ECサイトのWeb接客ツールを比較してみた【2016年最新版】

ECサイトのWeb接客ツールを比較してみた【2016年最新版】

うらら

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こんにちは、エディターのうららです。

皆さんは最近、ECサイト(ネットショップ)を中心に導入が進んでいる、「Web接客ツール」というマーケティングツールをご存知でしょうか?

今年5月に発表された調査結果では、スマホからのEコマース関連サービス利用者数が5,000万人に迫る規模に成長しているとのこと。現代では、実店舗では当たり前の“ 来訪者に合わせた提案・コミュニケーションをWeb上でもおこなうこと ”が必要とされています。

 
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GAP Japan Official Online Store

ECサイトを訪れた際、このように会員登録用のバナーやおすすめ商品がPOPで出てくることがよくありますよね。サイトに訪れる回数や属性によってPOPの種類を分けたりしながら、店舗さながらの接客をしてくれるのが「ECサイトWeb接客ツール」です。

 
<Web接客ツールを導入することで改善・向上される項目>

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多くのECサイトが広告などの集客に注力していますが、コストをかけて集客しても、実際は来訪者のほとんどが何も購入せずにサイトを離脱しています。そこで、集客コストをかけずに売上を上げる手段として、手軽に導入できるWeb接客ツールが今注目されています。この記事では、初心者から上級者まで、ECサイトに取り入れたい話題のWeb接客ツールを選定し、機能の特徴や料金などをご紹介します。

各社Web接客ツールの比較表はこちら ▼

2016年最新版 ECサイトWeb接客ツールまとめ(比較表あり)

1. AIによる自動Web接客ツール「ecコンシェル」

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https://ec-concier.com/

NTTドコモ社が提供する、ECサイトのCVR改善に特化したWeb接客ツールです。PKSHA Technology社と共同開発のAI(人工知能)が、サイト内の購買履歴やアクセスログなどのさまざまなデータを収集し、来訪者に合わせて最適な商品やキャンペーンを案内します。配信されるクリエイティブは自動最適化されるため、運用がシンプルで簡単に使えることが特長です。

購入に繋がったお客さまの属性に似た別のお客さまに対し、自動で同様のアクションをおこなったり、特定のページを何度も訪問しているお客さまに特定ブランドやキャンペーン情報を配信するなど、CVRを改善するための接客手段の多くを、AIが自動で判断し実施してくれます。また、国内では無料プランが存在する唯一のWeb接客ツールです。費用とツール運用負荷を抑え、購入率を上げることが得意なツールです。

2. 多機能Web接客ツール「KARTE(カルテ)」

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https://karte.io/

プレイド社が提供する、多機能Web接客ツールです。複雑なセグメントを作成することができるため、高リテラシーのユーザーにおすすめのWeb接客ツールです。チャット機能、SMSやLINEでのメッセージ送信、ブラウザ通知、モバイル通知など、お客さまとのコミュニケーション手段が多く、さまざまな接客テンプレートが用意されていることが特長です。

接客アクション以外にも、「どこから訪問したのか」「新規か既存顧客か」などリアルタイムのアクセス解析に優れており、顧客DBとの連携や来訪者のグルーピング、マーケティングオートメーションツールとの連携など、Web接客以外の機能も豊富です。

3. 多機能Web接客ツール「FLIPDESK(フリップデスク)」

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https://flipdesk.jp/

Socket社が提供する、多機能Web接客ツールです。訪問者の訪問ルートやサイト内での行動を自動的に習得し、その情報をもとに購入可能性の高さ、サイト内で迷子になっているかなどをグルーピングします。クーポンやバナー表示、ダイレクトメッセージなど、さまざまな接客アクションが用意されているツールです。ポップアップ以外にもチャット接客に力を入れており、グループのみならず個人を対象として接客することができます。

外部のオーディエンスデータ(Intimate Merger等)との連携もおこなえるため、データを積極的に活用したいマーケターにオススメです。もともと「スマートフォンEC向け販促プラットフォーム」という位置づけでしたが、現在はマルチデバイス対応のプラットフォームとして、サービスの範囲を拡大しています。

4. クーポン配布特化のWeb接客ツール「ZenClerk(ゼンクラーク)」

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https://www.zenclerk.com/

Emotion Intelligence社が提供する、クーポン配布に特化したWeb接客ツールです。クーポン配布の際にお客様の反応の予測、感情を解析する人工知能が自動的にABテストをおこない効果を改善し、徐々に好意的な反応を示すと予測された層にのみクーポンを配布していくという仕組みです。「アクションをおこなわない」という選択を含めたさまざまな種類のアクションがあり、クーポンがなくとも購入するようなお客さまには割引無しの価格で購入してもらえるようになります。

ZenClerkは機械学習を取り入れており、クーポンを配布するためのツールというよりは、「配布しないでも購入する人はだれか?」「クーポンを配布しないと買わない人は誰か?」を見分け、クーポンの効率的な配布をおこないます。

5. 離脱防止をクイックに対策するWeb接客ツール「f-tra CTA(エフトラ CTA)」

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http://f-tra.com/ja/efo/

f-code社が提供する、離脱防止対策に特化したWeb接客ツールです。ブラウザを閉じようとしたユーザーにおすすめ商品や値引キャンペーンのクリエイティブを表示したり、最初の1~2ページのみで離脱しかけたユーザーに対してキャンペーンやお得情報をダイナミックにアピールすることで、離脱を防止しつつサイトのコンバージョンを増やします。

また、Facebookのいいね!ボタンやメルマガ登録用のメールアドレス入力フォームなど、特徴的な接客アクションが用意されています。

まとめ

各社Web接客ツールの比較表 ▼

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せっかくコストをかけて集客してきたユーザーに対して、何のアクションもせずに離脱させてしまうのは本当にもったいないです……。Web接客ツールを導入することで、ユーザーが求めているコミュニケーションを実施することができます。

無料で始めたい方や、購入率アップが目的の方は、導入も利用も簡単な「ecコンシェル」が良さそうですね。サイト来訪者を細かく分析し、さまざまな種類の接客アクションをおこないたい方は、多機能Web接客ツールの「KARTE」や「FLIPDESK」がおすすめです。

それぞれ強みが異なるので、ご自身のサイトの課題を見極めた上で最適なサービスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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LIGにはインターンから参加して丸3年いました。DevRel記事担当のエディターで、IoTなことしています。読書(森博嗣)とうどんが好き。IoTのECサイトをやってます :) 詳しくはこちら:dotstud.io

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