「死にそうな顔で、朝礼に出ていた」ディレクターの鮫島さんが語る

「死にそうな顔で、朝礼に出ていた」ディレクターの鮫島さんが語る

キャシー

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こんにちは、エディターのキャシー(CK_livi)です。

ec3134511126deb1bbf9f8f9f12aa8dc 人物紹介:キャシー
LIGの新人外国人編集者。どちらかというと、野球より普通にサッカーが好きで、主に欧州リーグの試合を録画観戦している。

私がLIGのOBたちにLIGでの日々や今現在のことをインタビューする連載、

題して

「キャシーのOB訪問(販売)

第5回目のゲストは、制作部でディレクターを務め、LIGのイケメン代表として名を馳せていた鮫島允さんです。

 
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ーこんにちは。まずは自己紹介をお願いします。

こんにちは、制作部でディレクターをしていた鮫島です。2012年10月にLIGに入社して丸3年お世話になりました。野田一輝という、元LIG社員で在籍時に数々の賞を受賞したスーパーデザイナーがいるんですけど、僕の幼馴染でもあるんですね。彼が僕を経営陣に紹介してくれたことがLIGに入社するきっかけになりました。居酒屋でLIGの経営陣とお会いして飲んでいたら、「君きちゃいなよ」って言われて、「はい」って即答しました。

 
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ーLIGではどんなお仕事を経験されたんですか?

LIGに入る前に、1,000人規模の制作会社で2年間くらいWebディレクターをしていたので、前職の経験を生かし、LIGでもWebディレクターをしていました。受託のディレクターなんですけど、コーポレートサイトやWebサービスをつくったり……。
LIGに入って前職と一番違うなと感じたのはスピード感でした。規模が大きい会社は意思決定が遅かったりするじゃないですか。でもLIGだと直接社長と話せるし、スピード感がある分仕事の進みが早いので楽しかったです。

 
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ー最もインパクトが強かったお仕事って何ですか?

一番は、LIGのサイトリニューアルです。社内案件なんですけど、LIGのコーポレートサイトリニューアルを2012年と2014年で2回担当しました。そのときが超しんどかったですね。社員全員が関わるプロジェクトだから、メンバーページの見せ方とか勝手に決めて進めると絶対に不満が出ちゃうんです。だから、全社共有しながら慎重に慎重に進めていきましたね。神経すり減らしていました。
あとはリリース時に結構バグとか出ちゃって、朝まで必死に作業したり。深夜3時リリースが7時リリースになっちゃったりとか……、その日の朝礼は死にそうな顔で出ていましたね。結果的にいいものができたと思うし、今でもその時のチームでつくったLIGブログを基に改善されていってるから、自分の中では思い出深い仕事になりました。

 
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ーLIGで得たものってありますか?

LIGで得たものは「自信」です。それまでは社会人3年目くらいで、全然自信もなくて、クライアントと話すたびに緊張するしプレゼンも苦手だったし。でも社長のたかさんが良い意味で仕事を丸投げしてくれたんです。もう押し進めるしかないじゃないですか。それが大きな学びになりましたね。そのお陰で緊張しなくなったしプレゼンも得意になりました。それが今の仕事にもかなり生かされています。

 
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ーLIGに在籍していたとき、どんなプライベート生活を送っていたんですか?

この業界はあまり休めないイメージがあるんですけど、実際のところ土日や休日は普通にちゃんと休んでいました。でもやっぱり平日は帰りが遅かったなあ……。LIGにいたころは趣味が本当になくて困ってたんですけど、最近は走り始めたりとか、ちょこちょこ趣味ができました。あ、あと彼女と一緒に過ごすのも趣味の一つです。

 
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ー今はどんなお仕事をされてるんですか?

今はGMOメディア株式会社で「CoodiSnap」というファッションコーディネートアプリの運営をしています。ユーザーが自分のコーディネートをアップしてコミュニケーションを取るCtoCサービスなんですけど、これのマネタイズとかアライアンスを担当しています。18~24歳がメインですが20代後半のユーザーも3割くらいいて、ユーザーの9割以上が女性です。昨年は「mer(メル)」という雑誌と組んでイベントをおこなったりもしました。ファッションが好きな方は、是非使ってみてください!

【CoodiSnap】
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Android ダウンロードはこちら

 
インタビュー中、鮫島さんと親交のある紳さんが通りかかったので、数分間だけ隣に座ってもらいました。

 
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ー鮫島さん、LIGブログで最近面白かった記事ってありますか?

イイネシーター2:新起動(ジェニシス)」は最高に面白かったです。メンバーページもつくるっていうクオリティがいい。自己紹介文の「自分でもビックリするぐらい、出オチになってしまった。」で笑ったなあ。あれ誰が企画したんですか? 紳さんでしょ? やっぱり。ああいうこだわりってすごくLIGっぽくて好きです。

 
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ー紳さんにお聞きしますが、鮫島さんってどんな人ですか?

鮫とは2年半くらい一緒に仕事しました。物腰が柔らかいですよね。特に印象深かったエピソードがあって、鮫が友達の結婚式のムービーを作ってたんですけど、すごく忙しい時期だったのに土日を使って一生懸命編集していたんです。それを見て、本当に友達思いなんだな〜って感心しました。

 
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ー最後に、今のLIGを見てどう思いますか?

