初めまして、外部ライターのかんそうと申します。
このたびLIGブログの「漫画チャンネル」に寄稿することになりました。よろしくお願いいたします。
さて、僕はスポーツ観戦が戦争の次に嫌いなのですが、反対に相撲観戦は平和の次に好きです。ストリートファイターではエドモンド本田しか使いませんし、もちろん今の部屋も「SUUMO」で探しました。
というわけで、今回は誰もが熱くなれる相撲漫画を紹介したいと思います。
皆さんご存知・平松伸二先生の名作『どす恋ジゴロ』
どす恋ジゴロ 巻の1 男芸者 (ヤングジャンプコミックス)
- 著者平松 伸二
- 価格¥ 545(2015/11/30 02:06時点)
- 出版日1998/01
- 商品ランキング22,268位
- コミックページ
- ISBN-104088756126
- ISBN-139784088756127
- 出版社集英社
「ア~ どす恋どす恋」
もしかしたら「ジゴロ」をご存知ない方もいるかもしれません。まずは言葉の意味からおさらいしましょう。
ジゴロ(仏: gigolo)とは、女から金を得て生きている男(女から金を巻き上げて生活する男、女にたかって生活する男、女から巧みに援助を得る男など)のことをいう。ヒモ、男妾など、また男娼、「つばめ」、「スケコマシ」などが類義語に当たる。
引用元:Wikipedia
そう、この『どす恋ジゴロ』は相撲漫画でありながら、大人の男女関係を同時に描いた異色の作品なのです。
主人公の恋吹雪(こいふぶき)は「男芸者」と呼ばれる角界一の色男。力士なのにまるで『ベルサイユのばら』に出てきてもおかしくはない妖艶な出で立ち、そして相撲の実力も十分。そう、まさに遠藤、遠藤なのです。
番付はまだ関脇ではありますが、他の力士とは一味違う「魅せる相撲」をとる恋吹雪に、世の女性たちは彼の虜、常に水入り状態。
恋吹雪から醸し出される「艶」は女性だけでなく、解説の玉福呂(たまぶくろい)さんにも「男のわしでもふるいつきたくなる」と言わせるほどです。
夜の土俵もがちんこ
恋吹雪は「ジゴロ」の名の通り、数多くの女性から「ご祝儀」を貰い、夜の土俵もつとめます。しかし、自分を安売りすることは決してありません。
自分と土俵入りをしなくても相手が幸せになれると判断したとき、心を開かない女性が相手のとき、そして何より会った瞬間に目と目が通い合うものがないときは、いくらご祝儀を積まれようと土俵には上がりません。
逆に通じ合いさえすれば、どんな女性に対しても100%夜の土俵をつとめ上げます。
そして所謂「女遊び」は絶対にしません。恋吹雪は言います。
「おれは女の人と真剣に恋をするし交わる事はあるが、斬ったことはない」
恋吹雪は夜の土俵に上がる際も必ず「四股」を踏みます。四股を目にした女性はみな恋吹雪に引き落とされ、ぶちかましに腰砕き。その恋吹雪の完璧な取り組みは、女性たちにそれを模して「下半身に別の命がある」と言わしめます。
そして、そんな恋吹雪に抱かれた女性は全員例外なく、色気が増し美しく生まれ変わるのです。