「本当にばかなんだから……出て行くことなかったのに。」
(エピソード「誤解の方程式」より)
いろいろな誤解が積み重なり、一刻館を出て行った五代。誰もいなくなった5号室を掃除しながら、ひとり言。
物憂げに遠い目をする管理人さんの横顔に見入ってしまいます……。さらに、この巻のP.163をめくってください。次のページの最初のコマ。
いい! すごくいいですね! 本当に寂しげ!! ちょっとこれは一回抱きしめましょう!
「帰って来て、帰って来て、お願い!!」
(エピソード「坂の途中」より)
元気のない管理人さんを見かね、一刻館の住人が飲みに連れ出します。その帰り道、五代を偶然見かけた管理人さんは、思わず走って追いかけます! ようやく捕まえたところで感情が溢れ、泣きながら声をあげます。
はい! これも抱きしめます。子供みたいに泣いているのがたまりません……。いつもは素直じゃない管理人さんの感情がむき出しになり、見ているこっちがパニクります!! どうしよう! 早くつづきがみたい! こんなん書いてる場合じゃない!!!!
「だ……だめ……だめ……」
(エピソード「キッスのある情景」より)
これはないわ! 「お前の貞操観念どうなってんだよ!!」ってやつ!!! 信じてたのに……。
ちょっとエピソードも語りたくないし、読み返すの辛いから、ちょっと読んでください!! 流されすぎ!!!!
「ま、いーか。」
(エピソード「キッスのある情景」より)
管理人さんの乗っていた脚立が崩れ、五代に倒れかかって……キスをしてしまいます。部屋に戻り、「わざとじゃないって、わかってくれたかしら……」と思い返しながらも、このひと言。
だんだんと素直になる管理人さんの幸せそうな表情がたまりません!!!! さっきのエピソードでは裏切られたものの、この表情されちゃったらもう何でもいいすわ! ずるいなー。かわいいんだもの。
最後に
3巻の最後では、アクシデントとはいえ、キスをしてしまう2人。全10巻の半分もいってないんだけど、展開早くね??ってなりますよね。
ただ、ここからなんですよ! 『めぞん一刻』のもどかしい空気をたっっっっっっぷり味わえるのは!!!!! むしろ、ようやくはじまった感すらあります。
管理人さんの喜怒哀楽は激しくなっていき、そこに読者は振り回され続けるのです。
次回は4巻! 続きます!
阿羅漢のひと言 全力で恋がしたい |