こんにちは。
野田クラクションベベーです。(@nodaklaxonbebe)
夏のお遍路は過酷! 27番礼所「神峯寺」目前で弟弟子の岸波モンキー・パンチが……
一緒に同行していた弟弟子の岸波モンキー・パンチがリタイヤしてしまいました。フリースタイルラップを仕掛けても誰もアンサーしてくれないのが、ちょっぴり切ないですね。
今回は、28番礼所「大日寺」(だいにちじ)から30番礼所「善楽寺」(ぜんらくじ)までの道のりを一人で旅しました。その道中で感じたことをまとめたいと思います。
それでは、ダイジェストをどうぞ!
一人で歩いて気づいた! 改めて”歩きお遍路は過酷だ”ということ。
荷物が増えて足腰への負担がひどくなった……
モンパチのリタイヤで一人歩きお遍路になり、いろいろと大変なことが増えました。
それは……
約10キロの荷物が15キロ近くまで増えたことや、
分担していた作業をすべて一人で対応することなど、
ありとあらゆることを自分で解決せねばなりません。
特に大変なのは、写真を三脚を立てて自撮りをすることですかね。ピントが合わないことが多々ありまして、一回の撮影で10分ほどかかることも。
35度以上の猛暑の中、15キロ以上の荷物を背負いながら一人ですべての仕事をこなすのは、素手で熱々のおでんを触るくらい辛いです。
一人になったからこそ分かる身近なモノの便利さ。
2人で歩いてたときよりも、いろいろなことに気づきます。
例えば、僕が被っている菅笠(すげかさ)。
直射日光からの攻撃を防いでくれたり、雨天時は身体を守ってくれたりします。また、この帽子を被っていると四国の人が「お遍路さん」だと理解してくれるので、とても助かっています。
こちらは、僕が履いている靴(臭そうですが臭くないです)。
1年以上履いているお気に入りの靴ですが、歩きお遍路には向いていないため、しっかりとしたウォーキングシューズを買うことをオススメします。
そして、あると便利なのがクロックス。
というのも、長時間同じ靴で歩いていると足が蒸れてきます。なので、平坦な道はクロックスで歩き、山道はウォーキングシューズで歩くという使い分けをすることをオススメします。
しかし、1日30キロ近く歩くので、足の裏にマメができることも……。
そんなときはマメの部分に絆創膏を貼り、テーピングで補強してください。痛みが軽減しますよ!
自動販売機を発見したときはテンアゲ!(テンションアゲアゲの略)
いつの日か、「コカ・コーラ」「サントリー」「キリン」の社長さんたちに「お遍路のときはお世話になりました。ありがとうございました」と、手紙を送りたいと思います。
キンキンに冷えた飲み物が体内を駆け巡るさまは、まるでジェットコースター。
歩きお遍路をしていて、幸せを感じる瞬間です。
お遍路の熟練者から聞いたお遍路の良さとは……
27番礼所「神峰寺」(こうのみねじ)から28番礼所「大日寺」までは38キロほどあります。
高知市内方面に向かって歩いているため、「自動販売機」や「コンビニ」などは比較的多く、電波なども安定していました。
「大日寺」に向かう際に、「車道」と「へんろ道」があるのですが、地味に急な坂のため気をつけてください……。
次に向かうのは29番礼所「国分寺」(こくぶんじ)。
実は、歩きお遍路の中で高知県は1番距離が長く、お寺の数が少ないエリアです。そのため、お寺とお寺の距離も徳島県に比べると2〜3キロほど長く感じますね。
歩いていると、このような遊び心のある案内標識には非常に癒されます。
また、お遍路には通常お88番礼所「大窪寺」(おおくぼじ)から1番礼所「霊山寺」(りょうぜんじ)までを逆に回る逆打ちという巡拝があります。標識が少ないため、非常に迷うこともあり難易度が高いのだとか……。
ちなみに、2016年は「うるう年」で、60年に一度の「丙申」(ひのえさる)の年でもあるため、逆打ちをすると通常の3倍以上のご利益があるそうです。
では、なぜ僕が順打ちをしているのかと言うと……
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逆周りする人生はロックじゃないからです。
(完全なるリサーチ不足です……)
そんなロックなテンションで、29番礼所「国分寺」に着きました。
国分寺の感想ですが……
……。
至って普通のお寺だなって思いました。
(最近、お寺の違いがわからないです……)
いよいよ30番礼所「善楽寺」に向かいます。なんとなく、節目を迎えるとテンションが上がります。
途中の遍路小屋で休んでいると、
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同じく歩きお遍路をしている森永さんにお会いしました。
この暑い時期にお遍路している人は少ないので、嬉しい瞬間です。
歩きはもちろん、車やバイクなどでもお遍路したことがある熟練者の森永さん。
お遍路のことを「自分を見つめなおしたり、考えなおす場所」と語ってくれました。
お遍路は、いろいろな理由を抱えてくる人が多いそうです。会社をクビになった人、亡くなった家族を供養する人……。
そんな、すべての人も温かく迎えてくれるのが「四国」であり、お遍路の魅力なのかもしれません。
森永さんとお別れをして歩を進め、30番礼所「善楽寺」に到着しました。
お寺の中にいた、「学業成就」「合格祈願」「首から上の病」に御利益があるとされる梅見地蔵に「ニキビ」が治るようにとお祈りして、本日は終了しました。
本日のBASS EGGと風景
「BASS EGG」が奏でる独特のサマーチューンで、四国の暑さを吹き飛ばしちゃいましょう。
総括
[28番札所 大日寺〜29番札所 国分寺]
歩行距離:約12km
所要時間:約2時間
[感じたこと]
・香南市・南国市では、比較的「Wi-Fi」(イーモバイル、WIMAX)が繋がりやすいです。
・コンビニなどはたくさんあるので、ご飯や水分補給も十分可能。
・アップダウンなどは少なく歩きやすいです。
・大日寺手前にある「黒潮温泉 龍馬の湯」は温泉はもちろんですが、洗濯(有料)もできるので立ち寄ってみてください。旅の疲れが取れます。
[29番札所 国分寺〜30番札所 善楽寺]
歩行距離:約10km
所要時間:約1時間半〜2時間
[感じたこと]
・高知市内では、比較的「Wi-Fi」(イーモバイル、WIMAX)が繋がりやすいです。
・善楽寺から歩いて3キロほどのところに「高知ぽかぽか温泉」がありますので、ご参考にまでに。
最後に
車だと10分ほどの距離を1時間30分ほどかけて進んでいます。文明と逆行して生活する日々ですが、学びが多い毎日です。
舗装された道路やトンネルがなぜできたのか、遍路小屋がなぜあるのか、1日は何時から始まり何時に終わるのか……など、疑問を持って行動すると勉強になります。
過去があるからこそ、今があるってことを感じております。ありがとう、「過去」。
リアルな現在地はこちら!
【英会話】
あまりにも海が綺麗だったのでツイッターの向こう側の皆様にも届けれたら最高なんじゃないか。喜んで貰えるんじゃないか。そして、この海に感動してリツイートしてくれるんじゃないか。という淡い想いを英語で喋っています。 pic.twitter.com/qQGIymkyT2
— 野田クラクションベベー@お遍路中 (@nodaklaxonbebe) 2016年8月23日
Twitterでは「フリースタイルラップ」や「なんちゃって英会話」などを公開しているので、気になる方はぜひ見てください〜!