こんにちは、エンジニアののびすけ(@n0bisuke)です。先日、とあるエンジニア向けイベントでタダ寿司を食べてきました!
しかも、板前さんがその場で握ってくれたお寿司。こんなガチ高級寿司をタダで食べつつ、著名エンジニアの話も聞けるというまさに「カオス」なイベントがあったので参加してきました。今回はそのレポートをします!
その名も「すしルート in ヒカ☆ラボ 〜リクルートジョブズ主催の寿司がつなぐエンジニアMeetup〜」
簡単に言うと、タダで寿司が食べられるLT会です。イベントページには、「寿司職人が握ってくれる本格的なお寿司を食べながら、寿司×エンジニアをテーマにしたLTをするエンジニア限定のミートアップイベントです!」と書かれています。なんじゃそりゃ。
すしルートはリクルートジョブズが主催しているイベントで、今回はヒカ☆ラボとの共同開催です。
今回で開催3回目となるのですが、毎回著名なエンジニアが参加されています。やはり寿司といえば@naoya_ito氏ですが、naoya氏も前回登壇していました。
すしルートというイベントで寿司についてLTして欲しいという雑な依頼があったが勢いで引き受けてしまった。どうしたらいいんだ・・・— Naoya Ito (@naoya_ito) 2015年8月20日
寿司、すごい求心力です。それにしてもなんでエンジニアって寿司が好きなんでしょうね。
ということで本格的なお寿司とお酒で乾杯
主催のリクルートジョブズの渡邊氏から乾杯の挨拶です。LIGにはない爽やかさですね。
立食パーティーのような感じでゆるくスタート。
寿司を握ってくれるオッチャンたちまでも、なぜかカメラを向けると応えてくれるアットホームさ。
このオッチャンたちの影響なのか、タダ寿司にありつけるからなのか、お寿司に並ぶ参加者の数はすごかったです。やはりエンジニアは寿司好きが多い……。寿司を配り終えたあたりでLTが始まりました。
「すしルート in ヒカ☆ラボ」豪華LT9本紹介
「すし x うごく」 by ワンフットシーバス 田中正吾氏
ワンフットシーバス 田中正吾氏
田中氏は2004年よりフリーランスで活動し。インタラクティブコンテンツ制作を主に関わっています。最近はフロントエンドを中心にワークフロー改善や情報共有に絡みつつ、デバイス連携・JavaScript開発・スマホ演出制作をしているのだとか。前回のすしインタラクティブの話はLIGブログにも掲載されています。
田中氏は、リモートで寿司を握るデバイスのプロトタイプを披露してくれました。まさにIoTな発表ですね。
konashiというBluetooth連携ができるマイコンボードがあるのですが、これはフロント界隈では有名なjsdo.itとも連携できると有名です。そのkonashiとlittleBitsを連携させる「koshianBit」というモジュールを使い制御しているそうです。
人間が「すしをにぎりたいグローブ」を握ると、グローブに装着された曲げセンサー(litteBits)が動きを検出し、リモートの「すしをにぎるアーム」にWeb経由で伝達されてアームが寿司をにぎります。アームはサーボモータ+糸で制御しています。
いつも思うのですが、 Web以上にIoT系の発表はデモがガクブルです。その中で決めてくるところがさすがすぎます。
ちなみに田中さん自身のブログで詳細について触れていますのでこちらもどうぞ!
寿司x職人 by クラウドワークス 安田篤史氏
クラウドワークス 安田篤史氏
ソーシャルゲーム系ベンチャー企業や某大手ゲーム会社などを経て、2014年よりクラウドワークスにジョイン。プラットフォームの開発に従事しつつ社内ツールの改善に手を出したり出さなかったりといった生活をしているそうです。好きな寿司ネタはいくら。
クラウドワークスの安田氏は寿司職人とエンジニアの共通項を挙げてくれました。
- 修行が必要
- ウデが必要
- 道具にこだわる
- 鯖の扱いが上手
- 道具を使って鯖をさばく
こう見ると意外と似ている……?(笑) 美意識vsビジネスの話が後半にあったのですが、エンジニアリングでも寿司職人でも同じような話はありますよね……(^^;) 良いものを作って金も儲けたいものです。
「すし x TDD」by リクルートジョブズ 高橋陽太郎氏
リクルートジョブズ 高橋陽太郎氏
昨年11月にリクルートジョブズにジョインし、スクラムディベロッパーとして「はたらいく」、「とらばーゆ」の開発をおこなっています。また、社内の「センセイチーム」のメンバーとして、社内にTDD旋風を巻き起こすべく奮闘中とのこと。
TDD(テスト駆動開発)大好きな高橋氏の発表。TDDでは以下の三つのステップを早く回すことが大事とされています。
- Red(実行して失敗させる)
- Green(実行して成功させる)
- Refactor(リファクタリングをおこなう)
これを寿司に置き換えると、次のようになるのだとか。
- Red(まぐろなどのネタ)
- Green(わさび)
- Refactor(シャリ)
TDDはRefactorフェーズが大事、寿司もRefactor(シャリ)が大事とのことでした。リファクタリングをするために寿司を食べよう、という割と謎なまとめになっています(笑) 寿司とTDDってそもそも無理やり感があるような……?!
