こんにちは、エディターのうららです。

先日、エンジニアののびすけと一緒に、「多面体スピーカー」を作るワークショップに参加してきました。

こちらが今回作るという多面体スピーカー。お店で販売されていてもおかしくないクオリティですよね? 9個のスピーカーが付いていて、どこからでも音が聞こえるというハイスペックなものなんです。
のびすけがこれを作ってみるということですが、ものづくりは高校以来挑戦していないとのこと。ものづくり初心者でもちゃんと完成できるのでしょうか?
ということで今回は、当日の様子をレポートしてみたいと思います。
それでは、早速いってみましょう!
多面体スピーカー、本当に誰でも作れるの?

ということでやってきたのは、JR秋葉原駅から徒歩3分の場所にある「DMM.make AKIBA」さん。2014年11月にオープンしたばかりの、ものづくりの人のためのものづくりスペースです。
本日、講師を務めて下さる阿部さん(右)と坂庭さん(左)。マンツーマンで教えてくれるそうです。
ちなみにこのスピーカー、既製品を買ったらいくらぐらいするんですか?
7万円くらいかな。高いものだと30万円くらいかかるかもしれません。
30万円?! けっこうな値段ですね……。ちなみに今回の講座は6万4千円。既製品よりも安くて、自分で作れる思い出もできる。素敵すぎます。
さて、全体の説明をしてもらったあとに、さっそく外側から作っていきます。このような作業手順はすべて資料にまとまっているので、それを確認しながら進められます。
まずは木の向きに印をつける

マンツーマンで教えてくれるという親切さ。わからないところがあったらすぐに質問できちゃいます。

まずは、木に印をつけます。あとから向きがわからなくなるのを防ぐためだそうです。
金具をつける

木に印をつけたら、穴を開けて金属のパーツを埋め込んでいきます。

最初は笑顔だったのびすけ。

作業するにつれ、こんなに真剣になっていきました。
の、のびさん楽しんでますか?
……。(集中モード)
(周りが見えないくらい集中している)パネルにボンドをつけて仮止めする

すべてのパネルに金具を取り付けたら、パネルをテープで仮止めし、ボンドで仮止めをしていきます。

もくもくと組み立てます。つまづくところがあっても、サポートしてくれるので安心ですね。

ひとつ目の仮止めが終わりました。早くも形になってきています。

この調子でふたつ目も作ります。

ふたつの仮止めが終わり、ご満悦の様子。逆光があいまって、かなり怪しい人になってしまいました。
ずっと無表情だったんですけど、どうです?
楽しい! 久しぶりにこういう工作した。
その笑顔が全てを物語っていますね。ボンドが乾くまでお昼休憩をとることになりました。

実は、DMM. make AKIBAには食事を提供しているスペースもあります。日替わりプレートにカレーライス、アメリカンドックまで食べられるなんて……。「本当にものづくりスペースなの?」と疑いたくなるくらいおしゃれな品揃えです。

こちらが日替わりプレート。かわいくて栄養バランスもよさそうです!
毎日変わるそうなので、「今日は何かな?」とわくわくしますね。
午後は塗装〜配線!着々と完成へ
ボンドが乾いたところで、午後の作業をはじめます。
あとは、外側の塗装をして、配線をしていきます。
表面にヤスリをかける

仮止めしていたテープを外し、木の表面にヤスリをかけます。
ちなみに、どんな木を使っているんですか?
シナベニアというものです。安いスピーカーには合成木材が多く使われていますが、合成木材だといくら磨いても綺麗にならないですね。シナベニアだと目がないので、やすりがけができるんです。機械での加工もしやすいですね。
素材にまできちんとこだわりがあるんですね。

木のパーツには、よく見ると少し凹みがあります。手作業だと1日1枚くらいしかできないそうですが、DMM.makeの機械を使えばあっという間にできるのだとか。
そういえば、どうしてこの企画をやろうと思ったんですか?
リーダーの山口氏がやりたいとおっしゃっていたんですよ。わたしは、大変だから「うーん……」と思っていたんですけど、
外堀を埋められててね、やらざるを得なくなっちゃった。
そんな裏話が……(笑)山口さんの情熱があってのイベントなのですね!いよいよ塗装

グローブをつけて塗装をします。

今回選んだのはこちらの色。

塗り終えてから、乾かします。
色塗りって、本当に久しぶりにやったわ。すんごい新鮮。
塗装ならわたしもできる、やりたいです! 楽しそうでうらやましい。電線を組み合わせる

塗装を乾かす間に、電線を組み合わせます。

一見難しい配線ですが、油性ペンで赤と黒でマークをつけ、赤黒のペアでつなぐというシンプルさ。わかりやすいようにスタッフさんが工夫してくださっています。
電線とスピーカーをつなぐ

配線が終わったら、いよいよスピーカーとつなぎます。

ここで、スピーカーの内側につけて補強するパネルアタッチメントを準備します。

準備したパネルアタッチメントを装着。コツコツと作業を続けていきます。

いよいよ、ケーブルの仮止め。ここで間違えたら音が鳴らなくなってしまいます……!
むずかしそう……楽しいですか?
うーん、ハマるね。
ハマるんだ。ずるい。

そして、スピーカーを接続します。相変わらずもくもくと作業するのびすけ。

形になってきました。午前11時から始めましたが、すでに夕方になっています。
最後にアダプタ端子を接続して、配線チェックをします。
いよいよ鳴らしてみます
配線し終わり、スピーカーが完成しました。
音が出るかを確認するわけですが、ここで音が鳴らなかったらどうしよう、初心者でも本当に作れるのでしょうか……という不安で少しドキドキ。
いざ鳴らしてみましょう。
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な、鳴った!!!

きちんと接続されていました。
もう片方も同じように作れば完成です!

アンプに繋いでみたら、重低音まで響き渡りました。これを自分で作ったなんて、かなり自慢できます。

いやー、大変だったね! 楽しかったけどさすがに疲れた!
たしかに、大人になってからここまで工作に集中することなんて、少ないですよね……。

最後に記念撮影。
疲れたのか、二人ともうまく笑えていません。1日おつかれさまでした!
おわりに

スタッフさんの細かなサポートのおかげで、完成することができました。今回作った多面体スピーカーはオフィスに置いて愛用していこうと思います。
DMM.make AKIBAでは、ほかにもものづくり系のイベントを開催しています。私も、今後もいろんなものづくりを楽しんでいこうと思います。では、また!