こんにちは。エディターのぐっさんです。
先日、私の元に、「Crew」というサービスのPRのお話が舞い込んできました。
- Crewとは?
- 会計事務所のコンサルティングを行う「アックスコンサルティング」が運営する、クラウド会計ソフト。他サービスとの大きな違いは、そのサポート力。
Crewでは、サービスを通して税理士の先生に直接質問を投げかけることができたり、必要があれば税理士を無料で紹介してもらえたり、不明点をチャットやメールだけでなく電話でも問い合わせることができる。
巷にたくさんのクラウド会計ソフトが溢れているなか、たったひとつのサービスをPRするのは至難の技。なにか、Crewの強みである「サポート力」をアピールするいい方法はないだろうか……。
というわけで、91歳のおばあちゃんの家に来てみました
「Crew」の真のサポート力を明らかにすべく、坂口がCrewのサポートスタッフを連れてやってきたのは、東京の下町にある私の母の実家。
渡邊さん Crewのサポートスタッフ。群馬県出身。今回の企画趣旨を話したら二つ返事で出演を快諾してくれた。(通常は電話サポートとなりますが、今回は企画のため実際に来てもらいました) |
坂口ナオ(ぐっさん) 個人で仕事を受け始めて4年目。まともに確定申告できたことがない。この記事が公開されたらきっとまずいことになるので、即座に申告を行います。 |
ガラガラガラ……「来たよー!」
「よく来たね、あがんな」
おばあちゃん 坂口の祖母。91歳。こけしコレクター。氷川きよしの熱烈なファン。 |
そう。今回、Crewのサポート力を証明してくれるのは、御年91歳のおばあちゃん。正真正銘、私の実の祖母です。
おばあちゃんの家の裏には、亡くなった祖父が残したアパートがあり、おばあちゃんはアパートの住人からの家賃を収入として得ています。とすると、ここに帳簿付けの義務が発生しているはず……!
というわけで渡邊さんには、私のおばあちゃんにCrewを使った帳簿のつけ方を教えてもらいます。
もちろんおばあちゃんは、パソコンなんて触ったことがありません。いくらサポート力に自信があるCrewといえども、さすがにサジを投げてしまうのではないでしょうか!?
それではさっそく、ガチンコ検証、スタートです!!
開始早々、おばあちゃんのペースに巻き込まれる
おばあちゃん、さっそくなんだけど、アパートについて話を聞か
いま小豆を煮てるから、ちょっと手伝って。
ものの見事に、初っ端から番狂わされてしまいました。さすが91歳は一筋縄ではいきませんね。
本当はすぐにでも本題に入りたいところですが、ここは一旦おばあちゃんの手伝いをすることに。
な……なんかすみません、渡邊さんまで……。
いえいえ、逆にちょっと楽しいぐらいです(笑)
言われるがままに小豆を茹でる渡邊さん。
いい具合に小豆が煮えてきたその時、後ろから謎の異音が。
ガンッ
ゴンッ
ミシッ
振り向いて確認すると、おばあちゃんが全力で
餅を床に打ちつけている
ちょ……なにやってるの!?
こうやると凍った餅が割れるんだよ。
危ないからはさみ貸して!
餅が割れたらね、グリルで焼いてちょうだい。
ってこれ、床で割ってたやつ。
殺菌消毒されるから大丈夫だよ!
お客さんに出すからさすがに洗うよ!
あ、私は大丈夫ですよ。
ならいいか……って、いいの!?
こうして、餅を(ほんとに洗わずに)焼くこと2〜3分。
小豆も無事に煮え、
美味しそうなお餅とお汁粉ができました。
あれ? これ、クラウド会計ソフトの検証記事だよね……。おかしいな……。
気をとりなおして、本題の「アパート経営」についてヒアリング開始
やっと席につくことができた私たちは、さっそく本題に突入することに。
今回の帳簿付けの対象となるのは、こちらのアパート「ホンダ荘」に関する収入と支出。
とはいえ、どういう経緯でホンダ荘が建てられたか、おじいちゃん亡きあと、おばあちゃんがどのように運営してきたかなどの話を聞いたことがなかったので、今回あらためて渡邊さんと共に話を聞いてみようと思います。
なお、ここからは専門的な話も出てくるため、会話の途中に税理士の先生の解説を交えながら進めていきます。
解説してくれる先生:小杉將之税理士 小杉將之税理士事務所・所長。同税理士事務所は、アックスコンサルティングが運営する会計事務所のフランチャイズチェーン「Q-TAX」京都下鴨店でもある。http://kyotoshimogamo.q-tax.jp/ |
このアパートが建てられたのって何年前なの?
40年前だよ。おばあちゃんがまだ50代ぐらいのときだったかな。
おじいちゃんが土地買って建てたって話はお母さんから聞いたけど……、おじいちゃんの仕事ってアパート経営ってわけじゃないんだよね?
