開発コストを削減「BiTT開発」って?
開発コストを削減「BiTT開発」って?
2015.11.09
LIG PR
#2
働き方インタビュー(ディレクター編)

「人力でしか集められない情報こそ、現代の内職になる」継続可能な働き方|株式会社うるる

小田直美

オフィスに出向くことなく、自宅にいながら文字起こしやデータの収集を仕事にする在宅ワーカーは、日本の労働力を支える新たな人材として注目を集めています。そして、仕事を依頼したい発注者と在宅ワーカーをつなぐのは、マッチングサービスと呼ばれるWeb上のプラットフォームです。

家事に専念する主婦がメインワーカーの『shufti(シュフティ)』や、全国の入札・落札情報の速報サービス『NJSS(エヌジェス)』など、在宅ワーカーの人材リソースを活用したサービスを多様に展開する株式会社うるるが目指すのは在宅ワークのスタンダード化です。

「うるるはお客様も社員も同様におもてなす」と話すプロダクトマネージャーの小倉氏は、うるるでの働きがいをどのように感じているのでしょうか。

Poole:アイコン/うるる様 人物紹介:小倉 克友氏
1998年よりフリーのWebクリエイターとして活動開始。フリーでの活動を行いつつ、ゼネラリストを目指し、大手SIerでSE・携帯通信会社での企画開発を経て、Webマーケティングベンチャーにジョイン。制作部門を立ち上げた後、大手Web制作会社に入社し大型案件の責任者(シニアディレクター)を経験。その後ネットイヤーグループでプロデューサーに従事した後、2015年2月にうるる入社。

「30代は20代の財産で食えと言われて」イタリアンのコックから独学でWeb制作へ

うるる様:記事002

― ゼネラリストを目指してさまざまな経験をされてきたそうですね。うるるに入られる前のキャリアを教えていただけますか。

イタリアンのコックになろうと、学生から叩き上げで飲食の道に入りました。海外で料理の修行もしていて、最初は独立したかったんですよ。そんなある日、店のホームページをつくろうと話が出て、たまたま僕がやることになったんです。

つくってみたら意外にも評判が良くて、知り合いの店にも頼まれるようになり「あれ、これ稼げるんじゃ?」と思うようになって(笑)自分のお店をもつためにお金を稼ぐにはどうしたらいいのかを考えていて。次第に仕事が途切れなければこっちで食べていけるんじゃないかと思うようになって、7年くらいやっていたコックを辞めました。

でもデザインのセンスがなかったので、それならエンジニアを目指してシステムをもっとやろうと20代なかばで大手SIerのエンジニアをはじめて。その後B to Cの新しい情報を知るために携帯キャリアの商品開発をしていたんです。独学でWebクリエイターになったので、いろんな企業風土を体験したかったんですよね。

 
― プロかゼネラリスト、どちらになるかを決めてから、IT業界でのキャリアをスタートしたということですね。

はい、ゼネラリストをずっと目指してきました。何でもできますっていうのはやっぱり強みかなと。時代によってトレンドは変わるし、新しいもののほうが好きな性格なんです。

それに、32歳くらいまでに自分ができることを全部やりつくそうと思っていたんですよ。「30代は20代の財産で食え」って先輩に言われていたので。1つのことを深く掘り下げてその道の専門家になるよりも、いろいろなことが人よりもちょっと詳しいっていうくらいが満足するんです。

プロになるかゼネラリストになるかを決めて勉強すれば、その財産で50代になっても食っていける。逆に20代で頑張らないと30過ぎてからエラい苦労するし、幅広くいろんな業種に携わる機会がなくなるよと。

 
― ゼネラリストを目指すからには、会社の規模によってちがう仕事のやり方を経験しておく必要がありますよね。その後は全く毛色の違うベンチャーに移られたそうですが。

友人がやっていたSEO関連会社に誘われて入りました。携帯キャリアの案件が終わったころに、第2創業期を迎えていて手伝ってほしいと。30人ちょっとのベンチャーでしたが、業績不振で事業を縮小することになってしまい退職しました。

その後、また半年くらいフリーで仕事をしてから、大手Web制作会社に入りました。最先端のWebクリエイティブに常に触れられる環境で、非常にいい刺激を受けつつ、担当させていただいたのは非常に大きなプロジェクトでした。

 
― 2011年ころはソーシャルメディアが盛り上がりはじめた時期で、企業が公式Twitterでユーザーと交流する動きが盛んでしたよね。

そうですね。求められていたことは、大規模な運用に対して、ミスなくスケジュールを守りつつも、突拍子もないアイデアを出し続け、常に話題を提供し続けること。バズること・メディアに取り上げられることも重要でしたね。

