JavaScriptで動く端末「JSBoard」を語り尽くす!勉強会「JS Board Shibuya LTナイト!」イベントレポート

JavaScriptで動く端末「JSBoard」を語り尽くす!勉強会「JS Board Shibuya LTナイト!」イベントレポート

21cafe管理人はぎー&えりー

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※本記事は「geechs magazine」より転載・編集した記事です

こんにちは、21cafe管理人のはぎえりです。

JavaScriptで動かすことができる端末、「JSBoard」。IoTやWoTというキーワードの盛り上がりと共に注目を浴びてきています。そして先日、このJSBoardに関心を寄せるエンジニアが集まるLT大会が21cafeで開催されました。組み込みやハードの業界で活躍されている方から、普段はWebサービスに携わっている方まで、さまざまなスキルをもったエンジニアの皆さんが集まる注目度の高いイベントとなりました。

本記事では、当日発表されたスライドとその内容をご紹介します!

JSBoard・IoTに注目するエンジニア8名によるLT

美味しいコーヒーの飲み頃を教えてくれるIoT|モンスター・ラボ社 篠原氏

「コーヒー好きだけど猫舌」という篠原さんが考えたのは、Arduino(アルドゥイーノ)と温度センサーをつかった、程よいコーヒーの飲み頃をSlackを通じて教えてくれるシステム。JavaScriptからArduinoを動かすことができるワンダフルなフレームワーク「Johnny-Five(ジョニーファイブ)」を使っています。

Johnny-Fiveは公式サイトのドキュメントやサンプルコードが豊富な点が魅力。IoTをはじめて間もないという篠原さんですが、JavaScriptを使ってのIoTは取り組みやすく、初心者にオススメしたいとのことでした。

ネットに繋いでIoTしてみよう|@wamisnet氏

「スマートハウスを作りたい」と言う思いからIoTをはじめた@wamisnet氏。さまざまなことを試しましたが、結局Aduino ADKで挑戦することになったそうです。しかし、はじめは知識も少なく費用がかかりすぎてしまったとか。

続いて挑戦したのが、小さく安価な上に、Arduinoマイコンとしても使え、Wi-Fiモジュールを搭載するESP-WROOM-02を使ってのLチカ。さらに応用して赤外線リモコンやTwitterでツイートができるような開発もおこなったようです。

今は専門学生という@wamisnet氏。今後、より安価なデバイスが普及すると、@wamisnet氏のような学生も、IoT分野にチャレンジするハードルが下がるかもしれません。

JSBoardでIoTは楽勝か?|福井 眞吾氏

そもそもJSBoardとは、JavaScriptを直接実行できる点が魅力だと語られる端末です。代表的なものとして、KinomaCreateとTesselがあります。福井氏は、一つのIoT開発例を出し、それぞれを使うと、どのようにプログラミングする必要があるかをプレゼンしました。結果は、どちらもJSBoardとはいえJS以外の部分もかなりあるとのこと。

今はJSBoardに主流のない混沌とした状況です。そんなときは自分が好きなものを応援して、主流を自ら作っていくのが良い、というのが福井氏のご意見でした。

JavaScriptでも鉄道模型制御|綾瀬ヒロ氏

自宅の庭に鉄道模型を走らせている綾瀬氏。今回は、アタッシュケースの中に鉄道模型を作り、当日会場に持ってきてくださいました。

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その鉄道模型を東芝製のWi-Fi内臓のSDカードであるFlash Airを使い、インターネットに繋げ、無線LANで動かせるようにしています。今回は”JS”Boardのイベントということで、Flash Airの持つWebサーバ上にHTMLを置き、その中にJavaScriptを書いて、JavaScriptを使って鉄道模型を制御します。実際に走るミニ鉄道模型を見て、参加者も大いに盛り上がっていました。

