開発コストを削減「ラボ開発」って?
開発コストを削減「ラボ開発」って?
2015.11.05

何がしたいか。誰としたいか。大企業とベンチャー企業のキャリアについて考える

塚本

こんにちは! 「Poole」チームの塚本です。

先日、銀座で行われた「アクセンチュア×モンスター・ラボ」のイベントに参加して来ました!

外資系の大企業とグローバル展開をしているITベンチャー企業の対談イベント。私は今までベンチャー企業しか経験したことがないので、今回のイベントで大企業とベンチャーの違いがわかり、自分のキャリアについて真剣に考えるきっかけをもらいました。

今回は、そのイベントレポートを書こうと思います。

なぜ「大企業」と「ベンチャー企業」でイベントを開催することになったのか

イベント写真02

きっかけは、6月に行われた「Wantedly Award 2015」。アクセンチュアはベストUX大賞を受賞し、モンスター・ラボは大賞を受賞したそうです。そして「受賞した両社がイベントをやったら、面白いのではないか?」と両社の人事担当者の方が立ち上がり、あえて「大企業VSベンチャー」という構図にして同じテーマをディスカッションすることで広い視野で今の業界や、個人のキャリアについて考えることのできる一日にしたい、と企画をしたのがきっかけです。

グローバル展開をしている企業からスタートアップ企業まで、たくさんの方がいるIT業界で「もっと面白いことがしたい!」と思っている方や、自身のキャリアについて考えている方などに「自分の進む方向を決めるときの一つの材料になってくれたら嬉しい」という主催者の方々の想いも込められています。

アクセンチュアとモンスター・ラボについて

イベントレポートに入る前に、両社のご紹介をいたします。

アクセンチュア(グローバル・グループ)の会社概要

1953年に創業し、現在、世界56国200都市以上に拠点を構える企業です。世界中に35万8,000人以上(うち日本は約6,000人)の社員を擁し、“世界最大手の総合コンサルティングファーム”として戦略コンサルティングやデジタル コンサルティング、テクノロジー コンサルティング、アウトソーシング サービスなどのあらゆるコンサルティングサービスを提供しています。

株式会社モンスター・ラボの会社概要

現在、世界6カ国9拠点ある、2006年に設立された企業です。2014年には、世界のエンジニアチームに開発を依頼できるグローバルソーシングプラットフォーム「セカイラボ」というサービスをリリースし、アプリ・WEBサービス、音楽配信サービス、ゲームなど幅広い開発をメインで行っているITベンチャー企業です。

登壇者のご紹介

Poole:アイコン01 人物紹介:樋口陽介氏(アクセンチュア株式会社)
デジタルコンサルティング本部/シニア・プリンシパル:1999年、大阪大学法学部(政治学)卒業後にアクセンチュアに入社(当時はアンダーセンコンサルティング)し、システムエンジニア、ITコンサルタント、業務コンサルタント、戦略コンサルタントとして、社内異動でさまざまなプロジェクトを歴任。現在は、半ばライフワークとしての先端テクノロジーの目利き、社会トレンドの分析に基づく、新しいサービス/ビジネスの立ちあげを支援するとともに、多数のプロジェクトへのアドバイザリーを務める。
Poole:アイコン05 人物紹介:須田允氏(アクセンチュア株式会社)
デジタルコンサルティング本部/コンサルタント:2010年、早稲田大学卒業後にWeb系ITベンチャーに入社し、オウンドメディアのデジタルマーケティングを統括。その後、2012年にアクセンチュアに入社し、現在は通信や放送メディア領域への戦略立案やデジタルマーケティング業務/施策のコンサルティングに携わっている。
Poole:アイコン03 人物紹介:宇野智之氏(株式会社モンスター・ラボ)
2003年に富士ソフトに入社し、組み込みソフトウェアおよびWindowsアプリケーションソフトウェアのプログラマを経てプロジェクトマネジメント業務に従事。2015年 Bond-BBTにてMBA取得(オーストラリア) 。プロジェクトマネージャーとしてiOS/Android/Webシステム開発案件に携わり、大規模案件(200人月以上)のマネジメントやオフショア開発も複数経験。2015年1月にSekai Labに入社し、PMOとしてプロジェクトマネジメント体制強化に取り組む。
Poole:アイコン04 人物紹介:平田大輔氏(株式会社モンスター・ラボ)
2004年にIBMグループ企業に入社し、IBM ITスペシャリストとして業務システム開発に従事。2009年からベンチャー企業にて、主に受託開発でコンテナ型無人データセンターの管理システム、文化施設の展示開発、VoLTE用ミドルウェア、ドローン開発などソフトウェア開発からハードウェア開発まで携わる。 2015年3月にモンスター・ラボに入社し、ソフトウェア・エンジニアとしてアプリやWebサービス開発の多数のプロジェクトに取り組む。
Poole:アイコン02 ファシリテーター:福山周平氏(アクセンチュア株式会社)
公共サービス・医療健康本部/コンサルタント。2010年、早稲田大学法学部卒業後にアクセンチュア入社し、サプライチェーン・マネジメント領域を中心に、消費財メーカーへの原価企画機能強化や直接材調達改革などの経営コンサルティングプロジェクトを歴任。現在は、官公庁・地方自治体・独立行政法人などへの、戦略立案や業務コンサルティングに従事。

