こんにちは、外部ライターのかんそう(@ikdhkr124)です。
「華麗なる 私のカレーは 左利き」
ハイ、というわけで、今回紹介するのはグルメ漫画の中でも「カレー」に特化した異色の作品、ふなつ一輝先生の『華麗なる食卓』です。
『華麗なる食卓』とは?
華麗なる食卓 (1) (ヤングジャンプ・コミックス)
- 著者ふなつ 一輝,森枝 卓士
- 価格¥ 545(2016/01/13 02:07時点)
- 出版日2001/07
- 商品ランキング193,821位
- コミック205ページ
- ISBN-104088761812
- ISBN-139784088761817
- 出版社集英社
『華麗なる食卓』は、自称カレー料理人の主人公・高円寺マキトが父を探すため、そして世界一のカレー料理人になるため、和・洋・中さまざまな料理人たちとカレー勝負を繰り広げていく料理漫画です。
作者はふなつ一輝先生。2001年から2013年まで「週刊ヤングジャンプ」で連載され、単行本は実に全49巻が発刊されています。
実際に楽しめるカレーたち
『華麗なる食卓』の最大の魅力は、何と言っても「作中に登場したカレー料理の詳細なレシピが載っている」というところではないでしょうか。
作中では実に多種多様なカレー料理が登場しますが、そのほぼ全てが実際に作ることのできるものばかりで、読んで楽しむだけではなく、味わうこともできるのです。
数多く存在するグルメ漫画の中でも、ここまでレシピが詳細に書かれた作品は稀有と言っても過言ではありません。そして滅多にお目にかかれないような珍しいカレーも、家庭にある材料で作りやすいようアレンジされているのです。
魅力的なキャラクターたちと圧倒的な画力
本作のもうひとつの魅力は、「画力の高さ」です。
登場人物は一人ひとりが個性的、かつ表情豊なキャラクターばかり。何より、ふなつ一輝先生が描く女性キャラクターの可愛さは定評があり、男性のナンをスパイシーに刺激する魅力的なキャラクターばかり。
青年誌ということもあり、単なる料理漫画の要素だけではなく、恋愛やお色気の要素も満載。メリハリある展開を読者は飽きることなく楽しめます。
中でも「エロ」の要素に関しては下手なラブコメ漫画よりも充実しており、人間の三大欲求でもある「食欲」「性欲」の2つを同時に満たすことのできる非常にお得な作品になっています。
そして、肝心の料理シーン。まるでバトル漫画さながらの躍動感のある迫力満点な描写で、料理人がいまどんな調理をしているのか、わかりやすく直感的に脳に飛び込んできます。
完成したカレー料理もヨダレがでるほどリアルに描かれており、味の感想を伝える演出も含め、他のグルメ漫画とは一線を画すほど表現力豊かなものとなっています。