仕事はいろいろしてたけど、不動産屋に勤めてたときがあったから、そこでやり方を覚えたみたいだね。
アパートの運営で発生するお金のやりとりって、家賃収入のほかになにがあるの?
うーん……。
建物の修繕費用とかが発生してるんじゃないでしょうか?
ああそうだ。屋根の修理とか、壁の修理とかしてるね。
そういう手続きも、おばあちゃんひとりでやってたの!?
そうだね。特に数年前までずっと満室だったから、やることはたくさんあったね。
そりゃ大変だね……!
うん、だから最近ね、アパート売ったんだよ。
へえ〜〜〜
……え?
もう歳だし管理も大変だから、アパート売ったんだよ。
そしたらお金も入るし、ナオちゃんの結婚費用に充てられるでしょ。※孫思い
- 小杉税理士のワンポイントアドバイス!
- 売却によって利益が出るようでしたら、譲渡所得の申告が必要になるため、「譲渡所得の内訳書」の提出が必要になります。この書類は各地の税務署で入手できます。詳しい書き方はこちらを参考にしてみてください。
とりあえず帳簿付けに必要な書類を出してみた
……と、しょっぱなから予定を狂わす新たな事実が発覚しましたが、これも体当たり取材の醍醐味。
めげずに話を聞いていくと、アパート売却の準備で諸々のお金がかかっていることがわかりました。
そんなわけで、いったん家賃収入のことは忘れ、まずはそれらの費用の領収書などをかき集めてみました。
すると、さっきまでこんなにイキイキと喋っていたおばあちゃんのテンションが……
↓
↓
↓
一気にがた落ちw
どうやら細かい数字が絡む話は苦手なようです。
用意した書類は、下記の三点。
用意した書類 |
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このうち、(3)は、契約しただけでまだお金は入ってきていないそうなので、今回の帳簿付けの対象外。
しかし、(1)と(2)はそれぞれ、計算書と見積書。ってこれ、2つとも領収書じゃない……?
- 小杉税理士のワンポイントアドバイス!
- 計算書や見積書は、支払いを証明するものではありません。領収書をもらい忘れても、あとから事業者に言えば再発行してもらえる場合もあるので聞いてみましょう。
これってもしかして、Crewに入力するための書類自体がなにもない状態……!?
大丈夫です! 領収書は後からでも取り寄せられるので、「アパートの住人の退居費用」と「下水工事費」について、いったん手元にある書類を見ながら入力を進めましょう!
おばあちゃん、いよいよパソコンデビュー
なんとか「Crewをおばあちゃんに使ってもらう」という第一の目的を達成できるようで一安心。さっそく入力画面を開きます。
ちなみに、パソコンを開いたタイミングで「これはなんていう箱だい?」とおばあちゃんが発言してくれるのを期待していたのですが、当の本人は、ただただ「はぁー」と繰り返すばかりでした(写真は「はぁー」と言っている顔)。
おばあちゃん、はじめての「クリック」
まず最初に入力していくのは、トップ画面左側のメニューから「経費」を選択したこちらの画面。この画面には、事業に関係する費用(経費)を入力していきます。
今回登録する「アパートの住人の退居費用」と「下水工事費」は、両方とも“アパート運営に関する費用”。つまり、2つともこの画面に入力する項目となります。
じゃあ、この「経費」っていうメニューをクリックしてもらっていいですか?
……(無言)
まずは、この手前の四角い枠のなかに、こうやって指を置いてみてください。
……スッ(無言で指を置く)
そう! そうです! 画面に出ている白い矢印は、おばあちゃんが指を動かすと一緒に動きます。では、画面左側にある「経費」というメニューまで、矢印を動かしてみましょう!
……スス……ス(1ミリずつ指を動かす)
あとちょっと……もう少し!
……ス……スス……
もうちょっと左! 頑張れ!
そうっ! そこです!! その位置のまま、パネルをクリッ……いや、押してください!!!
……カチ……ッ(長押し)
あっ、長押しじゃな……!
スッ……(クリック補助)
おばあちゃん、はじめての「文字入力」
続いては、いよいよ項目の入力です。まずはじめに入力するのは、「下水道修理費」。手元にある書類の項目名と料金を確認し、テキストを打ち込んでいきます。
しかし当然……、
……。
おばあちゃん、ローマ字入力、わからないよね?
……(無言でうなずく)
大丈夫ですよ、かな入力にしましょう!
できた! まずは「内容」のところに、「上下水道管是正工事費」と入力したいので、おばあちゃん、まずは「し」のボタンを探してみてください!
……(微動だにせず、無言)
・
・
・
……スッ(「し」を押す)
そうーーーー!!!! それですーーーーーーーー!!!! では、つぎは濁点! そのつぎは「ょ」です! どんどんいきましょう!!
こうして、
ひと文字ずつ、
悪戦苦闘しながら、
なんとか、入力が完了!!!!