うーん、LIGって外から見ると、制作会社なのにその感じがなくて、メディアの会社って感じがするんです。だから個人的には、制作の色がもっと出るようにしてほしいなって思ったりします。僕も制作側の人間でしたから。
あ、メンバーページは辞めてからも毎日見てますよ。新しい人入ってるかな? とか。新しい人がいたらクリックしてすげー見ちゃいます。どんな人が入ったんだろう? って。

 
ーありがとうございました。ところで・・・

 

 
 
 
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ー今日このあと少しだけお時間いただけますか? お話したいことがありまして。
 

 
 
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ーこの絵って、どう思いますか?

 
 
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え?

 
 
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ー鮫島さんに鮫以外の海の生物を語るのって非常に勇気のいることで、師匠には一回「やめろ」って止められましたし上司にも「気は確かか」というような旨をラップに乗せてディスられました。たとえばそれはバティストゥータとかファン・ペルシーに日本語で語りかけるのと一緒で、結局ほとんど何も伝わらないだろうって専門家もそう分析しています。なので今日はイルカとか海とかを語る前に、私の幼少時代の思い出と、日本で働く決意をした経緯を語らせてください。私は外国人の両親のもと東京都台東区で生を授かりJahに無敵のMIC預り、東京下町で幼少期を過ごしました。比較的外国人の多い保育園に通っていたので、そのときは自分が外国人だという意識を持たずむしろ人間だという意識も持たずに生きていましたが、小学校に入学すると、私以外外国人じゃないのと断言せざるを得ない学校だったため妙な違和感を感じ始めました。たまに友達が私の言葉を理解してくれなかったり、親は日本語が下手だったので先生との会話が全然噛み合っていなかったり。母は連絡帳に記入する文章もうまくつくれず、ポパイ世代なのに報連相ができていない。子供ながらになんだか可哀想だなと思うと同時に、言葉の壁で苦しんでいる親を見ていて「自分がどうにかしなければ」さらには「JahにMICを返却しなければ」という焦りが生まれ、私が下の兄弟二人の親代わりにもなれるように日本語をちゃんと勉強しようと心に決めました。その後長い海外生活と長すぎる春を過ごしてきましたが、やはり私は大好きな日本で生きていきたいということで大学卒業後に日本に戻ってきて就職することにしました。日本での社会人生活も今年で4年目になりますが、増えた知識といえば始発まで営業している都内の飲み屋情報ばかりです。本当にありがとうございます。法務省の発表によりますと平成26年末の在留外国人数は212万1,831人であり、前年末に比べ5万5,386人も増加したとのことです。212万という数字、ピンとこないかもしれないのでもっとわかりやすく車の例で言い換えるとスズキのエスクードがフルモデルチェンジで価格は212万7,600円〜と発表されています。ここで注目したいのは日本が誇るスズキの軽量化技術! 優れた衝突安全性を確保しながら、なんと2WDで1,140kgという軽量化を達成していてこれは正直「あ、奇跡」って思いました。鮫島さんはこの212万という数字についていかがお考えでしょうか? そのついでと言ってはなんですがやはり少し言及しておきたいのが、このラッセンの絵。この絵は「前代未聞の遠近法」というタイトルなんですけど、このイルカ、くっついて寄り添ってるように見えますが実はそれは目の錯覚で、片方はめちゃくちゃ遠い場所にいるんですよ。右側は極端に小さいイルカなんですね、そして左側はいくらなんでもでかすぎるってパタゴニアで話題になったイルカです。お互い面識はないはずです。はたから見ると仲よさそうなカップルも、本当のことなんて2人にしかわからないって言われてるみたいですよね。そう考えるとやはりラッセンって深いなって思います。でもまさかこれを212万円で売ろうという気持ちはサラサラありませんし、たまねぎをちゃんと食べると血液がサラサラになるそうなので今夜にでも試してみてください。ということで前置きが長くなりましたが、この絵を5,000円で買っていただけませんでしょうか?

 
 
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え!?

 
 
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……。

 
 
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ところで・・・
 

 
 
 
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逆に、この絵ってどう思いますか?

 
 
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ーえ?

 
 
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逆に言いたいんですけど、こういった絵には興味ないですか? 僕の彼女でありアーティストでもあるYoshieが描いた絵なんですけど、これ実際の原画です。そう、本物です。この絵は完全に非売品で、なかなか手に入るものじゃないんですけど、ただ先ほど奇跡的に僕が手に入れたので奇遇だなって驚き、慌てふためき、開いた口が塞がらなくてその間にリンゴとかミカンとかパイナポーとかいろんなものが口の中に入ってきました。本当は10万円くらいの価値なんですけど、LIGという繋がりもあるってことで5,000円まで下げてもいいんじゃないかなってYoshieがSkypeで言ってました。

 
 
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ーえ!?

 
 
 
 
 
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お互いに絵を買い取る決意をし、5,000円札を交換したら、

 
 
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まるで名刺交換のようになりました。

 
 
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ギブアンドテイクって、こういうことだったんですね。

 
 
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鮫島さん、本当にありがとうございました!

 
 
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Yoshieさんの素敵な絵は、LIGのオフィス内に飾らせていただいております!

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ライター兼日本人ぽい外国人のキャシーです。 今生きているこの世界は、魂が体験している一瞬の夢でしかない。という考えのもと生きています。趣味は換気です。

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