こんにちは、ナッツです。
ただいま僕は、「ある人を探してほしい」というご依頼を受け、アメリカのサンフランシスコ国際空港にきています。
ある人というのは、こちら。
- 名前:藤澤(フジサワ)
- 職業:エンジニア
- 特徴:めちゃくちゃ凄腕のエンジニア。プログラミングだけでなく、ビジネスにも造詣が深い。もともとは依頼主であるEYS-STYLE様で働かれていたが、現在は行方不明。「転職した」という噂も。
たったこれだけの情報でこの「藤澤さん」を探すのは非常に至難の業ですが、「そんなエンジニアは日本で聞いたことがない! しかし、シリコンバレーにはそういうエンジニアがたくさんいるらしい」という情報を耳にして、シリコンバレーのあるサンフランシスコにやってきました。マジです。
シリコンバレーといえば、AppleやGoogle、FacebookやTwitterなど名だたる企業の本社が集まるITの聖地。これらの聖地巡礼をしていれば「藤澤さん」が見つかるかもしれない!という淡い期待を胸に、シリコンバレーを回ろうと思います。
▼目次
ちなみに、最後にシリコンバレーでご活躍されている日本人投資家にお話を伺ったのですが、シリコンバレー発の高級車・テスラを真っ二つにしてオフィスに置いておくなど、衝撃的な写真もあるので、ぜひ最後までお付き合いください。それでは、どうぞ。
【シリコンバレー聖地巡礼】スゴ腕のエンジニア「藤澤さん」を探して
ドラマ『フルハウス』のオープニングでも有名なゴールデンゲートブリッジへ
まずはシリコンバレーへの入り口、ゴールデンゲートブリッジへやってきました。風が強い。というか、雲がすごくて橋の先が見えない。
晴れていたら、こんな感じで海外ドラマ『フルハウス』のオープニングと同じような景色が広がります。
もし「藤澤さん」が、仮に僕と同じように『フルハウス』ファンなら、きっとこのゴールデンゲートブリッジを観に来ているかもしれません。探してみましょう。
「藤澤さん」はいませんでした。
ちなみに、ゴールデンゲートブリッジのまわりは潮の流れが激しく、自殺の名所としても知られているそうです。怖い……。
スティーブ・ジョブズの生家、通称「Apple’s Garage」へ
続いては、Apple創業者のスティーブ・ジョブズの生家へ。
アストン・カッチャー主演の映画『スティーブ・ジョブズ』をご覧の方はお分かりかもしれませんが、このガレージからAppleは生まれました。
Apple信者からしたら、もうメッカのような場所!
凄腕のエンジニア「藤澤さん」もきっとここへ訪れるはず。探偵の必須アイテム「虫眼鏡」で、探してみましょう。
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草むらにいるわけないか。
というか、探偵のアイテムの虫眼鏡で実際に人を探しているのは見たこともないので、ポケットにしまっておくことにします。
ジョブズの生家にも、「藤澤さん」はいませんでした。
だけど、世界的企業のApple創業者・ジョブズがこのガレージで作業していたかと思うと、気持ちが高まります。
実家の次は、やっぱりApple本社でしょ
スティーブ・ジョブズの生家にいないのであれば、次に向かうのはやはりApple本社でしょう。
こちらがApple本社です。
ただし……入館証がないので入れません。
出てくるApple社員と思しき人に、聞き込み調査をしてみましょう。
ナッツ: Hello! Do you know 「藤澤さん」?
Appleの人: Who? WANTED? HAHAHA.
どうやら彼は「藤澤さん」を知らないようです。
どこにいるんだ、「藤澤さん」……。
というか、シリコンバレーは日差しがめちゃくちゃ強い。
毎日お世話になっているGoogleの本社へ
続いては、車に乗って毎日お世話になっているGoogleの本社へ向かいました。
検索流入、バンザイ! アドセンス、バンザイ!
もうすぐGoogle本社かな……あれ!?
住所を示す道路標識が「Google」になってる……!
