こんにちは、ディレクターのあゆみです。
「業界とは……?」とつっこみたくなるのであまり「業界トーク」は好きじゃないのですが、Web業界はやっぱり変化速度が無茶苦茶早いなあと実感しています。技術の進化もめまぐるしいですし、常に新しい情報が行き交っています。「こうやるといい」というセオリーはなかなかなくて、絶えずトライ&エラーをしているというのが、流れの真っ只中にいてひしひしと感じていることです。
「ここまでいったら一人前」という基準値はあるはずもないんですが、最近、特に感じていることがあります。
テクニカルディレクターという職種の重要性
見出しの通り、「テクニカルディレクターという職種の重要性」を前以上に感じるようになりました(と思いませんか? 少なくともわたしの周りではよく聞くようになりました)。
テクニカルディレクターとは、プロジェクトのシステム要件の定義や提案、技術面でのサポートを行うポジションなのですが、いないと! 本当に! 困るんです!!! もちろん、エンジニア本人に打ち合わせへ同席してもらい、一緒にがっつり進めていくというのでも大丈夫ですが、毎回それができる前提でもないので、いろいろなシーンに対応することは必要かと思います。いろいろな案件をやるたびに、この職種の重要性を感じています。
というのも、ここで声高に言うのもあれなんですが、わたしサーバ周り本当に疎かったんです。
テクニカルディクレクターがいないと辛すぎるシーンBEST3
個人的に感じた「テクニカルディクレクターがいないと辛すぎるシーン」はこちらです。
2位. サーバ全体構成(フロー)についての話をしているとき
3位. 各サーバのミドルウェアについての話をしているとき
それこそ初期は「DNS」とか「EC2」とか「AMI」とか「SSD」とか、マジで意味がわからないです。となると、参加する打ち合わせの大体が、1位の「そもそも何について話しているのかすらわからない打ち合わせ」になってしまうんです。全体把握のためにも行かないといけないけど、行っても何もできない(というか分からない)自分がつらい……。インスタンスって何……。
これって先方を不安にさせてしまう可能性もありますよね。また、全体の進行をしようにも、やることをエンジニアと共有するために、最低限の共通言語が必要だと感じませんか?
あなたが制作会社の社長なら
- 普通のディレクター
- テクニカル部分の話もできるディレクター
どちらを採用しますか? もちろん、一緒に働く仲間として、「性格」「考え方」「仕事への姿勢」といった超重要な大前提は二人とも問題なし!となった場合です。わたしが社長ならテクニカル部分の話もできるディレクターを雇います。頼もしいですもん。
エンジニアがディレクター領域もやるようになったら強すぎですよね。勝てるはずありません。では、どんなディレクターから仕事がなくなっていくのでしょう?と考えると、「できることが少ないディレクター」かなと思います。「大は小を兼ねる」と言う通り、難易度の高いの案件に対応できる人は、難易度の低いの案件もこなせるかと思いますが、逆は難しいと思うんです。
ということで、いつまでも「持ち帰ってエンジニアに確認しますね」では、時間もかかりますしいろいろと良くない要素があると思います。実際にがっつり実装まではできないとしても、ディレクターがエンジニア領域の具体的な仕様を把握できれば、そのあとのフローがかなりスムーズになると思いませんか。
(「できることが少ない」と言うと語弊があるかもしれませんが、何かの分野に飛び抜けているディレクターはまた別です。ビジュアル部分のディレクションもがっつりできる人や、コンセプト設計が上手でコピーライターもやっちゃうよ、って人とかは別の話です)
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