事例から学ぶ、優れたキャッチコピー10選。最終回「情景が浮かぶコピー」

事例から学ぶ、優れたキャッチコピー10選。最終回「情景が浮かぶコピー」

John

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9. ドン・キホーテ

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こちらもレッドバロンさんと同様、採用活動で使用されていたコピーだったと記憶しています。このコピーの何がいいって、ドン・キホーテさんの求める人物像が、これでもかというほど明確に表現されている点ではないでしょうか。

たしかに、お店に行くと、「なんだこれ?」と思わずにはいられない商品があったりします。そんな遊びごころを大事にしている社風が、上司のセリフで見事に描かれていますよね。大好きなコピーです。

10. ほっともっと

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炊飯器から湯気がゆらゆらと立ちのぼるシーンが、思わず想い起こされませんか? 「ごはん」という単語もいいですよね、すごくほっこりします。

こちらは企業広告として使われていたコピーで、それだけに、背筋をピンと張ったような、凛とした企業姿勢が伝わってきます。前回、前々回の記事でも使わせていただいた手法ですが、キャッチコピーに続く文章(ボディコピー)が、これまた大変素敵なのです。ぜひとも紹介したいので、どうぞご覧ください。

※なお、書き手の方への敬意を込めて、改行は実際の広告のとおりにさせていただきます。ブラウザ向きの改行ではないかもしれませんが、何卒ご容赦ください。

幸福は、
ごはんが炊かれる場所にある。

食事をする時、人は幸せでいてほしい。私たちは、心からそう考えています。
ひとりの時も、あわただしく食べる時も、仕事をたっぷりかかえている時も。
もちろん大好きな人と一緒にいる時も。だって、食べることは、人が生きてゆく
ためにいちばん大切なことなのですから。
私たちが、創業以来、お弁当のあたたかさにこだわってきたのはそのためです。
お米のおいしさにこだわってきたのも、その土地その土地の新鮮な食材にこだ
わってきたのも、そのためなのです。
お店でごはんを炊く時、ふと、こんなにうれしい仕事はないのではないか。そう
思うことがあります。私たちのやっていることは、ずっと昔から、この日本の
すべての家庭でくり返されてきた風景と同じだからです。愛する人がいて、
その人を想いながら、その人の目の前でつくり、それをあたたかいまま差し
出す。毎日をいっしょうけんめい生きている家族の、そのもっとも基本に
なる姿が、そのまま、私たちの仕事の中にある。そう思えてならないのです。
日本は、これからますます忙しくなります。少人数家庭もふえることでしょう。
お弁当が活躍するシーンがどんどんふえると思うのです。
お弁当ががんばれば、日本はもっとあたたかくなる。
私たち「ほっともっと」にご期待ください。

あぁ、たまらない。

さいごに

いかがでしたでしょうか。 “事例から学ぶ、優れたキャッチコピーシリーズ” でしたが、冒頭でも書いたとおり今回が最終回です、たぶん。ここまでご紹介してきたものは、キャッチコピーを書くタイミングだけでなく、提案書の「ここぞ」というワンフレーズや、ブログのタイトル、ちょっとした誘い文句など、どんなときでも応用できるものだと思いますので、ご活用いただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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John
John ディレクター/コピーライター / 西山 ジョン

「いい加減ブラウザをひとつに統一しませんか?協会」で理事を務めています。 個人的な夢は吉井和哉に会うことです。

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