SORACOM Air+RaspberryPi+littleBits+IFTTTしてみる|ワンフットシーバス 田中正吾氏

田中氏は、SORACOME Airと繋いだRaspberryPiといろいろなAPIと繋ぐことができるIFTTTを組み合わせて、LittleBitsを動かすデモをおこないました。IFTTTからの各通知をHerokuの中継サーバーを経由して、2台のRaspberryPiに送ります。それによりそれぞれのRaspberryPiと接続されたLittleBitsが光らせます。1台はLittleBitsのArduinoモジュールでRaspberryPiをやり取りし、もう1台はLittleBitsとRaspberryPiを直接やり取りさせるようにしています。

実際のデモでは2台とも動かすことができ成功! さまざまな技術を組み合わせることで可能性が広がる楽しみを田中氏は語っていました。

プログラマブルな電球を探してたら謎にBLE側にハマっていく話|株式会社LIG 菅原のびすけ氏

菅原氏が安価でプログラマラブルな電球を求めて購入した「PLAYBULB」。BLE接続できるということで、BLEの仕様について調べた内容をLTしました。BLEとはBluetooth Low Energyの略で、2.4GHzの無線を使った近距離無線通信規格です。通信速度はほどほどにして、ボタン電池1個でも数年動作できる省電力性が重視しています。

結論、WebエンジニアにとってBLEは少しハードルが高いようで、高価ではありますがWebAPIが公開されているHueがオススメとのこと。ただBLEを学ぶとIoT分野での可能性は広がるそうなので、興味のある方は挑戦してみると良さそうです。

統合開発環境f3.js|産業技術総合研究所 加藤淳氏

IoTの開発をしていて苦労することのひとつが「筐体」。ボタンの位置などを考慮しながら展開図を考え、手作業でプラスティックなどの素材をカットしていく作業は意外に難儀なのだとか。f3.jpは、今まで書いていたJavaScriptのコードに少し書き足すだけで筐体設計までを可能にします。つまり、コードを書くと展開図ができ、そのデータをレーザーカッターに送ると切り出しができるというもの。

これで筐体設計が簡単になるだけでなく、ちょっとしたズレで組み立てられないなどの失敗を防ぐことができます。f3.jpは、初期投資を抑えてプラモデルのようにIoT開発が可能になる世界観の実現を目指しているようです。

Smart.js: JavaScript engine running on tiny MCU|おかべきわむ氏

Smart.jsとは、IoT開発の為のソフトウェアプラットフォーム。このSmart.jsは、wamisnet氏のLTでも使用していたESP8266上で動かすことができます。おかべ氏は、このSmart.jsをESP8266上で動かすデモをおこないました。Smart.jsはいろいろなソフトウェアの集合体です。ネットライブラリのMomgooseや、JavaScriptエンジンのV7などSmart.jsの周辺技術についてもご紹介いただきました。

今回の勉強会の主催コミュニティ紹介

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WebエンジニアがJavaScriptが動く端末を黙々と触る会です。手を動かしつつ、隣の方とお話したり、発表したい人は発表していくという自由な雰囲気で進む勉強会ですが、今回は特別に”LTナイト”と題して、8名の方にご登壇いただきました。とても馴染みやすい雰囲気なので、初心者の方にもお勧めです!

▼コミュニティ主催者
株式会社Technical Rockstars 川野 洋平氏

▼公式アカウント
ハッシュタグ:#jsboardshibuya 
Facebookグループ:https://www.facebook.com/groups/jsboard/

▼Connpassグループ
http://jsbshibuya.connpass.com/
今後も随時イベント情報を更新していきます。

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渋谷のエンジニア向けイベントスペース21cafe(ニイイチカフェ)の管理人「はぎー」と「えりー」、通称はぎえり。21cafeはギークス株式会社が運営する無料のイベントスペース。エンジニアのコミュニティ活動の支援として、LT大会やハンズオン等の勉強会の会場を提供しています。はぎえりは、開催される技術イベントの運営サポートやレポートを行っています。

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