こんにちは。ライターのスミタヒロキです。長野県上伊那郡箕輪町にIターンで移住して、「農村JACK」という企画をやっています。
突然ですがみなさん、きのこってどうやってできるか知っていますか? おそらくイメージするものは、木の切り株や地面から生えているものではないでしょうか?
しかし、スーパーなどで売られているような流通しているきのこは、ほとんどがきのこ工場で作られているんです。ということで、今回は、きのこ工場で「きのこはどうやってできるのか」取材してきました!
長野県飯田市のきのこ工場「沢柳きのこ園」へ!
今回取材させていただいたのは、飯田市にあるきのこ工場「沢柳きのこ園」の沢柳さん(写真:左)。沢柳きのこ園は、長野県の中でも静岡県に近く、歴史ある建物が特徴的です。まずは、空からその様子を見てみましょう。
なんと、リンゴ園の真ん中に建っているんですね。
こちらが事務所。かなり年季が入っていそうな外観です。
工場の中を見学しながらお話しを伺いました!
沢柳さんがこの工場を継いだのは、約8年前。そもそもきのこ栽培は、元々養蚕を盛んにおこなっていた頃、秋口に暇になってしまう時間を有効活用するために、作られるようになったそうです。ですから、この地域では昔からきのこ栽培がおこなわれているんです。
また、長野県の飯田市はブナシメジ発祥の地。歴史はあるのですが、工場の施設はかなり老朽化が進んでいるそう。
いくつか設備を見せてもらいましたが、ところどころ老朽化しているのが目立ち、かなり年季が入っていることがわかりました。
元々ブロック塀だったところに発泡を吹き付けて工場にしたそう。それが残っているのは、今では「沢柳きのこ園」さんぐらいだと語ります。
生産のメインとなる新しい工場も見学しにきました
旧工場は老朽化が進んでいるため、すでに新しい工場も建っていました。生産のメインは新工場になる予定とのことで、そちらにもお邪魔しました!
新工場は、旧工場から車で数分の場所にあります。写真ではわかりづらいですが、結構デカいんです!
入り口に積んであるのは、きのこの培地の元となるオガ粉。
こちらのミキサーで、大豆や小麦の糠(ぬか)などと一緒に混ぜていきます。
混ぜ終わった培地は、こちらの機械で自動で瓶詰めされます。
雑菌が入らないように、外と隔離されてる部屋がありました。
こちらの隔離されている部屋の中では、このようにして種菌が植え付けられています。
巨大なパレットに山積みにされる大量のきのこたち。
瓶に蓋をしたあと、しばらくこちらで寝かせて菌を全体に回していきます。湿度は90%ぐらいを保つそうです。
発芽してきているものも……!
出てきていますね! えのきはいくつかの部屋を移動しながら、少しずつ成長していきます。
ある程度大きくなると、倒れないように周りにカバーを巻いて形を整えます。ここからニョキニョキと伸びてくるんですね。
おおー、すごい。巻いていたカバーと同じくらいの大きさにまで成長しています。
最後に人の手で収穫し、パッケージします。
早すぎて写真が撮れない……。
商品となる最終的なえのきが、こちら。スーパーなどでよく見る形になりました!
おいしそうですね! 二人揃って……「あーん」。
これからも、もっと色々なきのこの可能性を追求していくという沢柳さん。まだ公表できないそうですが、他にもたくさん面白そうな企画を考えていらっしゃいました。
まとめ
普段なかなか見ることのない、きのこ工場の様子。楽しんでいただけましたか? というわけで皆さん、もっと長野のきのこをたくさん食べましょうね!
<取材協力>
沢柳きのこ園:http://sawamush.com/