このエリア一帯がすべてGoogleエリアのようです。さっそく中に進んでみましょう。
入り口では、ドロイド君がお出迎え。
まるで商業施設のような雰囲気。
恐竜の化石? ここは博物館なのかな?
ビーチバレーやってる!? というか、仕事は!?
マジで砂がひいてあって、ビビります。さすが、シリコンバレー。スケールが違う。
敷地が広いので、社員の移動はGoogle自転車。カラーリングもGoogleカラーに。
駐車場にはストリートビューを撮影する自動車がフツーに停まってます。
というか、
「藤澤さん」いないですね……。
それにしても、Googleは本当に広い。インターネットを支配すると、こんなにも広大な面積の土地を所有できるんですね。インターネット、バンザイ!
Hacker Wayというエリアに囲われたFacebook本社へ
シリコンバレーでの移動は、クルマが基本。
Googleを後にして、続いてはFacebook本社へ向かいました。
Facebook本社があるのは、Hacker Wayというエリア。
マーク・ザッカーバーグらしいな。
2004年に設立したFacebook, Inc。たった12年で、ここまで大きい企業になるなんて、インターネットドリーム! きっと「藤澤さん」もインターネットドリームを掴みに、Facebookにいるのでは?
Facebook社員と思しき方がいらっしゃったので、話を聞いてみましょう。
ナッツ: Hello! Do you know 「藤澤さん」?
Facebookの人: Fujisawa? HAHAHA.
知らないか……。
ちなみに、FacebookもGoogle同様、広大な敷地なため、社員用の自転車が。乗ろうとしたら「おまえは社員じゃないだろ?」と怒られました。
クライミングウォールも。
握力使い果たして、タイピングに支障がありそうだけど、大丈夫かな。
それにしても、いい会社だ。
頭のいい人が集まるスタンフォード大学へ
天気がいいので、スタンフォード大学に来てみました。
「東のハーバード、西のスタンフォード」と言われるくらいの名門大学。東大と京大みたいな。IQが高い大学であれば、「藤澤さん」も散歩しているかもしれません。
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夏休みで、誰もいませんでした。
そして日差しがやっぱり強い。
日陰最高。
Twitterに行ったらCEOのジャック・ドーシーがいました
「藤澤さん」を探しに、Twitter本社にも行きましょう。
道に迷ってたら、Twitterの社員と思しき方が道案内してくれました。Thank you!
なぜかビルの前に暖を取る場所が。
ただ、シリコンバレーは寒暖の差が激しく、すでに肌寒いのでちょうど良かったです。
Twitter本社では、なにか列ができていたので並んでみました。
青い鳥。
ハッシュタグ。
どうやら、インターンシップの説明会のようです。
みんなが見ている先には……
CEOのジャック・ドーシーが! すげぇ!
「藤澤さん」もインターンシップ説明会に来ているかもしれません。
社員の方に聞いてみましょう。
ナッツ: Do you know 「藤澤さん」?
Twitterの社員: No. HAHAHA.
知らないか……。
ブッフェ形式でご飯が振る舞われていたので、少しいただいていきました。
ビルの1階は飲食店があったので、ビールもいただいておきました。
たぶん奥にいる人たちも、Twitterの社員でしょう。
無料でビール?!Amazonのコワーキングスペースがヤバい
ちなみに、シリコンバレーにはAmazonが運営するコワーキングスペース『AWS Pop-up Lofts』が。基本的にはAWSの疑問や相談をする場所なのですが、コワーキングスペースとして無料で利用可能です。
無料なのに、シリアルが!
もちろんミルクも!
コーヒーだって無料!
アイスだってある!
よく外国人が映画とかで遊んでるやつも!
なんとぉぉぉぉ! ビールも無料!