「すし x ロボット」 by とのさまラボ 西田寛輔氏
とのさまラボ 西田寛輔氏
ハイパーメディアロボットクリエイターとして、アプリ開発や各種イベントの開催経験等を活かしたロボット向けのアプリ開発や、コンサルティング事業などをおこなっています。
今回は、ロボット用の携帯バッテリーをお寿司に見立てて、ロボットをデザインするにあたり必要なUIやUXについてのお話でした。
バッテリー切れを「バッテリー切れ」という単純な表現ではなく、(バッテリーが切れそうになったら)「お腹がすいたから寿司を食べたい」 といった、より人間に近い表現にすることでロボットと人間の壁がなくなっていくのでは?という提案でした。
まだまだロボットが世の中に普及していない過渡期だからこそ、こういう議論を積極的におこなっていきたいですよね。
「ヴァーチャル x 寿司」by Psychie VR Lab 山口征浩氏
Psychie VR Lab 山口征浩氏
VRを用いた技術・事業の開発を行っているラボ「Psychic VR Lab」の代表です。ファッション・アート分野でVRを活用しています。お寿司は大好きとのこと。
寿司をバーチャル空間上のコンテンツとして扱ってみるというお話でした。寿司を複数の写真から読み込み3Dモデルを作ったり、自分の3Dモデルを作って寿司の上を走らせたり、寿司と踊ったりと、バーチャル空間上で扱える寿司コンテンツサンプルを作ってデモをしました。
技術の無駄遣い感が半端ないですね(笑)
「寿司 x トレタ」 by トレタ 増井雄一郎
トレタ 増井雄一郎氏(@masuidrive )
学生時代からコンピュータが好きで在学中に起業し、その後はフリーランサー、渡米起業、米企業エヴァンジェリスト、ミイルを経て2013年より株式会社トレタのCTOを担当しています。PukiWiki、MobiRubyなどのオープンソース活動や、wri.peや→Kitayonなどの個人プロダクトを多数リリースしています。
増井雄一郎氏と言えば、「IT芸人」や「風呂グラマー」という愛称がある有名なエンジニア。今はトレタという飲食店の予約管理をおこないやすくしてくれるサービスを提供している会社のCTOに就いています。
過去の注文をトレタのシステム側が記憶してくれるので、「前にこの店に来たときはこのネタを食べたから、次はこのネタを食べたらいいかも」といったサジェストも、今後できるようになるかもとのこと。
発表スライドの背景に寿司が写っていましたが、「増井氏が食べた寿司」らしいです。自由すぎます(笑)
「すし×教育」by LIG ちゃちゃまる
LIG ちゃちゃまる
高校生。UI/プロダクトデザイナーのインターン後、LIGで見習いデザインエンジニアとして活動を始めました。IoT周りのデバイスに関心が強く、コーディングを日々勉強しながら海外との事業提携を図っています。好きな寿司ネタはイカだがたまに噛みきれないのだとか。
寿司の強さは、次のようなものがあるとのこと。
- 脳が活性化する
- 記憶/学習能力を高める
- 身体を温める
- 免疫をつける
こういった強さがあるので、「ハッカソンのお供としていいのでは?」というゆるい発表でした。ちゃちゃまるは普段会社で僕の隣の席座っていますが、あえて公式な場でdisります。なんていうんだろう、中身のない発表でした(笑) ただ個人的にはめっちゃ笑いました。
寿司ハッカソンを開催する流れをきっと作ってくれるはずです。
「お寿司x画像表現」 by awm 山崎義弘氏
awm 山崎義弘氏
画像データのバイナリを眺めるのが趣味で、いろんなバイナリを効率よく変換するのがライフラークなのだとか。ImageMagickも毎日ストーキングしているそうです。
「ネタの鮮度が落ちると料理(画像処理)もダメ」「鮮度(本物のRGB)を保つための基礎の話」という寿司をかけた発表をされていました。寿司というよりも「食べ物にまつわる光や記憶力」の話ですね。どんどん寿司から離れていっています(笑)
この辺の知識があると一眼レフの使い方も上手くなりそうですよね。
「すしxグローバリゼーション ~すしと林檎とQiitaと私~」 by Increments 及川卓也氏
Increments 及川卓也氏
プログラマのための技術情報共有サービス「Qiita」や、ドキュメントを軸としたコラボレーションサービス「Qiita:Team」を提供するIncrements株式会社にてプロダクトマネージャーとして従事している方です。
及川氏といえば元々GoogleでChromeの開発をおこないつつ、Webのエキスパートとしてコミュニティ活動にも従事していた著名エンジニアです。2015年11月にGoogleからQiita開発元Incrementsに電撃移籍をしたことで話題になりました。こんな有名人を呼べる「すしルート」の威力は半端ない。
真打登場ですね。気になる内容なのですが、このような感じでした。
- 寿司は海外にも浸透してきて、その中からカリフォルニアロールのように日本文化が海外で昇華されて逆輸入されるケースもあります
- いろいろな分野でそう言った話が言えますが、最近の日本は逆輸入どころか輸入超過で海外の影響にだいぶ押されています
- 技術に障壁は無いので、寿司のように、みんなどんどん世界へ出よう!
めちゃいい話。ちょっと感動しました。
Incrementsのみなさんの写真も載せておきます。良い感じに感化される発表内容でした。世界に出よう!
まとめと感想
もの凄く「カオス」とも言える勉強会ですよね。僕も前回登壇したからわかるのですが、寿司ネタとエンジニアリングを結びつけるのってマジで大変です(苦笑)登壇者のみなさんは頭を悩ませたんだろうなと心中ご察しします。
今後も定期的に開催されるとのことなので、この記事を見てイベントを知ったみなさんもぜひ次回参加してみてください! 高級な寿司も食べられて、高級なコネも作れるかもしれません。僕もまた参加したいです(笑)イベント情報は、リクルートジョブズのエンジニアたちが発信するTechBLOGをチェックすると早く知れるかもしれませんよ!
イベントでお会いしましょう!
それでは!