YouTuberを起用するメリットとは【インタビュー】
では、広告としてYouTuberを起用した動画プロモーションを展開することに、どのようなメリットがあるのでしょうか?
YouTuberと企業を繋ぐマッチングサービス「iCON CAST」を運営しているルビー・マーケティング株式会社の代表取締役・平良さんにインタビューしてきました!
人物紹介:平良 真人さん 1973年生まれ。一橋大学社会学部卒業後、3社で国内外の営業/マーケティング/ビジネス開発を経験。2007年からグーグル株式会社にて、ビジネス開発/経営企画/広告営業を経験。2014年1月よりルビー・マーケティング株式会社を設立。代表取締役を務める。 |
YouTuberはプロモーション効果が高い?
― 早速ですが、YouTuberを起用した動画プロモーションのメリットとはなんでしょうか?
1番のメリットはやはり、広告効果が高いことだと思います。
弊社は元々オンラインマーケティングのコンサルティングをおこなっていたんですが、スマホゲームのクライアントから「北米でYouTuberを使った広告を打ちたい」と相談されたことがあったんですよ。
前職がGoogleなんですが、「Googleにいたなら、海外のYouTuberもたくさん知ってるでしょ」みたいな感じで言われて、「これは、面白そうだ!」と、その瞬間に思いました。
そこで、北米のYouTuberと地道に連絡を取って、どうにか起用に至ったんですが、そのプロモーション効果が高かったんです。具体的な数字として出たのは、顧客獲得数や獲得単価ですね。
― 海外から始まった事業だったんですね! それでは、なぜYouTuberを起用するとプロモーション効果が高いのでしょうか?
YouTuber自身がメディアになっていて、コミュニティを形成しているからだと思います。
YouTuberだけに限らず、例えばTwitterやVineなどでフォロワーのたくさんいるインフルエンサーっているじゃないですか。彼・彼女らは、自分が主体となるコミュニティを形成していて、ファンと密なコミュニケーションを取っているんですね(Twitterで言えば、リプライなど)。
ですから、ファンやユーザにとって「YouTuber」は身近な存在となり、ファンに大きな影響を与えることができるんです。
加えて、YouTuberは自分自身をメディアとしているので、タイアップ広告でも嘘がないんです。ファンからの信頼がなによりも大事なので、YouTuberもその期待に応えようとするんですね。ですから、動画視聴者はフラットな気持ちで動画を見られるんです。
その結果、ファンからの視聴時間は長く(平均5分ほど)、掲載期間も決まっていないのでYouTuberのチャンネルがある限りは公開し続けられます。
また、さまざまなジャンルのYouTuberがいるので、広告主企業の業種やニーズに合わせて多様なプロモーションをおこなえるのも広告効果が高い理由の1つです。
“問題意識”から生まれた「iCON CAST」
― 当初よりYouTuber施策をおこない海外で良い成果を出されたのあれば、その後の引き合いも増えたのではないでしょうか?
そうなんですよ。
ありがたいことに、YouTuberを起用した広告のご相談は日に日に増えていきました。しかし、言語の壁があったり、YouTuberにはプロダクション事務所を通してじゃないと話がいかなかったり、でも一方でクライアントの要望もあったりと、案件を進めていく上では大変なことも多かったんですね。
「YouTuber」を起用すると広告効果が高いから、今後この動画プロモーションはもっと大きくなるなと感じていたのですが、その反面フローが煩雑すぎる。
それを「もっと簡単にできないか?」という問題意識を持ち始め、マッチングプラットフォームがあってもいいのにと感じたので、そこからは2ヶ月でローンチしました。
― スピード感がすごい……! 案件によって選ぶYouTuberは異なると思うのですが、どうやって選ばれるんですか?
プロモーションしたいサービスのアピールポイントなどをフォームに記載するだけです。あとは、その案件の動画を作りたいYouTuberがどんどん応募してきてくれます。
その中から下記のデータを元に、適切なYouTuberを選ぶことができます。
- チャンネル登録者数
- 動画の平均再生回数
- 動画の平均再生時間
- 視聴者の年齢・性別データ
- 視聴デバイス比率(スマホのOSまで)
- 国別視聴データ
ターゲティングがきちんとできるので、広告を出したときに狙いたい層へ確実なプロモーションを展開することができます。
まとめ
いかがでしたか?
YouTuberを起用した広告が「なぜ効果があるのか」という部分を知れたのは、とても勉強になりました。
せっかく広告を展開するのであれば、見られない広告では意味がないですよね。そこで、狙いたいターゲットに直にアピールできるYouTuberを起用した動画プロモーションはとても有効だと感じました。
今回ご協力いただいた「iCON CAST」さんは、企業の方とYouTuberのマッチングプラットフォームなので、改めてご紹介させてください。
YouTuberと企業を繋ぐ「iCON CAST」
「iCON CAST」は、YouTuberと企業を繋ぐ新しいプラットフォームで、YouTuberのクラウドソーシングのようなもの。1,200人以上のYouTuberが登録していて、海外のYouTuberも約200人います。
「iCON CAST」の特徴
- 広告案件に適切なYouTuberを選ぶことができる
- 企業とYouTuberの両方が案件や金額に納得してから実施するのでトラブルが起こらない
- 「iCON CAST」上でYouTuberと直接やり取りできる
- 契約書まわりも「iCON CAST」上でできる
また、今後はYouTubeに限らず、TwitterやVine、InstagramなどさまざまなSNSのインフルエンサーを集めていくそう。
YouTuberなどのインフルエンサーを起用した動画プロモーションに興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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