「上下水道管是正工事費」、ひらがなに直すと「じょうげすいどうかんぜせいこうじひ」。濁点も加えて全22文字を入力するまで、かかった時間はなんと、約15分でしたーーーー!!!! ひと文字1分かかってない〜! 早い〜!
「いったん休憩しよう」と言った途端、この表情ですよ。孫のために頑張ってくれたんだなぁ。
わからないことは、その場で税理士の先生に質問
さて、「内容」の入力が終わったはいいのですが、その次の「科目」で何を選べばいいのかわかりません。その場合、画面右上の「Q&A」を押せば、質問フォームが現れ、そこから税理士の先生に直接質問をすることができます。
さすがにこの質問項目は、時間短縮のために私が入力しました。「勘定科目は何になりますか?」っと……。
すると、こんな風に(↑)税理士の先生から回答がきます。回答が来ると、登録したメールアドレス宛に連絡が来るほか、Crewのトップ画面にも通知が現れて気づくことができる仕組みとなっています。
ラストスパート! 91歳だって学習する
さて、休憩も終わり、いよいよラストスパート。残るは、「アパートの住人の退居費用」の入力です。
ここにきて、おばあちゃんの入力スピードも徐々にあがってきました。
つぎは「こ」です。
「こ」(スッ……)
つぎは、「し」。
「し」(スッ……)
驚くことに、一項目目を入力したときよりも、明らかにおばあちゃんの入力速度があがっていました。恐るべし91歳。恐るべし私のおばあちゃんの学習能力……!
そして……ようやく……
できました〜〜〜〜!!!!
勢いづきすぎて、値段の「286」を「ふゆお」と打ち間違えるミスなどはありました(かな入力のトラップ)が、1項目およそ10分ほどで入力することができました〜!
2項目の入力にかかった時間は、
約1時間半(休憩時間含む)!!
2項目で1時間半はかなり長く感じますが、クリックひとつ、カーソルひとつ動かすのにも説明が必要だったので、実際やってみると一大プロジェクトでした。
終わった時には、私も渡邊さんももうヘトヘト。おばあちゃんももちろん疲れているだろうと思って尋ねると「おばあちゃん、疲れ……」「疲れてないよ!」とやや被せ気味に否定されました。91歳が一番元気でした。
サポート力も凄かったけど、おばあちゃんの潜在能力はさらに凄かった
頑張ってくれたおばあちゃんをねぎらうために、最後に魔法の箱(パソコン)を使って、氷川きよしの動画を見せてあげることに。
おばあちゃん、氷川きよし好きだったよね!
きよしは、もういいかな。
えっ
あっ……、え?
氷川好きだったけど、最近老けてきたし。
今の一押しは、三山ひろしかな。
というわけで、最近おばあちゃんがはまっているという演歌歌手「三山ひろし」の動画を見せてあげました。
「これで歌も見れんのかい!? すごいねぇ〜!」
・
・
・
喜んでいただけたようで良かったです(白目)。
かくして、最初から最後までおばあちゃんに驚かされっぱなしだった今回の取材。
当初予定していたような「アパートの家賃をきっちり全部入力する」ことはできませんでしたが、少なくとも、クラウド会計ソフトを操作した、世界で最高齢のおばあちゃんにはなった……はず。
Crewのサポート力があったからこそだとは思いますが、今回は、何より孫を思うおばあちゃんの圧倒的頑張りが、このようなドラマを生んでくれたのだと思います。おばあちゃん、ありがとう。
そして、突然呼ばれたにも関わらず、全力サポートをしてくれた渡邊さんも、ありがとうございました!
なお、この記事が出たことにより、坂口のもとへ税務調査が入る確率がぐっと上がった気がするので、今度こそ真面目に確定申告をしようと思います。
- 小杉税理士のワンポイントアドバイス
- 確定申告は、5年前の分までさかのぼって行うことができます。ただこの場合、確定申告の期限後に申告することになるため納付する税とは別に「無申告加算税」が課されます。また納付日が期限を過ぎているため、合わせて「延滞税」も課されることになるでしょう。
「延滞税」は、申告して税を納付した日によって、金額が変わってきます。
国税庁のホームページで計算できるので、わかる範囲で算出してみてはいかがでしょう。
91歳のおばあちゃんにもできるクラウド会計ソフトなら「Crew」
今回ご紹介したクラウド会計ソフト「Crew」は、こちらのページから、1ヶ月の無料お試し登録ができます。継続する場合、月々の費用は980円。請求書、給与などもセットで利用すれば、他の会計ツールと比べて圧倒的にお得になります。
もちろんオンラインで管理できるので、インストールも不要。スマホ・Mac・Windows・タブレットに対応しているため、オフィスや自宅のパソコンだけでなく、手持ちの電子機器で外出先からも登録することができます。
今回のように自宅に訪問……はさすがに難しいですが、登録すれば無料で電話サポートを受けることができます。
会計管理に不安がある方や、デジタルツール初心者の方などは、ぜひ「Crew」のサービスを利用してみてはいかがでしょうか?