こんにちは、エディターのさんぺーです。
突然ですが、みなさんはどんなときに幸せを感じますか?
「人に感謝されたとき」「毎日の生活」「ハグされたとき」など、幸せは人それぞれですよね。しかし、幸せが人それぞれでも、幸せを感じる原理は同じだと思うんです。つまり、その原理さえわかれば、手っ取り早く幸せになれちゃうということ。
では、その原理はなんなのか? 答えは、幸福中枢が刺激されることです。
幸福中枢は私が勝手につけた名前ですが、つまり「お腹いっぱい」と感じる満腹中枢の、幸せバージョンのことです。よくわからないと思うので、解説します。
満腹中枢とは、脳にある器官の1つです。
食事をして血液中の血糖値が上がると、満腹中枢が刺激されて「お腹がいっぱい」と感じるのだそう。ですから、満腹中枢をうまくコントロールするダイエットでは、普段より少ない食事量でも満腹感を感じることができると言われています。
満腹中枢があるのであれば、幸せにも幸福中枢があるはず。
つまり、幸福中枢をうまくコントロールすることで手っ取り早く幸せになれるわけです!
そこで今回は、幸せを感じる仕組みについて調べてみました。
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンとは?
現役医学部生である友人に幸せについて聞くと、「セロトニンが関係しているかも」と教えてくれました。どうやらこのセロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれているのだそう。
もう答えは出てしまいましたね。このセロトニンというホルモンを分泌しまくればいいんだ……!
セロトニンはホルモンではなく、神経伝達物質らしい
そもそもセロトニンとは何かを調べると、ホルモンではなく神経伝達物質でした。違いがわからないので、それぞれざっくりとまとめてみます。
- ホルモン
体内の器官で分泌され、血液や体液をとおして体内を循環するもの - 神経伝達物質
脳内で分泌されるだけだけど、体への影響は大きい
ちょっと難しいですが、セロトニンはホルモンじゃないのに「幸せホルモン」と呼ばれている、神経伝達物質なんですね。
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さて、ここで残念なお知らせがあります。調べてみてわかったのですが、このセロトニン、実は分泌したからと言って幸せを感じるわけではないそうです。
じゃあセロトニンってなんなのさ!
セロトニンは三大神経伝達物質の1つであり、他に「ノルアドレナリン」と「ドーパミン」という神経伝達物質があります。ここでは他2つの役割について割愛しますが、セロトニンはこの2つの神経伝達物質の分泌をコントロールして、自律神経を安定させるなどの役割を担っているそう。
つまり、心を整えたりポジティブにしたりする作用を持っているので幸せを感じやすくなるものの、必ずしも幸せを感じるわけではないということ。
どうやら、私が探していた幸福中枢というものは存在しないようです。
とりあえずセロトニンが分泌される方法を調べてみた
幸せを感じやすくなるというのも、手っ取り早く幸せになる方法の1つだと思うので、セロトニンが分泌される方法を調べてみました。
- 太陽光を浴びる
- 生活リズムを整える(早寝早起き)
- リズム運動をする
- 栄養バランスのよい食事を摂る
- 腸内環境を整える
しかし、これだけのことができていれば、セロトニンが分泌されようとされまいと幸せそうです。手っ取り早く幸せになるとはちょっと違う気がするので、他の方法を探したいと思います。
三大幸福論の共通点から導き出す「幸せ」
幸福中枢がないのであれば、幸せになる考え方を知ればいいのでは?と、幸福論について調べてみることに。幸福論にもさまざまなものがあるので、今回は三大幸福論の共通点を探したいと思います!
三大幸福論とは、アランとラッセル、ヒルティが書いたそれぞれの『幸福論』を総括した呼び方です。これらの共通点を探すことで、幸せへの最短ルートを導き出すわけです。
それぞれ簡単にまとめてみました。(※あくまで個人的見解となります)
アラン:楽観的になることで幸福は見出せる
アランの幸福論は、楽観的幸福論です。しかし、何も考えずにただ楽観的でいればいいわけではありません。
自分の価値観をしっかりと持ち、自由に考えたり行動したりする必要があります。すると、少しの失敗や人からの評価を気にならなくなり、はじめて幸福になれるそう。
つまり、何にもとらわれずに自由に生きろということ。
ラッセル:さまざまなことに興味を持つことで幸福は見出せる
ラッセルの幸福論は、きわめて前向きです。
自分の内側だけでなく、外の世界のさまざまなことに興味を持って夢中になることで、幸せになれるとのこと。しかし、コンプレックスを感じたり妬んだりしても仕方ないので、変えられるものに注力すべきだそう。
努力が大事だよ〜でも諦めも肝心だよ〜ということだと思います。
ヒルティ:信念を持つことで幸福は見出せる
ヒルティの幸福論は、キリスト教の信仰に基づくもので、宗教的幸福論と呼ばれます。しかし、キリスト教徒かどうかよりも、多くの人に共通する道徳的なことに重きを置いています。
仕事を重要視しているので、自分がやるべき仕事を見つけてそれに専念すべきとあり、頭を使って考えながら仕事をする日常にこそ、幸福があるそうです。
1つの軸を持って仕事を頑張りなさいということですね。
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三大幸福論に共通していることは、“常に前向きに考え、自分が主体的となって行動する”と説いている点ではないでしょうか。あとは、人を恨んだり憎んだりとかはしない方が良さそうです。
まとめ
とても残念なことに、幸福中枢を見つけることはできませんでした。しかし、セロトニンや三大幸福論について調べてみた結果、幸せのためにはポジティブでいることが重要だとわかりました。自分にとっての幸せを見つけ、積極的に行動へと移すことで、幸福が実現されるそう。
(当たり前すぎる……そんなことを知りたかったんじゃない……手っ取り早く幸せになる方法を知りたいんだ……)
今回この記事を書いてみて気付いたことは、手っ取り早く幸せになる方法を見つけるよりも、家のソファで寝転がりながらテレビを見る方が、手っ取り早く幸せになれるということでした。幸せって難しいですね。
それでは、また。