O2O(Online to Offline。ネット上における情報や活動が実店舗での消費行動につながること)という言葉が流行りだした時期でもあり、Webで話題になることで、リアル店舗への送客に貢献することも非常に大切なミッションでした。そのため、SNS活用の重要度も非常に高く、WebサイトとSNSを組み合わせたさまざまなキャンペーンも率先しておこないました。

日本を代表するクライアントと素晴らしい仲間と仕事ができたことで、僕のなかでも一気にクリエイティブの経験値が上がりました。それからデジタルマーケティングに興味が湧いてネットイヤーに入りました。プロデューサーの仕事でB to Bマーケティングをしっかり学ばせてもらった。

 
― マーケテイングから企画、設計、開発そして運用まで。Web制作のプロセスをすべて経験されたということですね。

そこで、うるるではマーケティングとディレクターの責任者を探していると聞いて。他に類をみないビジネスモデルのベンチャー企業だったのにすごく惹かれました。

「俺が弱音あげるわけにはいかない」仕事のやり方を変える必要があった

うるる様:記事004

― フリーランスでの仕事も含めると多数のクライアントとお仕事をされてきたかと思いますが、なかでも印象的だったプロジェクトは何ですか。

某大手小売店のサイト運用ですね。通常の更新作業だけでも膨大なボリュームなのですが、さらにキャンペーンの企画から開発・SNS運用まですべてやる案件で。

カンヌで賞を獲っているようなクリエイティブに強い会社にお願いしたいというお話だったので、クリエイティブも担保しつつ運用もやらなければいけなかったんです。

 
― クライアントの期待が高いだけに、プレッシャーも相当に大きいプロジェクトだったんですね。どんなところに苦労したのでしょうか。

デザインの差し替えが頻繁にあったので、公開ギリギリの時間に上がってきたばかりのデザインに差し替えるっていうのを毎日やっていました。なので、スカイプは開きっぱなしの状態で。「間に合わなかったらどうしよう」って、緊張と確認漏れがないよう必死な日々でした。

 
― 全国の店舗利用者がユーザーという認識なんですね。影響力が大きいだけに、何重にもリスクヘッジをしなければいけない状況だったのでしょうか。

そうですね。圏外の場所には長時間いないように決めておいて、家族と出かけているときでも、車を止めてはPCを開いてスカイプをチェックして、という状況でした。精神的につらかったですね。

 
― 全く気が休まない過酷な環境だったのに、そこまでやりきれた理由は責任感だけではなさそうですね。

若い子たちがみんながんばっていたんですよ。だから「俺が弱音を吐いてる場合じゃない」と言い聞かせていて。それに、これからクリエイターとして伸びていく過程にいる若い子たちを育てるミッションもあったんです。

いつか賞を獲るようなクリエイティブをつくりたいと夢をもっている子たちで。もっと新しい経験をさせてあげないとっていう使命感もありました。

「家を離れられない人にも働き方の選択肢はあるべき」人力でしか集められない情報こそ現代の内職になる

うるる様:記事001

― その後、仕事のやり方を変えようとして入った会社が、うるるだったそうですね。どんなところにキャリアを変えられる可能性を感じたのでしょうか。

面接の段階で自分が貢献できる範囲が明確に見えたんです。「とにかく事業を成長させてください」と言われると、仕事が青天井になってしまいますからね。入ってすぐにNJSSのディレクターをやりました。営業と開発しかいない部署で、ディレクターが入ったのははじめてだったんです。

当時のサイトは熱海の旅館のように、増築を繰り返して迷路になっていました。そこをまず整理しましょうというところから僕の仕事がはじまったんです。

 
― 機能はたくさんあるけど、どう使ったらいいのかわかりにくかったということですね。周囲の方の反応はどうでしたか。

メンバーはとても協力的でした。はじめての試みだったので、アレルギー反応が出るんじゃないかと思っていたんですが「全部お任せします」と言ってくれて。「結果を出さなきゃ」と、やりがいを感じました。

今では体制が少し変わってマーケティング担当とディレクターが1人ずついて、僕はプロダクト全体の方針、マーケティング戦略、リニューアルのプロジェクトリーダーをやっています。

 
― 事業の方針を一緒に考える立場になって、うるるでやり遂げたい目標も変化したかと思いますが、いかがでしょうか。

会社の規模を大きくしていきたいですね。しかし、売上をあげるためだったら関係のないビジネスでもやるかというと違います。サービスの軸はあくまで、在宅ワークを活用した事業であるCGS(Crowd Generated Service:在宅ワーカーという労働力を活用することによる、今までにない価値を持ったサービスを開発していくこと)です。