それでは、いよいよトークに入っていきたいと思います。

大企業とベンチャー企業のキャリアについて考える〜アクセンチュア×モンスター・ラボ〜

規模じゃない。何がしたいか。誰としたいか。

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ー私が大企業・ベンチャーにいない理由と、転職のきっかけは?

須田(アクセンチュア以下A):以前、ベンチャーに勤めていたんですが、人の入れ替わりがとても速くて、それが嫌でした。そんなとき、アクセンチュアの採用情報を知り転職しました。大企業でも、意外と入れ替わりは速いです。ただ、残ってる人は残っていて、とても素晴らしい人ばかり。そんな人たちとビジネスをできるのが楽しいです。

樋口(A):僕はアクセンチュアを辞めないと思いますね。今の環境には世界中にたくさんの仲間がいて、見晴らしがいいんです。あと、世の中の変化に合わせて環境も常に変体していく柔軟性も持っている。それが辞められない理由ですね。

宇野(モンスター・ラボ以下M):僕にとって、規模は関係ないです。一緒に仕事がしたい仲間がいて、やりたいことができる。「Wantedly」経由でオフィスを訪問したところ、自己成長意欲が高い人が多く、目指しているビジョンに共感したため、モンスター・ラボに入りました。

平田(M):僕は前々職で、業務システムをつくっていたんですが、その仕事の延長に憧れのスーパーエンジニアが見えなかったんです。Googleの検索エンジンやLinuxや複雑なミドルウェアがどうやってできているか分かるようになれそうにないと思って、より本格的なソフトウェア・スキルを身につけるために、前職のベンチャー企業に転職しました。モンスター・ラボに転職したのは、自社サービスを展開しているのに加えて、「創造的、革新的なことにチャレンジする」「国境を超える」に共感し成長できると思ったからです。

最先端のテクノロジーは、天才が作ればいい。大企業でプロセスを学ぶか、ベンチャーでスピード感を持って事業を作るか

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ー最先端を作るのは、大企業か? ベンチャーか?

宇野(M):資金力があるという観点であれば、大手の方が作りやすいと思います。一方で、尖っているネタがあり、それを実現するスピードを求めるならベンチャーかなと。いいアイデアがあれば、いまは市場から資金調達もしやすい環境にあります。

樋口(A):資源とは何かって話になると思うのですが、日本で事業をスケールさせたいときにどうしても人材がネックになってくるじゃないですか。でも、それが外資系の大手だとお金に限らず世界中にたくさんの仲間がいます。
最先端のテクノロジーは天才がつくればいいと思いますが、最先端のビジネスにはスピードを実現するための人を含めた資源と資金が必要ですから。

平田(M):ベンチャーだと資金力が必要な最先端の技術の開発は簡単ではないかもしれませんが、最先端の開発の流行を取り入れるのはベンチャーの方が得意そう。大手だと将来有望ではあるが、どう転ぶかはっきりしない新しいアーキテクチャーにチャレンジすることは難しいんじゃないでしょうか?

ーベンチャーの方がスピードが速いかもしれないですね。

宇野(M):確かに。うちだと、計画を立ててからの決定スピードは速いです。

ーそれって、事業を作りたい若手は大企業を選ぶべきですか? それとも、ベンチャーを選ぶべき?

