2015年、ココロに残った書籍まとめ

2015年、ココロに残った書籍まとめ

たか

たか

4. 『結果を出すリーダーの条件』

トリンプ日本支社長時代、19年連続で増収増益を達成した吉越さんの書籍。数字とマネジメントのバランスについて、歯に衣着せぬ言い回しで展開されています。

「与件の中で勝負せよ」「意思決定のスピードをあげよ」「部下からの反発も総攻撃も当たり前と覚悟せよ」……など経営者として、リーダーとして解決しないといけない問題に対する考え方について改めて気付かされる内容です。

当たり前のことをやり切るチカラ。組織運営において数字とサービスのバランスを考える上で参考になりました。数字主義の外資系企業の考え方が色濃いとはいえ、数字とクリエイティブのバランスを取る上でも役立つ書籍です。

5. 『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法』

電通でコミュニケーションデザイナーを経て、現在は株式会社ツナグの代表者である佐藤尚之さんの著書。5年前の書籍とはいえ、2010年の1年間でWeb上に「世界中の砂浜の砂の数と同数」の1ゼタバイトの情報が流れたというインパクトの強い出だしで、考えさせる内容です。

いいモノをつくれば伝わると、質の高いコンテンツを発信していくだけではどうにもならない数の情報が溢れている現在。それでも伝える方法とはどういう手法なのかを考える上でヒントになります。

情報が溢れ、単なる発信だけでは伝わらない状況を再認識し、「ファンをつくる」というLIGとして大切にしている考え方を改めて見つめなおす、いいきっかけになりました。

6. 『ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』

「良いアイデアより、良い人材。独創的なアイデアは天才1人に頼るのではなく、組織としてクリエイティブになる」というピクサー。スティーブ・ジョブズ、エド・キャットムル、ジョン・ラセターの創業者3人の関係性や、成長していく組織をどうつくっていったかが、現社長のエドの体験から語られています。

リリース間近の「トイ・ストーリー2」をつくりなおす臨場感や、利益だけではなくブランドをつくる上での積み重ねの重要性、組織的に創造性を担保していく仕組みづくりなど、400ページを超えるボリューミーな内容には参考になる箇所が多々あります。

さいごに

何度か同じ書籍を読むことがあるのですが、自分の状況にあわせてインプットされる内容が違う場合もあります。

特に『ビジョナリー・カンパニー』という書籍は、初めて読んだ2004年当時、学生時代の自分にはさっぱり意味が分からず、眠気と闘いながら読んだ記憶があります。

ただ、LIGを起業した2007年に読むと、受け取る感覚が違い、ビジョンや方向性の大切さを痛感しました。そして、2015年の今年、改めて読むと、人と意思決定の積み重ねが組織をつくるのだと気づくことが多々ありました。

これから年末年始休暇もあり、まとまった時間が取れる機会ですので、新たな気づきを得るためにも積み上がっている書籍を読もうと思います。特に『How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス)―私たちの働き方とマネジメント』は読もうと思いつつ、なかなか時間を確保できていないので、必ず……。

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取締役の岩上です。主に制作、人事、その他諸々を担当しています。 経歴:学生時代にモバイルマーケティング、ITベンチャー企業数社に参加する。在学中からアーリーステージを対象とした独立系投資会社にて、投資業務、コンサルティング業務に従事。2007年、株式会社LIG創業。

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