最高だな。
こんな最高な環境なのに、「藤澤さん」らしき人はいませんでした。
シーフード料理を楽しめる商業エリア『PIER39』へ
そろそろ晩ごはんの時間なので、「藤澤さん」もきっとご飯を食べているはず。海沿いに位置するサンフランシスコはシーフード料理が有名らしいので、『PIER39』という商業エリアにやってきました。パーカー着てますけど、ダウンジャケットが欲しいくらい、夜は寒いです。
おっ!? みなさん、何かを見てますね。
……アザラシか。
「ウォウ、ウォウ!」
「藤澤さん」はいませんね。
「藤澤さん」ってなんだ……?
とりあえず、サンフランシスコのクラフトビールを美味しくいただきました。
メジャーリーグ観戦!なんか感動した
やっぱり、人を探すには人が多く集まるところへ行かないと。
ということで、サンフランシスコといえばジャイアンツ! メジャーリーグを観に行きました。
さあ、この中に「藤澤さん」はいるのでしょうか。
もはやウォーリーを探せ状態です。
うーん……。
人が多すぎてわからないですね。
ちなみにゲームの合間には、 “KISS CAM” という「モニターに写ったカップルはキスをしないといけない」というイベントも。
素敵。
人のキスを笑ってるふたりも……
KISS♡
素敵ですね。
「藤澤さん」は見つけられませんでしたが、「ヒゲのおじさん」がいました。
シリコンバレーの投資家と起業家なら、「藤澤さん」の情報を知っているかも。
聖地巡礼、楽しかったです。
だけど、今回のミッションである「藤澤さん」を見つけることはできませんでした。なにか手がかりがないかと、シリコンバレーで活躍されている投資家と起業家にお話を聞いてみたいと思います。
今回お話を伺ったのは、シリコンバレーを拠点に投資を行うDraper Nexus創業者のミッチ・キタムラ氏(写真左)と、音楽スタートアップMiseluのCEOを務める吉川欣也氏(写真右)です。
ミッチ・キタムラさんはシリコンバレー発の電気自動車テスラ・モーターズにも出資をしており、オフィスには真っ二つにぶった切られたテスラが……!
裏はデスクになってる。
いままで数々のオフィスをお邪魔してきましたが、こんな高価なデスクは初めて見ました。
ところで「藤澤さん」をご存知ですか?
恐る恐る、本題に入ってみます。
ナッツ: いま「藤澤さん」という人間を探しているのですが、ご存知ないでしょうか? 凄腕のエンジニアなんですが。
ミッチ・キタムタ(以下、キタムラ): 知らないです。
吉川欣也(以下、吉川): 知らないです。
……なんで、こんな質問しちゃったんだろ。
これで帰るのも失礼なので、お二方にシリコンバレーのIT事情についても聞いてみました。
なんでシリコンバレーにIT企業が集まっているの?
― お二方が感じる “シリコンバレーの良さ” ってどんなところでしょうか? こんなにもIT企業が集まる理由がわからなくて。
キタムラ:ひとつは「人種に関係なく挑戦できること」ですね。大統領選を見ていてもそうですが、ニューヨークといえど「見えない人種の壁」は存在するんですよ。
吉川:シリコンバレーはすごいオープンですよね。シリコンバレーで一番金持ちなのって、中国人やインド人といった外国人だったりするし。
キタムラ:そうですね。イーロン・マスク(テスラ創業者)だって南アフリカ共和国出身だし、Googleの現CEOのサンダー・ピチャイもインド出身。なんならシリコンバレーにいる起業家の半数以上は外国人。エンジニアに関して言えば6〜7割はもう外国人ですよ。
― なるほど。他にはどういった特徴がシリコンバレーにはありますか?
