コードを1行も書かずにFacebookのチャットボットを作れる「Repl-AI」がスゴイ

コードを1行も書かずにFacebookのチャットボットを作れる「Repl-AI」がスゴイ

うらら

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こんにちは、エディターのうららです。

DSC_452 人物紹介:うらら(@urarabon
LIGブログDevRel記事担当のエディター。プログラミングを幅広く勉強中。ボットに興味あり。

2016年4月にLINE BotとFacebookメッセンジャーBotのAPIが公開され、ボットが今注目を集めています。通常、ボットの作成にはプログラミングの知識が必須です。しかし、プログラミングをしなくてもボットを作れるサービス「Repl-AI(レプルエーアイ)」が、実は今年の4月にリリースされていたのをご存知でしょうか?

今回はこの「Repl-AI」を使い、サイトへのお問い合わせを自動で返信してくれるチャットボットを作ってみたいと思います。

ボットに返信してもらって、仕事を楽にするぞ〜!

そもそもボット(bot)とは?

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「ボット(bot)」とは、自動で何かをしてくれるプログラムを指します。本記事では、チャット上で自動的に発言するプログラム(チャットボット)をボットとします

画像はこれまでに400万人と会話をした女子高生AIの「りんな」。今日はこんな感じの自動で返答してくれるボットを作ります。

 
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通常は、ボットを作りたいときはプログラミングをして作ります。例えばこちらはNode.jsという言語を使い、ボットを作ったときのソースコードです。

チャットボットツール「Repl-AI」とは?

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今回使うチャットボットツール「Repl-AI」は、インターメディアプラニング(IPI)とNTTドコモが共同開発し、2016年4月にβ版が公開されました。以下、ツールの特徴です。

Repl-AIの特徴
  • プログラミングなしでブラウザ上にて対話式のボットを作れる
  • ドラッグ&ドロップで直感的な操作が可能
  • ボットの確認をRepl-AI上からおこなえる
  • docomo Developer supportのアカウントで入れる

それでは、この「Repl-AI」を使ってチャットボットを作ってみましょう。

チャットボットを作るための下準備をしよう

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こちらが今回お問い合わせのチャットボットを作る、「dotstudio」というECサイトです。より多くの人にIoTの楽しさが広まるように、簡単にテクノロジーに触れられるアイテムや、「自分で作れる」をコンセプトにしたキットなどを展開しています。

質問内容の洗い出し

まずスプレッドシートに質問と回答を洗い出します。

 
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ECサイトのお問い合わせなので、送料や到着日などの発送周りや、キャンセルや返品といった対応も想定されます。質問を洗い出し、「購入について」「発送について」「商品について」といった種類ごとに分けてみました。

docomo Developer supportアカウントの取得

Repl-AIを使うには、docomo Developer supportのアカウントが必要です。事前に登録しておきましょう。

チャットボットツール「Repl-AI」を使ってみよう

下準備が終わったらいよいよチャットボットの作成に入ります。

1. プロジェクトの作成

Repl AI

Repl-AIのトップページからログインし、プロジェクト名とプランを決めます。

Repl-AIは、ひとつ目のプロジェクトを作成した日から30日間無料で使えます。使いたいボットの数に応じてプランを選択しましょう。

 
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登録するとこのように表示されます。

2. ボット名とシナリオ名を決める

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次に、「新規作成/インポート」からボット名を決めます。

 
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今回は、「contact」というボット名にしました。

 
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次はシナリオを作ります。「新規作成/インポート」を選びましょう。

 
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テンプレートシナリオを選べます。簡単な挨拶ができる「挨拶シナリオ」と、ニュースや検索など他のツールと連携できる「連携ボットシナリオ」がありますが、ここでは「挨拶シナリオ」を選びます。

 
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「新規作成/インポート」をクリックすると、実際にボットをつくる画面が開きます。ここからは、実際にシナリオを作って行きます。

3. シナリオを作っていこう

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これがボットを作る画面です。

ここがRepl-AIで私が最も気に入った箇所。このように、ドラッグ&ドロップでボットの流れを作れるんです! こういったWebツールを使ったことがない方でも直感的に操作ができるって、かなりすごいですよね?

 
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先ほど「挨拶シナリオ」を選択したので、挨拶のテンプレートが組まれています。ひとまず、左下にある「保存してデプロイ」から保存しましょう。

画面上にある、赤と青の箱をいじると編集できます。

 
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保存には少し時間がかかります。保存が完了するとこのような画面が表示されます。

4. Repl-AI内で動作の確認をしよう

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次は、さきほど保存したシナリオの動作を確認します。Repl-AIは、ツール内で自分が作ったボットの動作確認ができます。「シミュレータ」をクリックしましょう。

 
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すると先ほど保存した挨拶シナリオの会話が流れてきました。画面映っている女性は、左側のメニューで、男性となぜか犬にも変更できるようです(笑)。

 
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動作を確認できたら、具体的に中身を作っていきます。質問が多かったので、最初の質問には数字で回答してもらうようにしてみました。

dotstudioお問い合わせ用bot
dotstudioお問い合わせ用botです。どのようなサポートをご希望ですか? 購入については1を、発送については2を、商品については3を、返品やキャンセルについては4を、それ以外の方は5を入力してください。

文量が多く、少し見にくくなってしまうので改良が必要ですね(汗)。この質問に対し、例えば1と回答すると……。

dotstudioお問い合わせ用bot
購入についてですね!トピックを選択してください。(1)支払い方法、(2)領収書、(3)注文方法、(4)商品以外に必要な金額、(5)その他

という返事を出すようにしてみました。

 
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また、単語を登録し、それに対する回答するものも作りました。

 
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単語は何個でも登録できます。

5. Facebookと連携しよう

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作ったボットをシミュレータで確認して、問題なけばFacebookと連携します。画面にある「Facebook」をクリックします。

 
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自分のページを選び、設定をクリック。

 
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連携はこれで完了! 簡単!

お問い合わせの返信は自動化できたか……?

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ちゃんとボットが動くか確かめます。なにかメッセージを送ってみましょう。

 
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じ、自動で返信が来ました!

 
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あ、「キャンセル」が平仮名になっていますね。

 
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恥ずかしい……。再度、ボット作成画面を開いて修正してみましょう。

 
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デプロイして保存した後、メッセージを送信。よかった、ちゃんと直ってますね。それにしても簡単でした。

ほかの部分もきちんと動いているか、確認してみました。

 
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「送料はいくらですか?」という問いに対し、ちゃんと金額を答えています。自分で返答しなくていいのは楽ですね!

まとめ

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ということでRepl-AIを使って、サクサクとチャットボットを作ってみました。個人的にいいなと思ったのは以下の3点です。

  • プログラミングの知識がなくてもすぐに作れる
  • Facebookとの連携がとても簡単
  • お問い合わせに対応するタスクを減らせる

より幅広い質問に対応させるには、質問や回答を登録する必要があります。作るのに時間はかかりますが、人力を一部自動化することでタスクを減らせたり、見込み客の質問へ迅速に回答できたり、作成にかける時間以上の効率化を望めそうです。

みなさんもRepl-AIでお問い合わせの自動化に、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう?

Repl-AIを使ってみる

それでは!

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LIGにはインターンから参加して丸3年いました。DevRel記事担当のエディターで、IoTなことしています。読書(森博嗣)とうどんが好き。IoTのECサイトをやってます :) 詳しくはこちら:dotstud.io

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