最後の最後でモメない検証と検収と瑕疵対応

最後の最後でモメない検証と検収と瑕疵対応

北川パーヤン

北川パーヤン

こんにちは。LIGディレクターのパーヤンです。
ディレクター連載「いいWebつくろう〜クライアントと制作会社〜」第16回のテーマは、「検証/検収/瑕疵対応」についてです。

終わり良ければ全てよし、終わりがグダグダだと締まりません!

発注者であるあなたと受注者である制作会社、二人三脚でつくってきたWebサイトをしっかりと世の中に送り出しましょ〜!

※なお、この記事はコーポレートサイト/キャンペーンサイトを前提として書かれております。システム開発を要するWebサービスなどの場合、別途担当者にご確認ください。

検証と検収の違い

とても似ているこの二つの言葉、Web制作においてはどんな違いがあるのでしょうか。

言葉の意味

まずは辞書で調べてみましょう。

けん‐しょう【検証】
[名](スル)
実際に物事に当たって調べ、仮説などを証明すること。goo辞書

実際に当たって調べる。Webサイトなら「見て」「使って」確かめます。

けん‐しゅう【検収】
[名](スル)
納入品が発注どおりか検査して受け取ること。goo辞書

検証と似ていますが状況がより限定的ですね。納品物が発注どおりかを確かめることです。

Webサイト制作における検証

納品前におこなう確認作業になります。

LIGがおこなうWeb制作の場合、各フェーズ毎にしっかりとクライアント様に確定を出していただくことが基本になります。随時、検証をおこなっていただいている形ですね。

なので、クライアント様にとって「さぁ!検証だ!」という分かりやすい期間は無いケースが多いかもしれません。

各フェーズ毎に確定していくべき内容
ワイヤーフレーム | 掲載要素・テキストの確定
デザイン | デザイン・使用画像の確定
コーディング | ブラウザでの表示・アニメーションの確定

システム開発もある案件の場合は、実際に開発環境にてシステムを使用し希望通りの動きをしているか確認もしていただきます。

Webサイト制作における検収

納品後におこなう作業になります。検証の段階で不具合は全てなくなり、ここでは修正点が出ないことが理想になります。

ただ「制作会社のテストサーバーで正しく動いていたものが、クライアント様のサーバーでは正しく動かない」なんてことも起こりえます。そのために、納品後に検収作業が必要なのです。

瑕疵対応について

検収という言葉とだいたいセットで出てくるのが瑕疵対応になります。
ここも辞書で調べてみましょう。

か‐し【瑕疵】
きず。欠点。また、過失。goo辞書

お菓子じゃないですね。Webサイト制作においては、制作会社の過失による不具合になります。

例えば「ワイヤーフレーム/デザインのタイミングで決めていたテキストと違うものがある。脱字誤字がある」というのは瑕疵にあたります。
納品後も制作会社は「じゃあバイバイ!」という訳ではなく、瑕疵に関しては契約で定められた期間内は修正する責任があるわけです。

気をつけていただきたいのは、制作会社に過失がないものは瑕疵と認められないということです。

「うーん、サイトが出来上がってみてやっぱここの文章変えたいな。よし、瑕疵対応期間だし変えてもらおう!」といったすでにワイヤーフレーム/デザインで決まっていたものの変更には、もちろん追加で費用がかかります。

さいごに

ここまで説明しましたが、制作しているサイトやクライアント様の状況などによって「検証」「検収」をおこなうタイミングや内容はさまざまです。

・要件定義書/スケジュールを決める際にしっかりと双方理解すること
・各フェーズでクライアント様も「これで確定する」という認識を持つこと
が大事になります。

検収するサイトは、クライアント様にとっても制作会社にとっても手塩にかけた愛する我が子のようなものです。

しっかりと検証・検収をおこない、我が子の旅立ちを見届けましょう!

LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。

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