育児や介護、体調面など、いろんな事情があって家を離れられない方は数多くいますが、消極的な理由で「在宅」を選択するのではなく、もっと認知され、「正社員」「派遣」「アルバイト」などと同様に、働き方の一つとして「在宅ワーク」という選択肢がごくごく当たり前になる。そのための貢献がよりできるようになるためにも、会社規模を大きくしていくことは必要だと思っています。

 
― 在宅の仕事は昔からあるものですが、なぜあえて新しい働き方として提唱されているのでしょうか。

これだけITが進んでいる現代でも、人力で集めざるをえない情報があります。そして一人ひとりが集められる情報は少なくても、その数が多くなることで非常に価値のあるデータとして生まれ変わることがあります。

弊社のNJSSがまさにその典型なのですが、日本中の様々な公的機関で公表されているデータを常に収集し続けることで、新たな価値となり、そこから生まれた収益が、在宅ワーカーさんに還元される仕組みができています。

今までの内職って、造花をつくるような手作業でできる製造のイメージが強いと思いますが、情報化社会の現代に合った在宅ワークがデータ収集や入力業務なんです。もちろん、ある程度の専門知識がないとできない仕事もありますが、通常の仕事と同じように、いろいろな業務があり、いろいろなレイヤーの方々が活躍できる環境が整ってきていると感じています。

 
― データ活用の技術が進化しているからこそデータ収集は重宝され、需要が生まれているのですね。在宅ワークになり得るデータの判断基準はどこにありますか。

企業が一つひとつ対応するには手間のかかるデータではないでしょうか。収集するためのシステムを開発したとしてもカバーしきれない上に開発コストが見合わないものや、あるいは海外にアウトソースするにはローカルじゃないとわからない情報が入っているものが対象になってくると思います。あとはWeb上にないデータですね。例えばですが、商店街にあるお店の価格情報だったり、掲示板に紙で貼りだされているだけのデータだったり。

一言で説明するにはむずかしいビジネスモデルなので、実際に携わってみないと、CGSの楽しさは見えてこないのかもしれません。入社してからその可能性に気付いて、もっとやれることがあるんだとおもしろくなるはずですよ。

「気合いと根性が一番嫌いな言葉です」ホワイトな職場環境は社長から社員へのおもてなし

うるる様:記事003

― うるるの魅力の1つとして一番に挙げられていたのが “とにかくホワイト!” とのことでしたが、それ意外に働く環境を一言で表すとしたら何だと思いますか。

“とにかくホワイト!”と似たような感じになってしまうのですが、“やることやって、さっさと帰ろう!” かな。よく仕事のスピード感を強調するベンチャーではそのスピードを残業でカバーしているケースも数多くあると思います。そうではなく、意思決定のスピードが早いことが、各自の迷いや、手戻りがなくなり、結果としてスピードに繋がるのではないかと思います。

意思決定のスピードが早いので、ダメだった場合に次のステップに切り替えるのも早いです。社内コンセンサスを取るための内部向け資料に時間を掛ける必要もありません。

それに僕は「気合いと根性」って言葉が、一番きらいなんです。「気合いと根性」だけでも、カバーしようと思えばできるけど、それは本質じゃない。まず大事だと思うのは、効率と生産性です。体力だけで乗り切ることに頼らず、頭をいかに使うかが非常に重要だと思います。

 
― 社員が無理をしない職場環境こそが、継続的な成長につながると考えているんですね。

社長は社員の定着度を高めることを重視していて。社長から社員へのおもてなしなのかなと思います。社内外問わず誰に対しても「おもてなし」が口癖なので。常にお互いをリスペクトする姿勢を徹底して意識しています。

 
― では最後にどんな人と働きたいか、メッセージをいただけますか。

他人と関わることで楽しく働ける人です。自分をレベルアップしつつ、まわりも引き上げる。お互いに切磋琢磨して、インスパイアし合う環境を受け入れられることが会社全体の成長につながっていくので。

僕のようなゼネラリストでも、プロフェッショナルでも、自分のやっていることに誇りを持ち、それをいい影響としてまわりに与えることができる環境がうるるにはあると思います。

インタビューを終えて

ゼネラリストを目指してさまざまな仕事経験を積んできた小倉氏。守備範囲の広いスキルを活かすために選んだ新しいキャリアは、堅実な成長とおもてなしの心を大事にする会社でした。

古くからある「他者を敬う価値観」を重んじる同社だからこそ、年齢や環境が変わっても続けられる「在宅ワーク」という働きかたをつくっていけるのでしょう。


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