こんにちは。エディターのケン(@KenTakahashit)です。
みなさん、神社に行ったことはありますか?
日本の神社には、本殿より前に必ずと言っていいほど鳥居が立ってます。
なぜだと思いますか?
鳥居の意味
そもそも神社とは、神様が住む地です。
そして、その神殿よりも前にある鳥居は、神域(神の世界)と俗界(人の世界)を隔てる門として存在しています。
ここをくぐることで、穢れを祓い、神様のいる神域に入るということで鳥居があるのです。鳥居がいくつもある場所は、それをくぐっていくことでさらに神聖なる場所へ進む上での祓いを受けていると考えられています。
鳥居は本殿の付属物ではなかった?
鳥居は本殿へと続く参道に設けられていることが多いです。
実はこの鳥居の歴史は、神社の歴史よりも古く、仏教伝来とともにつくられています。神社の神殿と鳥居ははじめから同時につくられていたわけではないのです。
神様は古代より各地域で自然に生まれた土着信仰が発達し、自然現象を神格化したものが多く山や海、巨石に神様が降臨する依り代として信仰の場とすることが多く、その場が神社とされていたため、そこへ鳥居が立てられていました。
鳥居のルーツ
鳥居といえば神社のシンボルですが、そのツールは実にシンプルで、2本の木柱の間をさらに木でつなぐものでした。
現在では、鳥居の上部に笠木を渡して、その下を貫と呼ばれる部分で連結させるのが良く見る鳥居です。
種類は、主に「明神鳥居」といって笠木が上に反った鳥居と、「神明鳥居」という直線的な鳥居があります。
中世以降は、石材でつくられる鳥居も多く存在しています。
鳥居はなぜ朱いのか
では、なぜ鳥居は朱いのでしょうか。実は、これらは魔除けとして呪術的な意味合いがあり、血の色につながる朱色が使われています。また火や太陽といった意味も含まれています。
ちなみに朱色の原料としては、辰砂といわれる水銀が使われています。この辰砂は、木材の腐敗を防ぐ効果があり、多くの鳥居で使われています。
鳥居には60種以上もの種類がある
実は、鳥居の種類は60種以上もあるんです。
そして、鳥居のさまざまな形状は、宮司や寄進者の意向によって分けられています。
例えば、三重県にある「伊勢神宮」朱色の鳥居ではなく、塗料を塗らない白木のままの鳥居があり、これは「黒木鳥居」という種類として分類されています。
また長野県にある「戸隠神社」では、「明神鳥居」ですが必ずしも朱色とは限らず、木製の鳥居が建てられていることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
御朱印のブームも相まって、最近では神社を訪れる人が多くなっています。神殿をお参りすることはもちろんですが、神社を訪れた際に、神社をいろんな側面から見てみるのも一つの楽しみではないでしょうか。
それでは、また!