は必ず提供できるようにしたいからです。卸してほしいと声をかけてくれた酒屋さんには、待っていただいています。数が増えると発注も増えて、既存の酒屋さんに卸せなくなる可能性があるので。酒屋さんとは、お互いに常にWin-Winの関係でいられるようにしたいんです。

saki_伯楽星ツアー_170218_0047 既存の酒屋さんとの関係をなにより大切にしているんですね。

こだわりその2. どんな料理にも合う「究極の食中酒」を作る

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先代から引き継いだとき、新澤醸造店は経営危機に陥っていました。どうやって生き延びるか、現社長も悩んでいたとき、様々な酒蔵のお酒を飲み歩き、研究したんです。

研究して見えてきたのが、インパクトのある香り、主張の強い味を持った日本酒が主流だけど、その真逆をいくお酒がないということだったんです。具体的に言うと、食事を引き立たせる控えめな香りとすっきりした後味を持ったお酒がない。

かといって過剰な炭濾過をしたスカスカの酒質では意味が無い。新澤醸造店ではそれを追求し、食前でも食後でもない「究極の食中酒」造りを始めました。

ちなみに、今でこそ日常化されている「食中酒」という言葉は現社長がこの頃(16年前位)に誕生させた言葉なんです。

マリアージュではなく「食事」に合うかどうか

「究極の食中酒」と一言で言っても、マリアージュとは違います。食事全般と合わせても飲みやすいお酒なのが重要です。

こちらに伯楽星をご用意しています。まずは飲んでみてください。

 

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saki_伯楽星ツアー_170218_0047 おいしい〜!!

それじゃあ、牛丼用意しておきましたので、ご飯を食べたあとにもう一度飲んでみてください。

 

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では、もう一度試飲してみてください。

 

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え!? すごい甘みが出たと思ったら、後半のぬけがとてもいいですね! さっきより飲みやすくなってる!!
mame_伯楽星ツアー_170218_0054 本当だ! 飲む前の苦味やとげとげしさが全く消えて、甘み、香りを感じたあとにすっと抜ける。牛丼の肉々しさをきれいに洗い流してくれる……まるで春の雪解け水のようですね! うまい!!

そうなんです。少し詳しく説明しますね。満腹中枢が「これ以上糖分(エネルギー)はいらない」と認識し始め、さらに舌に残る塩分などの余韻が、より伯楽星の繊細な甘さを感じやすくさせてくれます。
最後はさわやかな酸味と渋味が口中を洗い流し、スッキリきれいな後味、キレを演出してくれます。

過剰な香りと甘さに頼らない、箸と杯がすすむお酒、よりお料理を美味しくするお酒、これが「究極の食中酒 伯楽星」なのです!

mame_伯楽星ツアー_170218_0054 なるほど! 料理を引き立たせてくれる究極の食中酒、恐るべし!!

こだわりその3. 「うまい酒」を作るための徹底的な合理化

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この酒蔵の機械は、とても高価なものから、前の蔵で使っていた古いものまで色々あります。それら全て、今の伯楽星になくてはならないものです。しかし、機械化はあくまで合理化の手段であり、機械を操作するのは人。最終的にお酒を作るのは機械ではなく人なんです。

 

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ではなぜ色々な機械を導入することになったのかというと、「より良い環境」で「よりうまいお酒を作る」ためです。

「より良い環境」とは、健康的な環境でお酒づくりをすることです。機械を使わなかった時代は、人が24時間体制で管理し、夜中も早朝も作業していました。それが、この機械を導入することで、朝9時から17時までの出勤でよくなったんですね。すると、全員が気持ちよく働くことができ、一時的なシーズンの忙しさで疲れ果てることもなくなり、業務でもミスも少なくなりました。

 

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環境が整ったことで、酒造りの過程の全データを蓄積し、自分たちが理想とするブレのないお酒を作れるようになりました。これは「よりよいお酒」を作るために非常に重要で、今まで杜氏(とうじ)が感性で行っていたものを見える化し、杜氏がいなくても誰もが作れるようなったんです。

伯楽星はLAMPでも飲めます!

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冒頭でも伝えましたが、今回紹介した「伯楽星」はLAMPでも飲めます! 数少ない特約店が信濃町にあるおかげで、LAMPでも仕入れることができているんです。

LAMPで仕入れているのは「伯楽星 純米吟醸」で800円からご用意しています。「食中酒」という名の通り、LAMPで提供している洋食にとても合うので、どの料理でも楽しんでいただけますよ。ぜひお試しあれ〜!

おわりに

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通常、半日くらいで終わる酒蔵見学だそうですが、LAMP一行は興味を持ちすぎて、また質問を投げすぎて丸1日の酒蔵見学ツアーになってしまいました。このツアーをアテンドしていただいた峯村さん、なんでも聞きまくる素人集団に真摯に応えていただいて、夜もご一緒し最高のおもてなしをしていただいた杉原専務、本当に本当にありがとうございました!

伯楽星の素晴らしさを少しでもお客さまにお伝えできるよう、ホールスタッフ兼女店長として、今後もがんばっていきたいと思います!
それでは、また!

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さき
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さき

LAMPホールスタッフ

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