こんにちは、カメラマンのえだまめです。好きなお酒はウォッカです。
今回は押切蓮介先生著のホラー漫画『サユリ』を紹介したいと思います。
本日紹介する漫画・『サユリ』
あらすじ
夢の一戸建てマイホームへと引っ越した神木家。しかし家族7人揃ってのありふれた幸せを満喫する間もなく次々と不幸で不気味な出来事がこの一家にふりかかる。
悲劇を引き起こしたのは、この家に棲む”少女の怨念”。
ひとりまたひとりと家族が死んでゆく中、残された少年と老婆の逆襲が始まるが…!?引用元:サユリ 1
ホラーでありながら、後半に謎の進化を……!
押切蓮介先生の名前は何度も聞いたことがあるけれど、実際に作品を読んだことはありませんでした。そんな中、本屋さんでふと目に留まったのが、こちらの『サユリ』。ホラー作品が大好きなわたしは、迷うことなくそれをレジへと持って行きました。
この作品は、いわゆる事故物件に引っ越しをしてしまい、幽霊の怨念により家族が次々と亡くなっていく中、生き残った主人公の男の子とそのおばあちゃんが事件解決に挑むという話。ホラーらしい明快な設定で「ひゃあ~幽霊怖いよ~」と思うこともできるが、感動することもできる、ホラーとして素晴らしい作品でした。
しかし、他のホラー作品と少し違うのが、幽霊と対峙するのが主人公の男の子ではなく「おばあちゃん」だと言うこと。
そう、後半にこの漫画は、最強のおばあちゃんが幽霊にはない「生命力」を用い、暴力あり肝っ玉の座りっぷりやばすぎのバトル漫画に進化するのです。
大体の読者の人は「こんな怖いおばあちゃんいないよ」「ギャグ漫画かよ」などの感想を持つと思いますが、わたしは読みながら思い出してしまったのです。自分の記憶の中で「最強」のおばあちゃんの存在を……。
よみがえる「おばあちゃん」のトラウマ
幼少時代両親が働いていた関係で、わたしは祖父母の家で面倒を見てもらっていました。おばあちゃんは当時御年60を超えながらも、160cm超の身長とヘビーな体重を持った人でした。 そして彼女は、わたしにさまざまなトラウマを植え付けてくれた存在でした。
たとえばあるときは、「あいうえお表」を全て完璧に発音できるまで眠らせないという枷を、齢3歳くらいのわたしに強要してきました。
悪さをしたときは、「中身はゴキブリ」と教えていた唐辛子のたくさん入ったビニール袋を持ち、わたしが泣き叫ぶほどに追いかけ回してきました。
またあるときは、フローリングの床に寝転がり絵を描いていたわたしの小指を、派手に踏んでいきました。痛みに悶えるわたしに対しては、「そんな大げさな!」と言い放つのみ。後日病院に行くと「小指が打撲しているよ」と診断されました。おばあちゃんはとってもデカイので、ちびっこの指は簡単に踏み潰されたというわけです。