「真崎ちゃん、西尾さんとかどう? 優しいし包容力もあっていいと思うよ」
常連客だった男性からの言葉。西尾さん(仮名/41歳/独身/会社役員)は私の指名客で、真崎は私です。というわけでこんにちは、ライターの真崎です。
現在フリーランスでライターをしている私は、駆け出し時代に副業として早朝の水商売バイトをしていました。
当時浮いた話のひとつもなく、そろそろいろいろ危機感を覚えた私が友人たちに恋愛相談したところ、なぜかみんな口を揃えて「真崎は付き合うなら10歳ぐらい歳の離れた年上男性がいいよ」とのアドバイス。まじかー想定外。
そんな折、常連客に西尾さんをおすすめされました。真面目な会社員の西尾さん、彼とは気もよく合ってお話するのはとても楽しく、確かに優しくて包容力もありそうです。とはいえこの年齢差、私より母のほうが彼に年が近いぐらいです。わりと真剣に考え込み、お店の同僚に相談しました。
真崎 「15歳差ってどう思います?」
同僚 「いいと思いますよー私はそれぐらい離れているほうが魅力的に見えます」 真崎 「でも付き合うイメージがまったく湧かないです」 同僚 「じゃあこれ読んだらどうですか?」 |
同僚から薦められ、「年の離れた男性との恋愛」の一例として読んでみることにしたのが、本日紹介するこちらの漫画です。
本日のお薦め漫画:『娚の一生』(西炯子)
娚の一生 コミック 全4巻 完結セット (フラワーコミックス)
- 著者西 炯子
- 価格¥ 1,853(2015/11/24 15:23時点)
- 出版日2012/10/01
- 商品ランキング4,765位
- コミック761ページ
- ISBN-10
- ISBN-13
- 出版社小学館
こちらの漫画は、35歳女性と50代男性の恋愛物語です。
- あらすじ
- 東京にある大手電機メーカーに勤める35歳の堂薗つぐみ。恋にも仕事にも疲れ、田舎にある祖母の家で長期休暇を過ごす。ある日入院していた祖母が他界し、つぐみは仕事を在宅勤務に切り替えてそのまま祖母の家で暮らすことに。そんなつぐみの前に現れたのは、この家の離れの鍵を祖母からもらっているという初老の男性「海江田」。20歳近く歳の離れたふたりの奇妙な共同生活が始まりー。
「え、始まる?」と思わず突っ込みたくなる展開ですが、その後は共同生活どころか恋まで始まり盛り沢山。
聡明で容姿端麗ながら恋愛では妻子持ちばかりを好きになり、不倫関係にあった男性の裏切りから恋に臆病となったつぐみ。「もう誰も愛したくない」と心の殻にこもる彼女に祖母のお葬式で一目惚れしてしまったのが、一見紳士でスマートな哲学科教授の海江田でした。
「練習やと思てぼく相手に恋愛してみなさい」と、海江田が関西弁で繰り出す強引なトークとオープンな愛情表現は頑なだったつぐみの心をほぐし、次第に彼女も海江田に惹かれるように……。