GWをお楽しみのなか、失礼いたします。エディターのエリー(@__erI_)です。
大型連休なんて言われても、どこも行く予定ねえよ、と。そんな方もいらっしゃるかと思います。
しかし、地獄の沙汰も金次第。大型連休も視点次第でございます。いつもの街をエロティックな視点で散歩してみませんか?
浅草を散歩してみた(性的な意味で)
ちょっとよくわからないと思うので、実際に浅草を散歩してみます。
あげまん美味しい。
1. 「立ち入り禁止」はご褒美です
意外と禁止事項が多い浅草寺。鳩に餌をあげないでください、飲酒禁止、立ち入り禁止と、さまざまなタブーが存在します。
しかしフランスの哲学者、ジョルジュ・バタイユは言いました。「禁止は犯されるためにある」と。
いいですか、「タブーがある=それを破れる」ということなんです。実行しなくてもいい。想像をするだけでも罪の意識がうまれるはず。そこが興奮ポイントです。
ノーガード状態と恥じらいがある状態では、後者のほうがグッときませんか? そういうことです。
2. タコ焼きはアンビヴァレンツ
浅草寺の境内で売られているタコ焼き。そこにエロスがあります。
だって、タコ焼きってタコは焼かれていないですよね。濡れた小麦粉のなかで蒸されているだけですよね。
しかし作家、澁澤龍彦は言いました。「激しいエロティックな衝動には、すべて一種の両極性反応(アンビヴァレンツ)を伴うものだ」と。
「食べちゃいたいぐらい好き」なんて惚気があるように、人は愛する気持ちとともに「破壊したい・自分のものにしたい・同化したい」と相反した感情を抱くものです。
焼かれていないのに焼かれていると自認するタコ焼きのようですね。
小麦粉焼きなの? タコ焼きなの? ねえ……。
3. わざと破壊してこそ快楽主義
仲見世通りの杵屋では、「わざとこわし」なる割れた煎餅が売られています。出会った瞬間、「やられた」と思いました。これこそエロティシズムを追い求める快楽主義にふさわしい姿勢だからです。
「サディズム」の語源となったフランスの文学者、マルキ・ド・サドは言いました。「他人への連帯意識は、至高の態度を持する妨げになる」と。
極限まで快楽を追求するのであれば、他者とのつながりを断ち、道徳を破壊し、あらゆる規律を踏みにじる必要があります。まさに「わざとこわし」。
壊してはいけないものほど壊したくなる。そんな破壊への欲望は、快楽主義へ向かう入り口と言えるでしょう。
ちなみに「わざとこわし」が割れているのは、味を染み込ませるためです。
視点ひとつで街は変わる
ほとんどイチャモンみたいなところもありましたが、浅草をエロティックな視点で蹂躙してみました。ふだん見ないところに着目するのはなかなかオツなものです。
GW中の浅草はめちゃ混みですが、もし行かれる際は参考にしてみてください。
つぎに「えろいい散歩」をするのは、あなたかもしれない。
Please Enjoy Golden Week.