須田(A):僕が以前、ベンチャー企業にいた理由としては、「早く上に上がって事業を作りたい」という気持ちが強くて、最初就職したのですが、結果的に就職後2年くらいで事業を作り上げることもできましたし。
また、最先端の情報を取得するという面では、ベンチャーの方が、ベンチャー企業間のつながりが密接であるため、新しい情報を得やすい印象があります。そのおかけで、今大手でも、最先端は何なのかをベンチャー時代のコネを使って追求し、お客様に対して事業提案などをできているのではないかと思います。

宇野(M):そうですね。大企業でプロセスを学びたいのか、ベンチャーでスピード感を持って事業をつくりたいのか、ですね。

樋口(A):僕は最近、スタートアップの皆さんと横の連携を図るような動きをしています。大企業にいるけど、働き方はベンチャーですね。

日本人口減少、経済縮小。訴えかけることのできるプログラミングやアートは必要

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ー今、突き抜けるために必要なスキルはなんだと思いますか? また、なぜいまの会社に入られたのですか?
僕は考える力を身につけたいので、アクセンチュアに入社しました。皆さんは、これから必要になるスキルって何だと思いますか?

宇野(M):日本は今後、人口減少に伴って経済が縮小していきます。「日本人だけでは今後、稼げなくなるのでは?」と思って、成長するアジアの人たちと一緒に仕事ができる環境で働けるモンスター・ラボを選びました。

樋口(A):エンジニアで考えると、プログラミングの総量はこれかもたくさんあります。一方、ノンプログラミングやノンコーディングというサービス、果てはAIまでが出てきている中で、エンジニアの方であれば一番調整が難しい感性に訴えかけるアウトプットを突き詰めるのはありじゃないかなと。なので、感性に訴えかけることのできるプログラミングやアート的な要素は必要だと思います。
コンサルタントで考えると、われわれのビジネスもだいぶ変わってきていて、「Google以前」は情報の保有量の差で仕事ができていました。ただ、そういう「ただ知ってる」だけでできるビジネスは現在縮小してきています。エクセルの分析作業やパワーポイントでフレームワークを用いて整理する仕事も総量は増えているのでしょうが希少価値はなくなってきているかもしれません。そんな状況ですが、私は様々な方向から物事を見て考えるための情報の摂取や知識のストックは必要ではないかと思います。

ー摂取するために意識することは?

樋口(A):僕の場合、情報をメモしたりするのは苦手で(笑)毎日幅広く300件くらいのRSSを眺めてます。コンサルティングビジネスが変化している中で、「いかに即興でその場でライブで確かなストーリーを語れるか」が勝負だと思っていて、そのためのネタは頭の中からすぐ出せるようにしておかなければいけないのですが、面白いことは自然に覚えますね。

ー先ほどの感性に訴えかけるアウトプットについては、どう思われますか?

須田(A):感性(UI/UX)に訴えかけるアウトプットという点では、僕は趣味&独学レベルで、HPとかでHTML/CSSなどのプログラミングをしなくても、直感的にマウスでオブジェクトを動かくすだけで、自動コーディングされるアプリを構築していますね。
一方、突き抜けるために必要なスキルという質問に関してですが、コンサル業務を介して思うことは、幅広い知識を持つということだと思います。なので、仕事上、お客様に相談などされたときは、何でも答えられるように心がけています。
例えば、クライアントの業務プロセスを作るときでも、業務知識のみならず、システムの仕組みを理解してないと作れないので、システム知識が結構必要になってくるんですよね。

ーそうですね。コンサルだと即興力が求められます。メーカーとかだと「最先端のグローバル企業って、何してるの?」って聞かれるし、たくさんの知識は必要ですね。

平田(M):グローバルに活躍できるスキルが大事だと思います。10年前もそうでしたが、今も重要だと思います。
例えば、アメリカのベイエリアの名だたるIT企業のCEOに、インド系がどんどん増えてきている。10年前まではインドはオフショア開発がメインでしたが、今では自分たちのリーダーにインド人がなるというほどフラット化してきている。そういうところで勝負していかないといけないんじゃないかって思って。

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