キタムラ:みんな前向きですよ。日本だと「出る杭は打たれる」かもしれないけど、こっちだったらエンジニアや弁護士、お金を出すVC含めてみんなが「それ面白いから、やろうよ」という感じ。
吉川:チャレンジングですよね、みんな。新しいものをつくるカルチャーはあるし、なによりも挑戦することの方がリターンが大きいから。メジャーリーグとかもそうですけど、規模が大きいですからね。
キタムラ:天気がいい、というのもシリコンバレーの良さじゃないかな。天気がいいと意外と死なないから。みんな本気だから、やっぱり言い争いとかもあるわけですよ。落ち込むときもある。だけど、外に出て天気がよかったら案外気持ちが取り戻せるんです。そんなもんですよ。
吉川:あとは人の流動性もすごいですよね。同じ場所にいるのは平均して2年くらいじゃない? むしろレジュメ(履歴書)で3つくらいの会社を経験していないと、採用する側の企業も不安に思うくらいですもんね。レジュメ見て「なんで前の会社を辞めようと思ったのか」って聞くと、大体その人がどういう考えで仕事に取り組むのか、とかも見えてきますし。
というか、みんな交渉上手ですよね。日本だとエンジニアってオタクっぽいイメージがあるかもしれませんが、こっちだとエンジニアってめちゃくちゃビジネスマンだし、イケてる人が多い。
キタムラ:この街は、エンジニアが仕切ってますからね。
ホリエモンみたいなぶっ飛んだ考えを持ったエンジニアが1,000人くらいいるイメージですよ。ビジネスもできて、交渉もできる凄腕のエンジニアじゃないと、シリコンバレーで生き抜くのは難しいんじゃないかな。
― ふむふむ。厳しい世界かもしれませんが、日本とはまったくスケールが違って面白いですね。エンジニアが仕切っている街……エンジニアを目指そうかな。お忙しい中、ありがとうございました!
【おわりに】ITの聖地・シリコンバレーで働きたい凄腕エンジニアを大募集中!
ということで、シリコンバレーに「藤澤さん」はどこにいませんでした。後に得た情報だと「藤澤さん」は現在、普通にEYS-STYLEさんとは別の東京にある会社で働いているそうです……。
(なんで、シリコンバレーに来たんだろう)
そこで!
今回の依頼主であるEYS-STYLEさんでは、「藤澤さん」を越えるシリコンバレーで働きたい凄腕エンジニアを絶賛募集中とのこと。
「プログラミングだけでなく、ビジネススキルも兼ね備えたエンジニアとして挑戦したい!」そう思われたエンジニアの方は、この機会を活かしてシリコンバレー生活にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
今回、EYS-STYLEさんはシリコンバレーにてオフィス兼住居としての物件を探されており、僕もシリコンバレー滞在中に物件の内覧をご一緒させていただきました。
プールが付いている物件を見たり、とてつもなく広い物件を見たり、ビルにトレーニングジムやプライベートシアターを完備したマンションだったりと、めちゃくちゃ快適に過ごせそうな物件ばかり。
まだオフィスは未決定ですが、こういった素敵な物件をオフィス兼住居として使えるなんて……羨ましい。物件探しやネット回線を引いたりといった「生活する準備」というのが一切いらないわけですから、これは僕がエンジニアだったら今スグにでもエントリーしたい……!
ちなみに、EYS-STYLEってどんな会社?
http://www.eys-musicschool.com/
「そもそも、EYS-STYLEってどんな会社? なんでシリコンバレー?」と思われた方、失礼しました。ご説明してませんでしたね。
株式会社EYS-STYLEは、楽器がもらえる音楽教室の展開だけでなく、世界の楽器を最安値で買えたり、越境ECサービスの開発・練習するだけでポイントがもらたり、音楽練習アプリを開発をしている企業。そこで、音楽アプリの開発やEYS-STYLEのCRMシステム開発、越境ECの開発など、さらにはこれから生まれるサービスの開発をしていただけるエンジニアを募集中らしいです。
しかしエンジニアはいま業界で引く手数多の状況。各社がエンジニア採用に力を入れているなか、EYS-STYLEでは「エンジニアにとって働きやすい環境を提供しよう」と、今回シリコンバレー勤務を希望するエンジニアを募集することになったそうです。
もしアナタがエンジニアならば。
シリコンバレーで一花咲かしてみませんか?
P.S. チャンスは貯金できない!